う〜〜ん、この巻に関しては、いまいち。や、決戦まで行かずに、まだ、準備中なので、仕方ないとも思うけど、でも、それを差し引いても、構成とか何とかならなかったのかなー。そもそも、鷹見一幸の作風からして、ちんたら準備に時間かけても、ダメだろ。
鷹見一幸作品の良さって、敵も味方も裏表のない素直な性格で、素直にきちんとお約束な展開を描ける部分にある思うのだけど、逆に、ちょっと工夫しようとしたりすると、人物は単純で、どうしても底が浅く稚拙に見えてしまうし、そもそも工夫自体が下手。私的には、頭使わずに、お約束な話だけを書いてた方が、いいものかけると思うのだけどなー。
とりあえず、次巻こそ、決戦らしいので、期待。でも、マイド有利な展開になっちゃったためか、いまさら的に、無理やり弱小国という風にしようとする展開&演出が散見されるので、そこら辺、かなり不安なんだよなー。<勝敗見えてるのに、取って付けたようなピンチとか、無理やり戦争を長引かせるような展開は止めて欲しい
参考:既刊の感想 → でたまか
相変わらず面白いのだけど、香夜&志織を、もっと萌え的に演出できなかったかなー。とりわけ、香夜は、せっかくの妹キャラで、ある意味、この巻の中心にいたキャラなのに、げしげし、もったいない、もったいない、もったいない〜〜っ!! <って、言うほど不満があるわけでもないんだけど(^^;
そゆわけで、学園ラブコメ+ロボット格闘モノの第4巻。トーナメント準決勝で、いよいよ学内最強の蒼威との戦い。や、まだまだ、話は続きそうなのに、もう、学内最強キャラと対決で良いのかっ。すでにプロ化はすぐそこですかっ。<それはないです(^^; ……それはともかく、トーナメント終了後の展開も見えてきたけど、うーん、微妙。
参考:既刊の感想 → ランブルフィッシュ
いや〜、面白かった。なんやかんやいっても、私、鷹見一幸の作品、好きなんだよなー。
『でたまか』や『時空のクロスロード』の鷹見一幸の書く架空戦記モノ。ある事情により、廃艦を寄せ集めてつくられた「第七艦隊」という架空の艦隊を軸に展開する話。一応、太平洋戦争が舞台なのだけど、適度にリアリティのないライトノベル的な雰囲気で、やってることも、恋愛要素こそないけれど、ほとんど『でたまか』。や、これ、もうちょっとネタを強化して、ライトノベル系の文庫で出した方が、売れるんじゃないか? ……というより、この雰囲気で、ライトノベル以外で出して、売れてるのか(^^;。
まあ、ビンボー艦隊が軸なので、主役となる兵器がないのは読者へのアピールが弱いよなー、とか、ビンボー艦隊のくせに、秘密兵器ががしがし出てくるのはダメだよなー、とか、そもそも、ビンボー艦隊、ほとんど活躍してねー、とか、不満もあるけれど(<というより、根本的に物語の組み立てが下手というか、ダメダメだと思うのだけど)、でも、鷹見一幸らしさは出てて、きちんと面白かったので、私的には、わりと満足。
あ、あと、ラスト、終章&エピローグが、ちと蛇足ー。や、なにも、あんなしょーもないオチを付けなくても。もったいない。
魔女の少年と使い魔にされた女の子のシリーズの最終巻。前巻を読み終えた段階では、つまらない&期待できないという感想を持ったのだけど、いや、予想に反して、面白かったよ(汗;。ラストは綺麗に纏まってるし。竹岡葉月、なかなか上手いよな〜。……でも、シリーズを通してみると、ちと物足りないという感じもするけど。
いや、そもそも、『東方ウィッチクラフト』は、微妙に、竹岡葉月の持ち味とは、あってない感じがして、……コバルトだからかなー。う〜ん。<コバルト文庫って、実力ある人を採って、編集の意向に沿った作品を書かせるイメージあるし。電撃文庫とかだと、とにかく面白いネタの書ける人を採って、実力二の次、そんなに編集側は口出さない、という感じなのだけど。
まあ、実力はそれなりにある人だし、次シリーズも期待。
参考:既刊の感想 → 東方ウィッチクラフト
うわ〜、うわ〜、うわ〜、うわ〜、もう、もう、相変わらず、凄いよ〜〜。
内容については、文句の付けようもなく素晴らしいのだけど、特に、「水前寺応答せよ」は物語にぐいぐい引きずりこまれて、もう凄いのだけど、ただ、ビジュアル的に想像すると、どうよ。いや、某中華丼とか、想像してしまい、かなりアレな気分。あ、ビジュアルと言えば、巻末のイラスト、晶穂のスクール水着姿、素晴らしい〜〜。<をい
や、ほんと、とにかく凄い。……あ、でも、「水前寺応答せよ」の凄い展開のあとだと、「番外編・ESPの冬」は、ちょっとノー天気すぎて、いまいち楽しめなかったりはするカナ。
参考:既刊の感想 → イリヤの空、UFOの夏
すごく好きだわ、このシリーズ。や、めちゃ面白かった。
1巻や2巻の頃は、「面白いけど、趣味じゃない、嫌い」という感想を持っていたと思うのだけど、あれはいったいなんだったんだろう。……もしかして、洗脳ですか、洗脳されてますか(汗;。<あの独特なセンスは相変わらずだと思うのだけど。いや、多少弱まってるかしらん?
