ラストが秀逸。ただ、私的に、全体にはいまいちだったり(^^;。
あとがきにもあるように、少年ドラマシリーズを模した上で、子供向けを意識して書かれてて、その方向では良く出来てる作品。ただ、私的には、子供の頃に読むならともかく、今の年齢で読んでも、正直、いまいちだし、作風も、古き良きジョブナイルというか、つまるところ、古いというか、萌えがない。<をい
しかし、電撃文庫とかは、ヲタク向けを意識した作品はあっても、子供向けを意識した作品は、ほとんど見かけないのだけど、ソノラマでは、たまにそういうのを見かけるのは、なんでだろう。いや、ライトノベル系の中では、ソノラマって、むしろターゲット年齢高め、という印象なんだけどなー。
最高傑作級っっっ!! とにかく、とにかくおもしろかった。
わりと評判が良いようなので買ってみたのだけど、マジ、これは素晴らしい。……滅びを間近に迎えた世界で、運命に抗い、世界を救おうと戦う、竜使ジェン、姫エスタシア、剣士ウルバンの 三人の物語。いや、とにかく、目に浮かぶような綺麗な描写と世界のイメージ、そして力強いシナリオ。とにかく、めちゃくちゃ力強い。読んでて、何度も泣きそうになった。ほんと、素晴らしい〜〜。
「テイ、エスタシア」。この台詞のなんと深いことか。単に「立て、エスタシア」という意味に過ぎないのだけど、ものすごい言葉。とにかく凄い。や、キャラというキャラも凄く魅力的に描かれていて、とにかく、絶賛。この作者さん、読むの初めてだったのだけど、他の作品も、チェキかなー。
参考:うさぎ屋本舗(作者本人のページ)、妹尾ゆふ子『真世の王』感想リンク集。
↑って、ぐるぐるしてみると、この作品って、『赤竜の書』とかいう奴の続編だったのね(汗;。<当然、読んでないです
わっ、おもしろいぐらい 作者と噛み合わない〜〜。
や、前半の伏線の張り方も、中盤の盛り上げ方も、そしてラストの見せ方も、もう、分かりやすく丁寧で、とにかく巧い作品。特に、ラストの、イメージの構築というか、現実感の喪失のさせ方は、ほんと巧いね〜〜。たぶん、バランスの取り方が、すごく巧い予感。
ただ、作品としては、巧いのだけど、私的には、いまいち。『三月は深き紅の淵を』を読んだときも、ちと思ったのだけど、この作者の思考とは、むちゃくちゃ波長があわないや。読んでておもしろくはあるのだけど、文章の一文一文に、まったく共感できない。いや〜、ここまで感覚に違いがあるのも、凄いよな〜〜。
内容は、音楽プロデューサーが、奇妙な失踪事件の謎を追う話。タイトルから、SFっぽいのを期待してたのだけど、まあ、ホラーの範疇かしらん。しかし、登場人物の年齢がみんな高いのが、マイナスだよな。<せめて、あと10歳ぐらい若く、30前後の設定で、いいと思うんだけど
超最高傑作っっ!! や、ひたすら号泣。[WIN]『加奈』の 100万倍くらい。
相変わらず、巧いです、佐藤ケイ。内容は、[WIN]『加奈』ベースと言う感じで、展開も基本通りなのだけど、だからこそ泣ける。や、きちんと、押さえるべきトコは、的確すぎるぐらいに押さえて、その上で、自分のテイストに味付けしてるのは、ホントに巧い。一見すると、単なるありがちでべたな話なのだけど、普通、ここまで的確にツボは押さえられません。ホント、素晴らしいよ〜〜。
そゆわけで、病弱無口系キャラとか好きなら、とりあえず、手にとって、1ページ目を読んで、さっさと、レジに走れ、という感じ。って、とりたてて、萌え系的に作られてる訳ではないのだけど(^^;。<いや、佐藤ケイって、萌えに対する造詣は深いけど、萌えな話そのものは書けないし。<書けないというより、正確には、佐藤ケイの芸風では、萌えな話にならないんだけど
1巻で綺麗に纏められてたので、続きが出ることに、反対や不安を抱かせていたシリーズの 第3巻。や、2巻は、過去編をやって、上手く逃げたというか、いったん仕切り直して、この問題の 3巻に至ったわけですが、…… はう〜、こけた〜〜(号泣)。
そういうわけで、ダメダメ。いかにも無理やり話を繋げた構成は、ちょっと酷い。というのも、説明や描写が、ぜんぜん足りてません。そもそも、こういう展開が書きたかったのなら、2巻のネタは、完全に間違ってるだろ。や、キャラもなんだか性格変わってるし、続編なんて書かないで、素直に、新作書けばいいのに。
それにしても、1巻や2巻に増して、すごくゲームの影響受けてるような。それがこの作者の芸風なんだけど、でも、それなら、素直に、ゲームのシナリオライターになった方が、良いような気も。
参考:既刊の感想 → インフィニティ・ゼロ
わりと評判らしいので買ってみたのだけど、とにかく面白かった、傑作、最高っ!!
