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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2003年5月に読んだ本



角川書店 スニーカー文庫
アウトニア王国再興録4 でたまか 驚天動地篇 /鷹見一幸 【内容

ええぃ、散々引っ張って、この程度の戦闘かー、というか、まだ、続くのかー。
どうにも、読者を舐めてるというか、そもそも、作者、頭悪いんだから、なにも考えるなっ!!

いや、十分面白いのだけど、どうにも、腹の立つ内容。もともと、弱小のアウトニアが、奇策でもって、巨大な帝国軍と戦う、というのが、この作品の骨子だったハズなのに、帝国軍が勝手に自滅するだけで、ぜんぜん奇策を使ってないし、そもそも、戦闘に入るまでに、散々、アウトニアが優勢な状況を描いておいて、まだ、10倍の戦力差みたいな、寝ぼけた話が出てくるし、だいたい、作者の都合で、戦局を左右するイベントが、突発しまくるし、ああぁ、もぉーーーー。

素直に臨界点を突破した時点で、さくさく終わらせてれば良かったのに。無駄に話を長引かせようとしても、鷹見一幸の作風というか頭では、陳腐になるだけで、ダメダメだと思うのだけど。

参考:既刊の感想 → でたまか


徳間書店 徳間デュアル文庫
真・イズミ幻戦記 暁の国1 /若木未生

うわっ、きちんと、面白い〜。<正直、ほとんど、期待してなかったのだけど(^^;

以前、スーパーファンタジー文庫で出ていた、『イズミ幻戦記』の続編。前巻が出たのが、約 5年前 か。もともと、このシリーズは、さほど評価していなかったし、そもそも、最近の若木未生は 低調なので、あまり期待してなかったのだけど、いや〜、面白かったよ〜〜。……って、まあ、今回は、新展開の状況説明が主なので、ストーリー自体は、まだ、動き出してないのだけど。

そゆわけで、世紀末風の世界での、スーパーヒーローの話。今回は、前作から、1年半後の話で、舞台は九州。で、新キャラ。眼鏡は、チャームポイント。しかも、13歳。素晴らしすぎる〜〜。<をい


角川春樹事務所 ハルキ文庫
チェンジリング 碧の聖所 /妹尾ゆふ子

『赤の誓約』で、このラストはなんだー、と思ったら、続きがありました(汗;。
というか、出てたのは知ってたのだけど、ずっと、買うの忘れてたり(^^;。

そゆわけで、後ろ向きな眼鏡っ娘が、ただただ状況に流されるだけの話。いや、この作品では、物語でなく、騎士や妖精が出てくる世界を描きたかっただけなんだろうけど、……でも、もちっと、エンターテイメントも考えて欲しい。<ただ流されるだけの主人公って、世界を描くには便利なんだろうけど、主人公の視点で見ると、あまりに見所がないんですけど。<しかも、せっかくの眼鏡っ娘でも、ここまで性格がへたれてると、さすがにつらい

あと、ラストのラストは、取ってつけたように感動的で良いのだけど、どうせ最後で取り繕うんだったら、せめて、あと 20ページ早く、きちんとストーリーを描画して欲しかったなー。というより、むしろ、あまり読者を意識してないのに、自分の書きたいことに徹し切れてないというのが、ちと中途半端に感じたり。

参考:既刊の感想 → 赤の誓約


メディアワークス 電撃文庫
天国に涙はいらない(8) 姉振り会うも他生の縁 /佐藤ケイ

やはり、佐藤ケイ、素晴らしい〜〜

今度は、お姉さんネタ。や、お姉さんは、私の対象外なのだけど、それでも、この理論は、素晴らしく説得力がある。さすがだ、ここまでの、萌え理論を構築する 佐藤ケイ は、さすがすぎる。最近は、「萌え」を全く理解してないくせに、萌え小説を書こうとするバカも多いのだけど、せめて、佐藤ケイの10分の1程度の知識を得てから書きやがれ。や、佐藤ケイは、萌え小説を書いてるわけではなく、「萌え」をネタに小説を書いてるだけなんだけど(^^;。

で、ストーリー自体も、オーソドックスで、こういうのは、わりと好き。

参考:既刊の感想 → 天国に涙はいらない


メディアワークス 電撃文庫
悪魔のミカタ(9) It/ドッグデイズの終わりかた /うえお久光

うっ、うえお久光って、こんなに、上手かったっでしたっけ(汗;。すげ〜

構成的には、やっぱりどうかと思う部分もあるのだけれど、文章が、むちゃくちゃキレてた印象。マシンガン打ちまくりなシーンなんて、もう、くらくらくら〜〜。めちゃくちゃ良かったよ〜〜。あと、アトリのもろもろも、なかなか美味しいね〜〜。