とりあえず、下手だったミステリー部分がなくなったのは、素晴らしい。あと、多角関係恋愛モノとしての魅力が、ストーリーの中心になってるのも素晴らしい。加えて、巻頭のカラー漫画も素晴らしい、素晴らしすぎる〜〜っ!! や、マジ、綾とイハナの恋愛描写は、めちゃいいよ。最高〜〜。とにかく、このまま、今の路線で、びしばし進んでもらいたいっ!!
って、恋愛が中心になって、しかも、綾やイハナの視点が多くなってるのだから、俺評価が急上昇なのも、当たり前だよなん(^^;。
参考:既刊の感想 → 悪魔のミカタ
少女小説的な手法のとても透明な恋愛を描いたシリーズ第三巻。今のところ、私至上最高傑作なシリーズなのだけど、……う〜ん、すべては次巻次第なので、なんとも言えない。ただ、1巻、2巻のあの絶妙な巧さが感じられないし、むしろ、下手?と思える構成なので、かなり不安だ、むちゃくちゃ不安だ。
特に、SF方面に踏み込みつつあるのがなー。や、この作者、学生時代の理科の成績は壊滅的だったんだろーなー、と想像出来る程度に、そこかしこの描写で、科学方面の知識が危ういので、SF は鬼門だと思うのだけど。SF以外は、私的にかなり絶賛なので、なにもわざわざ苦手な SF に走らなくてもいいと思うのだけどなー。
↑って、なんだか否定的な感想っぽくなってしまったけど、この作品のセンス&文章は、やっぱ、すげー好き。
参考:既刊の感想 → リバーズ・エンド
いまいち。うーん、続き、買うか迷うなー。
1巻は、「すごく面白いけど、すごく下手」という感想だったと思うのだけど、この 2巻、ストーリー展開が慎重になっちゃってる感じで、あんまり面白くない。それでいて、やっぱり、設定とかストーリーの組み立ては、上手いとは思えないので、にんとも。キャラの魅せ方も、いまいちだし。まあ、新展開への繋ぎ、という感じの巻なので、仕方ないかなー。
しかし、あとがき読むと、1巻発売日に、すでに、3巻が進行してるのかー。まあ、発売間隔をみれば、そんなもんなんだろうケド、新人作品でも、発売後の反響とか見ずに、そういうふうにやってるのかー。 ……凄いぞ。<や、1巻とか、一応、あれで終わっても良いように書かれてたので、なおさら
参考:既刊の感想 → 灰色のアイリス
とにかく、とにかく、千反田、千反田、千反田〜〜〜っ!!
「省エネ」をモットーにする主人公が、古典部に入部したのをきっかけに、好奇心旺盛な女の子に振り回されるようになる、学園青春ミステリー。とにかく、千反田。地方の名家に生まれるお嬢様なのだけど、この行動様式は、素晴らしい〜〜。や、すごく面白かったよ〜〜。
魅力のほとんどは、千反田なのだけど、あと、ストーリー構成も、なかなか上手くて、ぐぅ。ただ、ミステリーとしては、私的には、消化不良でいまいち。やっぱ、ミステリはよくわからん、ということかも。まあ、千反田が素晴らしいので良いのだ〜〜。
[文庫]『氷菓』のシリーズ第二段。……う〜ん、いまいち。<千反田、存在感薄いし(^^;
や、ミステリネタ満載、という話なのだけど、やっぱ、ミステリはよくわかりません。一応、中学の頃に、『ホームズ』は一通り読んでるのだけど、タイトルを見ても、さっぱり、内容、記憶にないし。あと、ミステリー仕立てになってるのだけど、読んでて、いまひとつ驚きがないんだよなー。……や、そもそも、もちっと、女の子を前面に出してくれると、うれしいんだけど(^^;。
大きなフォントサイズ、微妙に薄くて、白い。なんというか、少女小説的な作りだ(^^;。や、実際、少女小説に似た部分があって、女性向け的な内容で、行間の雰囲気を楽しむような作品。ただし、めちゃくちゃ上手い。や、実際、芥川賞かなにか、受賞したことある人みたいだけど。
内容は、帯から引用すると「放校された女子高生と、男に夫をとられた漫画家。ふしぎな青春小説」。まあ、淡々とした文体で、ストーリー的に、すごくおもしろいということもなく、感動があるわけでもないけれど、読みながら、「あ、いいな」と思えるような感じ。まあ、こういう作風だと、女子高生は、主人公として ちょっと若すぎるかな、とか、「秘密の熱帯魚」の方は、ちょっと直截的すぎたかな?とか、多少は不満な部分もあったりしたけど、すごく出来の良い作品で、満足。たまには、こういうの良いよね。
