ip(A).t や セド祭のくだりなんかをはじめとして、全体的にはおもしろかったのだけど、ただ、「嘘のつき方がいまいち上手くないかしらん?」というのが率直な感想(^^;。
そゆわけで、タイムマシンでクフ王の時代へ行きピラミッドの謎を解明する、という話。シーンによっては、非常に細かくつっこんで書かれていて、かなり詳しく調べて書かれた作品だとは解るんだけど、それが説得力を持たせる方向に働いてるかは、ちと疑問。や、こういう歴史と絡めた話は、奇想天外な内容でありつつ、「もしかしたら本当かしらん?」と思わせたら勝ちだと思うんだけど、この『ラー』は奇想天外というにはちと大人しいし、説得力を持たせて信じさせるにも弱いので、そゆ観点では残念なんだよなー。あと、主人公のジョディが、作者の都合風味でちょっとキャラが弱いかなー、という印象も。……シーン毎にはわりと良い部分もあるので、ちともったいない。
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yama-gatさん、
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[ ラー ]
新章スタート。読んでみると、思った以上に不安が大きい。大丈夫なのか?や、多分、大丈夫じゃないんだけど。<をい。……鷹見一幸の作風と技術力では、今まで以上に、かなり酷い出来になりそうなんですがー。<鷹見一幸って、「単純で優しい雰囲気の話」が魅力だと思うんだけど、この新章の導入から推察するに、そういう魅力より、鷹見一幸の欠点がより目立つ内容になりそうなそんな予感(T-T)
まあ、この巻自体は、まだ触りだけなので、可もなく不可もなし。いや、この巻の筋で、シリーズのプロローグ的な面白さしか発揮できてないのは、それはそれで問題だとも思うんだけど。<ストーリーに危機感とか緊張感がないのも鷹見一幸の作風の一つなので、仕方ないんだろうけど。あと、やっぱり、安直でその場の思いつきだけを書き連ねた展開は、芸風とは言えもちっと何とかならんのかー。<そやって書いたほうが楽なのはわかるんだけどさー
あまりに文章が下手な上、説明不足で描写も不足しまくり。特に序盤は、最低限のクオリティにも達していなかったので、正直、どうしたものかとも思ったんだけど、我慢して途中まで読んだら、そこそこ面白くなって、一安心。続刊も出るとするなら、ちとチェックしてみるかも。
というわけで、講談社ノベルスなのに、イラスト有りなファンタジー。高里椎奈って、『ドルチェ・ヴィスタ』と併せて、私的にはファンタジー作家という印象なのだけど、イラストまでついたら、もう、完全なライトノベルですよ〜〜〜。……内容は、13歳の王女さまが苛酷な運命にっ!! って話。あとがき等で、「王道」であることを謡っていて、筋は確かにそうなんだけど、王道的な面白さは、ちと弱いかな。何はともあれ、今後次第だと思うけど。
それにしても、とりあえず続くなら、最低限、一度読み直してから、本にして欲しい。……というか、担当編集なり、誰か内容のチェックぐらいしろよ(^^;。
怖い〜〜、怖いよ〜〜〜。某夫人とか、最後の人とか、怖すぎる〜〜。……しかし、あんな人を出してしまって、この世界のパワーバランスって、大丈夫なのかしらん(^^;。
シリーズ久々の本編。カリエ と バルアンの新婚生活編<ちげー なのだけど、いや〜、相変わらずな カリエの無邪気さに心が救われますぅ〜。ルトヴィア側もきな臭くなってきて、ザカールも暗躍をはじめただけに、カリエの無邪気さは、ほんと良いねぇ。……須賀しのぶは筆力も安定してるし、続編は非常に楽しみ。ただ、『砂の覇王』のラストの文言があるので、そこら辺、ちとドキドキが弱いという気もするんだけど。
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既刊の感想 → 流血女神伝
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森博嗣って、いったい何歳なんだーーーっ!! って感想は正しくないか。や、特にはじめの数編は、一見すると、まるで、10代か、せいