独りよがりで素人然とした文章と設定。……正直、担当編集がチェックした時点でリテイクしなければならない内容だと思うんですけど。
月によって地球が支配されてる未来世界で、月でいちばん偉い【月巫姫】を護る護衛士に憧れる女子高生の話。作者に都合が良い部分だけ科学技術が発達してて、それ以外は現代のままというタコな作りで、しかも、設定や世界観の説明や見せ方が非常に下手なので理解しづらく説得力の欠片もなくて、SF としては、どーしようもない。文章構成は、格好つけていろいろ工夫はしてるのだけど、その工夫が非常に幼稚で、しかも、結果として、内容がわかりにくくなってるだけなので、大きくマイナス。そもそも、作者だけに理解できて第三者には意味不明という典型的な素人の文章になってるよっ!!
おもしろい要素もなくはないんだけど、ここまでクオリティが低いと、評価する以前の問題だと思う。咲田哲宏は、デビュー作の『竜が飛ばない日曜日』が良かったので買っていたのだけど、それ以外は、駄作以下の作品しかない状況をみると、やはりもう、捨てかなぁ。
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adramineさん、
睦月さん、
ひささん、
永山さん
うきゃ〜〜、香奈、香奈、香奈ぁぁぁ〜〜〜〜〜〜。や、香奈視点で綴られた部分を中心に、コメディ色が強化されてますよ、ラブコメディっ!! 演出的な側面では、単に筆の勢いと言った感じで、正直、失敗かとも思うんだけど、私的にはこれはこれで許可ですよ〜〜。めちゃくちゃおもしろい〜〜。
そゆわけで、絶望に身を置く少年&少女兵たちの闘いの日々。かなりえげつない設定のハズなのだけど、香奈をはじめとして、登場キャラはなんだかハイで明るくなってますっ!! や、私的には、もっと過酷で絶望な内容を期待していたので、そういう点では物足りないのだけど(<まあ、そもそも高瀬彼方って、残酷に徹しきれない気もするんだけど)、こゆノリも良いかしらん。あと、後半も、なかなかおもしろかったけど、ちと描写が弱い印象でそこは残念。もうちょっと、計算高く構成しても良いと思うんだけど。
参考:
既刊の感想 → ディバイデッド・フロント
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Stellaさん、
永山さん、
ひささん、
葉月さん、
麻弥さん、
adramineさん
三雲岳斗は、最近、どうにも低調だと思う。『ランブルフィッシュ』もわりと惰性で買ってるのだけど、ここ数巻は、どうにも無駄が多いと思うし、コミカルな要素が増えると、余計、いまいち風味。
そゆわけで、ロボット格闘モノの第八巻。今回は、温泉宿で合宿、という内容。シリアスなベースを見せつつ、「温泉」ということで「お約束」でコミカルな内容に仕上げてあるんだけど、三雲岳斗って、コミカルなシーンの見せ方が、いまいちおもしろくないんだよねー。で、コミカルな部分がいまひとつなので、シリアスな部分もちと生きてこない罠。……そろそろ佳境に入りそうなので、さっさと盛りあがって終わらないかな。<をい
くぅ〜〜、はうぅぅ〜〜〜〜〜〜。や、シリーズ第三巻というと、そろそろ勢いだけではつまらなくなってくる頃合かと思ったのだけど、クリスマスに温泉旅行、まだまだおもしろいよっ!! 特に、後半は、なかなか楽しい〜〜〜。……そうわけで、絢子と護のラブラブを楽しむだけの潔いシリーズ。エメレンツィアはわりと微妙だと思うし、今後の展開は、ちょっと不安だけど、まあ、まだしばらくは期待とゆーことで。
参考:
既刊の感想 → 護くんに女神の祝福を!