おもしろいのだけど、いろいろと微妙。とりあえず、次巻に期待だー。
そゆわけで、『ルーンウルフは逃がさない!』や『DEAR』を書いてる新井輝の新シリーズ。私の新井輝の評価は、「話やセンス、作風は凄く好きだけど、文章や構成は下手だよね」というモノ。まあ、このシリーズも、結局、そんな感じな予感。あと、新井輝と言えば、俺認定、眼鏡っ娘好き好き作家なのだけど、今度は、巨乳眼鏡っ娘だよ、ちきしょー、ちきしょー。<眼鏡っ娘剣士の方は、ま、いいや。<をい
前半は、べたべたな萌え系ラブコメの外見をしてるにもかかわらず、萌え的な描写に踏み込まないで、ギャグ&お色気に流れる一方なので、私的にはダメダメ。や、好みの問題という説もあるけど、くらくらなシチュエーションだけ用意されて、読むと全て肩透かしなので、私的には、駄作としか言えません。で、後半は、突然おもしろくなって、嬉しいのだけど、……うわ〜〜ん(T-T)。
や、後半がなかったら、いまいちと切り捨てたところなのだけど、後半のせいで、とにかく、泣ける(T-T)。いや、睦美ちゃんみたいな娘は、凄く好きなタイプの眼鏡っ娘のよー。あ〜、あ〜、あ〜、あ〜。このやるせない想いを、いったいどうすればー。
「オレンジの半分」が、素晴らしかった〜〜。や、全体的には、ちと物足りない感じもするけど。
加納朋子のミステリ以外の作品を集めた短編集、という位置づけでいいのかしらん? や、帯には、何故か、「ミステリ短編集」とあるんだけど(^^;。ま、それはともかく、私的には、ミステリよりも、こういった類の話の方が好きなので、その点は良かったのだけど、ただ、一編一編が短くて、加納朋子らしい巧さが、いまいち感じられなかったので、残念。や、それよりなにより、恋愛的な要素が、あんまりないというのがっ!! <をい
全部で 10編あるけど、そのうち、「黒いベールの貴婦人」「エンジェル・ムーン」「オレンジの半分」「沙羅は和子の名を呼ぶ」辺りが、私的には良かった。特に、「オレンジの半分」が、凄く良い。加奈&真奈、良いよね〜〜。や、良いと言えば、「黒いベールの貴婦人」のラストの麗音の台詞が、お約束だけど、最強だ〜〜。
めちゃ感動っっっ!! 泣ける〜〜。……ただ、作品の出来自体は、どうかと思うけど(^^;。
そういうわけで、とにかく泣けるラストなのだけど、全体的に見ると、ちと駄作風味。ストーリーは、ありがちなネタを並べただけ、という感じで、それぞれの繋がりは悪いし、各々のネタも描写が甘くていまいち。キャラの設定はぜんぜん活かせてないし、さらに、なにより酷いのが、主人公の心情描写で、とにかく、なってない。……でもしかし、あのラストは、卑怯。卑怯なぐらい泣ける。や、お約束という説もあるけど、アレだけで、読む価値あり。思わず絶賛、素晴らしい〜〜。
一応、内容を書いとくと、突然&偶然、ロボ娘のご主人様(へーか)になってしまう、という奴。萌え系ラブコメを期待してたのだけど、やっぱ、描写がいまいちなのと、恋愛要素が弱く、ただのコメディになっちゃってるので、そういう点では、かなり期待はずれだったよなぁ。でも、お約束でべたな感動モノが好きなら、かなりお勧め。いや、ホント、ラストは泣ける〜〜。
や〜、すごくおもしろかったよ〜〜。こゆの、好きだわ〜〜。
辺境の惑星の原住民を研究する、若い学芸員の話。や、タイトルから、生物系の話かと思ったら、むしろ、文化人類学というか、そんな感じ。で、問題の原住民は、男が絶滅したという設定なのだけど、その種族の、ウルマ、ディリ、セツワの関係が、めちゃくちゃ良いね〜〜。あと、学芸員で主人公のトキ乃も、かなり良いキャラだよ。
そんな感じで、とにかく、私的に満足な作品なのだけど、でも、シリーズ化するとしたら、話の中心は、どうでも良いアレク&セイジロのコンビですか? トキ乃もウルマたちは、続編が出たとしても、もう登場しそうもないんですけど。うわ〜、もったいないよー。