って、でも、読み終えると、いまいち、なにか弱い予感。やっぱ、コウを取り巻く恋愛に、いまいち焦点があってなかったせいかしらん(^^;。

参考:既刊の感想 → 悪魔のミカタ


メディアワークス 電撃文庫
キーリII 砂の上の白い航跡 /壁井ユカコ

電撃ゲーム小説大賞<大賞>の続編。やっぱり、新人にしては、読ませるよなー。雰囲気もなかなか良しっ!! ……ただ、やっぱり、地味というか、いまいち、物足りないんだけど。

しかし、前巻に比べて、ちと構成が、ダメ風味。もともと、連作短編な作りなのだけど、各話の独立性が弱くなったにもかかわらず、シリーズ構成が、正直、ダメ。シリーズ通して、あまり、伏線とかも考えられていない予感。1話完結にするか、1冊で1つのストーリーにするか、というスタンスが、どうにも中途半端なんだよなー。

って、なにはともかく、まだまだ、今後に期待、という感じで(^^;。

参考:既刊の感想 → キーリ


メディアワークス 電撃文庫
新・時空のクロス・ロード3 赤い心の女の子 /鷹見一幸

「時空シリーズ」最終巻。なんやかんやで、ラストは、そこそこ。いや、ストーリーは無きに等しく、今までのシリーズのキャラが再登場するだけなので、可も不可もないのだけど(^^;。……でも、やっぱ、「新・時空」になってからの三冊は、いらないかなー。というか、工夫するほど酷くなる鷹見一幸の作風的に、「同じ設定&ストーリーで、主人公を変える」というコンセプトでは、後になるほど工夫が必要→酷くなるのは、道理だよなぁ。

って、あと一冊、番外編が出るのですか。素直に、ここで止めといた方が、いいと思うのだけど。

参考:既刊の感想 → 時空のクロス・ロード


メディアワークス 電撃文庫
いぬかみっ! 2 /有沢まみず

作者の目指す「気軽に読めて楽しい読み切り」ということでは、狙い通りの内容で、きちんと面白かった。って、でも、やっぱり、それだけじゃなくて、なにかきちんと、芯が1本欲しいと思ってしまうのは、贅沢かしらん。

それにしても、2巻目にして、もう、ようこの出番が少なくなって、新キャラ、なでしこ&ともはねが、中心ですか(^^;。や、確かに、いつ終わっても良いような内容とは言え、2巻にしてこれでは、ちと、つらいのではないかなぁ。

参考:既刊の感想 → いぬかみっ!


角川春樹事務所 ハルキ文庫
導きの星 I 目覚めの大地 /小川一水

読む本がなくなったので、とりあえず、1巻だけ買ってみたり。うわっ、おもしろい〜〜、……のだけど、主人公、頭悪すぎじゃないですか(^^;。<や、だからこそ、事件が発生しておもしろい、という説はあるのだけど。

地球外知性体の文明発達を見守る若き監察官の話。非接触の原則にもかかわらず、良かれと干渉してしまい、余計、文明の発達を歪めてしまうというパターンの繰り返し。基本的には面白いのだけど、ちょっと大味すぎる上に、すごく主人公の行動とその結果がわかりやすいので、どこかの惑星を描いたというより、正直、途中までは、単純なアルゴリズムのシミュレーションのリプレイ小説という印象だったり。

ただ、終盤、地球側の陰謀の匂いが漂ってくると、そういう欠点に感じた部分も弱くなって、なおさら面白くなってきた〜〜。まあ、やっぱり、各背景は、底が浅いようにしか見えなくて、ちょっと陳腐な予感もするのだけど。や、実際に、底が浅いというよりも、この作者の作風が、そう感じさせてしまうだけかしらん? とりあえず、何巻か出てるみたいなので、続刊が楽しみぃ〜。


祥伝社 NON NOVEL
歌の翼に ピアノ教室は謎だらけ /菅 浩江

いかにも、女流作家らしい傑作。素晴らしい。

少し寂れたピアノ教室を舞台に、日常のちょっとした謎を解決する お嬢様風なピアノの先生の話。ミステリといえば、加納朋子なんかもそうだけど、こういう、あまりミステリっぽくない作品のほうが、凄く好きだなー。あと、こういう、大人の女性の心の内を描くような作品は、やっぱ、女流作家じゃないと、ここまでの味は出せないよなー。いやー、素晴らしい。とにかく、すばらしぃ〜〜