ミステリは詳しくないというのもあるかもしれないけど、とにかく、先がまったく読めない上に、ラストの謎解きでは、もう、納得させられまくりで、やられた〜、という感じ。や、最初の事件のトリックとか、犯人が誰かとか、そんな大きな部分はわりと解るように出来てるのだけど、それすら罠になっているというか、とにかく、読んでて、先が読めない。それで、ラストの謎解きで、もう、ひたすら納得させられまくりで、ぐぅの音もでないし。
いや、私、ミステリって、作者に都合の良い謎解きと展開から推測されてしまう犯人、という印象を持つのが多かったのだけど(<まあ、富士見ミステリー辺りは、ミステリじゃない、という話もあるけど)、この作品は、ぜんぜんそんなことなくて、もう、ほんと、とにかく、読んでて面白かったよ〜〜。考えてみれば、私が読むような小説やゲームって、ある程度、展開が読める前提で楽しむようなのが多いので、こういう先がわからないモノは珍しいってのもあるんだけど。……って、この話も、伏線やヒントは豊富なので、解かる人には解かるのかしらん(汗;。
ただ、絶海の孤島で、主人公以外はほとんど女の子というシチュエーションなのに、どうにも萌えがないとか、巫女子ちゃん出ねーとか(<間違えて、このシリーズ2作目の『クビシメロマンチスト』の第一章を先に読んじゃったのよ(^^;)、わりと不満もなくもないけど、いや〜、とにかく面白かったよ〜〜。
……がび〜〜ん。
と、なにはともかく、巫女子ちゃんです、巫女子ちゃん。ほんと、とにかく巫女子ちゃん、可愛すぎる〜〜。そう、とにかく、第一章。や、第二章まで可。もう、読み返しまくり、キムチ食べまくり。わ〜、凄いよ、面白いよ、可愛いよ〜〜。
そゆわけで、「戯言シリーズ」の2作目。1作目の『クビキリサイクル』は、絶海の孤島での密室殺人という、いかにもなミステリー作品だったのだけど、今度は、むしろ恋愛&友情ストーリー。や、カテゴライズすれば、今作もミステリなんだろうけど、私的には、ミステリらしい部分はいまいちで、ストーリー展開もいまひとつ。あくまで、心情描画的な部分の面白さがメインという感じ。そういう風に感じたので、面白さは 1作目に劣ると思うのだけど、まあ、巫女子ちゃんに免じて、許してやらう。というか、巫女子ちゃん、さいこー。
「戯言シリーズ」の 3作目で最新刊。相変わらず、面白いんだけど、う〜ん、なんとなく微妙。や、もともと主人公の性格は、あんまり好きじゃなかったのだけど、そういう好きじゃない部分が目立ってきたような。……そもそも、1作目は、あんなにミステリしてて、その部分の出来を評価してたのだけど、ぜんぜんミステリーっぽくないというか、ミステリー的な部分には、もはや、魅力が感じられないし(^^;。
それにしても、哀川潤、良い味出してるよなー。終始、コイツが大活躍だと、もっと、面白いと思うのだけど、でも、やっぱ、コイツの出番が多すぎると、強力すぎて、ストーリーが成立しなくなってしまうかしらん。……や、私的には、こういう方向性が増すのであれば、もはや、中途半端にミステリー要素は入れずに、ひたすらキャラの会話だけで展開してる方が、良いと思うんだけど。