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NOGさん、
雨野睦月さん、
adramineさん、
INNさん、
あずみん、
永山さん、
けんじょさん、
睦月さん
息をつかせぬ展開で、めちゃくちゃおもしろい〜〜。や、今回は展開優先なので、ラブラブ度は低いのだけど、その代わり、ジェットコースター的に凄くおもしろい。あ、ラブラブ度が弱いと言っても、お兄様好き好きな摩耶はやっぱりいいねぇ。すごくいいねぇ〜〜。
そゆわけで、天然ボケな闘真をめぐる天才少女の由宇とお嬢様な摩耶の三角関係ラブな話。<ちげー。今回は上下巻の上巻なので、まあ、この巻だけではどうにも言えない部分もあるけど、いや〜、これでもかっ!! と、てんこもりな内容で、非常におもしろかったです。……というか、ここまでネタをつぎ込んだら、この次巻の下巻終了後、もう、書くことが残らないと思うんですけど、その先、どうするつもりなんだろ〜。
参考:
既刊の感想 → 9S
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のりぽん・ザ・リッパーさん、
Stellaさん、
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adramineさん、
吉田@HZさん、
けんじょさん、
永山さん、
睦月さん
とにかく引き込まれる展開と品質の高い文章で、もうもう一気に読了。や、とにかく、非常におもしろいっ!! ……ただ、らぶらぶフェリオ争奪戦は、もはや、ウルク独走なんですけど〜〜。次巻以降、多少、期待は出来そうだけど、恋愛モノとしては、ちと物足りないんだよなぁん。
そゆわけで、レージクvsフェリオの王位争奪戦。ストーリーも大きく流れ始め、それでいて、細かい部分もわりとフォローされているので、非常におもしろい。好み的には、もちっと知的な頭脳戦の方が好きなんだよなー、とか、ちと主人公有利な伏線が多すぎるよなー、とか思うんだけど、あくまで好みの問題であって、些細。とりあえず、馬上での会話が、くぅ〜〜、さいこーーーーっ!!
参考:
既刊の感想 → 空ノ鐘の響く惑星で
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Stellaさん、
adramineさん、
葉月さん、
麻弥さん、
ひささん、
INNさん、
睦月さん、
高森さん
うーん、この作風でこの内容は、正直、合わないんじゃないかなー。メイ、大活躍っ!! という側面で見ればおもしろいんだけど、もう一方の、すれ違いの夫婦、という側面は、描写に失敗しててダメダメな予感。
そゆわけで、メイがはじめて MD にっ!! という話。萌え的な設定なのに全く萌え的に描かれていないメイは、やっぱり、残念で仕方ないのだけど、まあ、メイの成長物語と割りきれば、なかなかおもしろい。ただ、ちと事件が大きすぎるのが、好みじゃないんだよなー。今回の題材からも、もっとこじんまりしたイベントの方が良かったと思うんだけどなー。
参考:
既刊の感想 → クレギオン
うわぁ、さらに、絵柄と作風が凄いことになってるよ〜〜〜。や、この前の『春を待つ人』でも、ちと絵柄が変わったと思ったんだけど、この『マブタノヒト』では、さらにめちゃくちゃ凄いことになってる〜〜。……絵柄的には、完全に好みから外れてしまった(T-T)。
でも、ストーリー的には、相変わらず素晴らしいです。で、収録されてる各話の感想を↓。
『マブタノヒト』
作風も凄いことになってるんだけど、基本的には、綺麗な恋愛モノ。4年越しの恋。
『冬源郷』
……新田明未ですか?(^^; や、いかにも、新田明未が書きそうな題材で良いねぇ〜〜。<って、今ではもう、新田明未さんを知ってる人も少ない気がするんだけど(汗;
『金魚姫』
これも不思議系。ちと物足りなかった。
『ソラミミ』
兄弟を巡るちょっと良い話。ベタなんだけどベタなりに良かったよ。