ただ、亮子先生のトラウマの話は、正直、ああいうネタは、苦手で嫌いなので、そこだけ残念。作品として、あれだけ重いトラウマが必要なのは、わかるんだけどねぇ。


エンターブレイン ファミ通文庫
神宮の森卓球場でサヨナラ /野村美月 【内容

『今日の日はさようなら またあう日まで』

傑作、傑作、超最高傑作級っ!! 『卓球場』シリーズ、感動の最終巻。もう、とにかく感動、号泣っ!! ラストコンサートから、なんども読むぜっ!! もうもう、泣けるよ〜〜。オーソドックスなシナリオをベースに、相変わらずの野村美月のセンスが光っていて、一文一文のリズムが、むちゃくちゃ良いよね。<文章は今ひとつという説もあるんだけど(^^;。うわ〜、とにかく、ほんとに、めちゃくちゃ、良いよ〜〜。

なぜか卓球だったり、ドナドナだったり、そこら辺を魅力として理解しないと楽しめないような、読者を選ぶ内容ではあるのだけど、ほんとに久々に、きちんと最後まで満足できたシリーズでした。大満足。

参考:既刊の感想 → 卓球場シリーズ


集英社 マーガレットコミックス
彼まで(ラブ)km (9) /原田妙子 【内容

きゃ〜、傑作、超最高傑作っ!! これこそ、少女漫画の中の少女漫画っ!! とにかく素晴らしい、素晴らしすぎる〜〜。きゃ〜、きゃ〜、きゃ〜、きゃ〜、もうもうもうもう、あ〜、いいねぇ、いいねぇ、いいねぇ〜〜。とにかく、徹頭徹尾、くらくらしまくり、すべてが素晴らしい〜〜。

もう、ストーリーらしいストーリーもないので、ただただ、「素晴らし〜」としか書けないのだけど、ほんと、素晴らしいよ〜〜。や、ここ10年ぐらいで、ほんと、最強じゃないですかーーっ!! いや、ほんと、ほんとに素晴らしいーーーっ!!

とにかく、次で最終巻らしいので、次巻も、期待、期待、超期待っ!! きゃ〜〜〜〜〜っ!!

参考:既刊の感想 → 彼まで♥km


中央公論新社 C☆NOVELS Fantasia
西の善き魔女 外伝3 真昼の星迷走 /荻原規子

あとがきを読むと、この外伝は、「単行本化を機に、未完になってしまった部分の補完」という意図のようなのだけど、……えぇっと、単なる蛇足でしかないような(^^;。

まあ、十分面白いのだけど、ストーリー的には、なにも見るべき部分はなし。単に、本編で使えなかったネタというか設定を披露しただけ、という内容。どうせなら、ストーリー的に、もうちょっと楽しませて欲しかったなー。や、この作品、そもそも、SF的な設定って、ストーリーにアクセントをつけるための存在だと思うので、別に、無理して披露することも無かったと思うのだけどなー。

参考:既刊の感想 → 西の善き魔女


角川春樹事務所 ハルキ文庫
導きの星II 争いの地平 /小川一水 【内容

おもしろいんだけど、やっぱ、説得力がないんだよなー。

そゆわけで、地球外知性体を見守る監察官の話の2巻、近代科学の勃興まで。ネタは面白いのだけど、それを読者に納得させるという観点がない予感。ストーリー展開も、まだ、あまり深いとこまで書いてないので、どうにも、陳腐というか、嘘っぽくなってしまっているのが、残念。ちゅうか、地球側の陰謀的な話が、もちょっとウェイトを占めるかと思ってたのだけど、まだまだ、展開してないしなー。

まあ、そろそろ、オセアノ文明もかなりのとこまで発達して、地球側の展開も見れると思うので、続巻は、ちょー期待。さくさく読むべし。……って、現時点で出てる最新刊って、3巻?<って、角川春樹事務所のサイト見たら、3巻も「近日発売」のままなんですけど(^^;

参考:既刊の感想 → 導きの星


角川春樹事務所 ハルキ文庫
導きの星III 災いの空 /小川一水

これだ、これを読みたかったんだよ〜。めちゃくちゃおもしろい〜〜

オセアノ文明は、とうとう核の時代へ。司の過去の精神的外傷を描きつつ、地球側の動きも活発化。さらに、謎の OTI の存在。3巻になって、めちゃくちゃ、めちゃくちゃおもしろくなったよ〜〜。やっぱり、設定や展開が単純で粗はあるのだけど、そういうのが気にならないくらいに、佳境になってきたストーリーに引き込まれるる〜〜。もうもう、次巻辺りでラストですか? 早く続きが読みたい〜〜。

参考:既刊の感想 → 導きの星


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