亡くした人に想いをはせるような、ちょっと切なくて哀しい 5篇の短編集。そつなく上手くセンスある文章で、割と多くの人にオススメ。や、作風や作品の方向性から考えると、私がオススメとか書くと、むしろ逆効果な予感もするけど(汗;。
5篇のうち、すごく良かったのが、「眠りの海」と「祈灯」。この 2篇は、とにかく素晴らしい。めちゃ好き。特に、幽霊ちゃん。上手いにょ〜〜。……って、ごめんなさい、でも、他 3篇は、正直、いまいちでした。「彼の棲む場所」が端的なのだけど、この作者さん、わりと心の暗い部分を書こうとするのだけど、その部分については、あんまり上手いと思わなかったり。や、好みの問題という話はあるのだけど、他の部分の上手さに比べて、ちと工夫がないという感じ。
しかし、本屋さんで、新刊コーナーで売ってたのに、出たの半年以上前だったり(<思えば、店員さんのオススメ、という感じの扱いだったんだけど)、ミステリーとして扱われてるのに、ほとんどミステリー的な要素がなかったりと、なんだか、微妙に騙された感じもしたりして(^^;。<や、おもしろかったのでいいけど。
前の単行本『月と太陽が出逢う日』が、ちといまいちだったので、不安だったのだけど、いや〜、やっぱ、羽柴麻央さいこー。さすが、私的 No.2 漫画家さん。でも、ちょっと絵柄が私の好みから外れてきてるのが、アレなんだけど(^^;。……三篇の短編が収録されてて、どれもいいのだけど、その中でいちばんを選ぶとしたら、「Grapefruit Moon」かなぁ。や、「ひとなつの恋」のが惜しいんだよなぁ。ああいうのは、泣けるラストにするのが、基本なのにー。
うわ〜〜、野沢さん、野沢さん、野沢さん、うわ〜、うわ〜、うわ〜。って、や、面白いんだけど、ただ、新しい男登場で揺れ動く主人公というのは、基本的に、恋愛モノとしては下策だし、実際、お話としては、いまいちだな〜〜。……そいえば、作者フリートークで、やたら、“昔のエロ漫画時代の私”を強調してるけど、この人の昔の作品もチェキしたほうが、いいのでしょうか(^^;。
たまに、こういう女性らしいセンスの作品を読むと、すごく面白い。<女性らしいといっても、少女向けではなく、大人の女性というか、そういう感じね(^^;。
内容は、心に陰のある女性たちを描いた短編集。短編集といっても、メインは表題の「シュークリアの海」と続編「島は沈まない」。海に潜ることに精神的に依存するアサコと、誰とでも寝るキリの二人の話。や、この二人の関係というより、その醸し出す雰囲気が、凄くいいねぇ。……その他の短編も、テーマ的に似通っていて、似たような雰囲気に仕上がってるのだけど、や、ほんといい。「私はなぜ、あんなに買ってしまったのだろう?」とか、もう、良い味だしてるよな〜。
うん、やっぱ、面白かった。……って、シリーズ、完結かいっ。
ちと、はしょりすぎ、というか、詰め込みすぎ、という感じもするけど、巨大ロボットもののラストとしては、いかにもで、上々の出来じゃないかしらん。まあ、前巻が、アレだけラブラブしてたのに、なんだか、無難に纏められただけ、という感じもするけど。っていうか、あぁ、やっぱ、物足りないぞー。<をい ……あと、その手のネタも、ちょっといまいちな上に、くどい感じも(^^;。いや、きちんと、面白くはあったんだけどね。
参考:既刊の感想 → 南国戦隊シュレイオー