ラスト直前で物語も佳境にっ!! という巻なのだけど、いつも以上につまらなかった(T-T)。や、もともと、どーにも魅力に欠けるシリーズだったと思うのだけど、ラスト直前で、ここまで気持ちが盛り上がらないのはなー。
そゆわけで、父を探してはるばる帝都へ。って、帝都の描写が、すげーおざなりだよなー。……『オーフェン』シリーズは、非常に練られた文章が好きだったのだけど、この『エンジェル・ハウリング』シリーズは、正直、文章に上手さを全く感じられないのがにんとも。内容も薄いし、キャラも弱いし、隔巻ごとに主人公を入れかえるという構成も、さほどおもしろい効果をあげられてないし、うー、せめて、続く最終巻は、楽しませて欲しいところだなぁん。
参考:
既刊の感想 → エンジェル・ハウリング
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葉月さん、
十夜さん
前から微妙に読み止めるタイミングを図っていた部分はあったのだけど、……さて、もう、読むの止めるか(^^;。や、今回は、ストーリーもなかなか進展せずいまいち感も強くて、ちょうど王宮編を終了したことだし、読み止めるには、ちょうど良い予感。
この『緑のアルダ』は、結局、楽しむには、『リダーロイス』と『龍と魔法使い』の両シリーズを読んでることが前提で、また、そう言う風に前シリーズに拠ってるためか、キャラが魅力に欠けるし、国を揺るがすレベルの話なのに、そこまでのスケールが感じられないのがにんとも。そもそも、国レベルの出来事が、ままごとのようにしか見えねぇ(^^;。……『龍と魔法使い』はわりと好きだったので、それ絡みのネタはちと気になるんだけど、やっぱ、もう、切りかなぁ。<『リダーロイス』を読んでないのが、やっぱツライ
参考:
既刊の感想 → 緑のアルダ
びみょ〜〜〜。や、前半は、テンションの高い文章で素晴らしいのだけど、それがラストまで持続できてない。さらに、キャラ主体のお話なのに、いまひとつキャラが固まってない感じで、ラブコメ要素を匂わせつつも恋愛モノとしては成立できていない。……まあ、デビュー作だし、今後に期待という感じかしらん。
そゆわけで、かなり変わった校風の全寮制進学校を舞台にした学園ミステリー。わりときちんとミステリな骨格になってるのだけど、オチは最初から解るように書かれてるし、そもそも、私的にミステリ要素はどうでもいいや。<をい ……テンションが高く独特な文章と変な学校の雰囲気が魅力ということだと思うのだけど、この部分も荒削りで、まだまだこれから。前半部分のノリが徹底できるようになれば絶賛なんだけどなー。
……ダメダメ。
個性的だった文章はパワーダウンし、やっぱりキャラは表面的できちんと描けてないし、相変わらず恋愛描写も×。ストーリー構成も、無理が多くお世辞にも上手いとは言えない内容で、ミステリ要素も杜撰の一言。正直、魅力的に思える部分が微塵もない。
うーん、あとがきは、わりとテンション高く書けてるのに、なんで本編でその味を生かせないかなー。それ以前に、やっぱり、キャラ主体のラブコメテイストな小説でありながら、キャラが描けてないし、恋愛モノとして成立できてないのは、致命的なんだよなー。人の気持ちに軸足を置いた話なのに、心情描写が弱いのもツライ。新人とは言え、これではちとダメ過ぎるだろ〜。
素晴らしい。非常に丁寧で各シーンの意味と意図が良く考えて作られている良作。あまりに計算された構成なので、多少、勢い的なものが弱いかしらん?と思える部分もあるんだけど、いやぁ、とにかく良く考えられた作品で、ほんとに素晴らしいわぁ〜〜〜。
そゆわけで、たまたま筆者紹介を見たら、東北大OBでしかも同期っぽいってことで読んでみた。ついでに、物語の舞台は仙台で、主人公は大学生。引っ越し先の変な隣人のせいで事件に引きずりこまれる、という内容。現在と二年前を交互に織り混ぜつつ進行するストーリー構成はとにかく秀逸。ストーリーの骨格はわりと分りやすい王道のパターンだと思うのだけど、演出的には王道を避けるような見せ方になっているのも、なかなかにくい。いやぁ、ほんと、良く出来た作品なんだけど、でも、これって、ミステリなの?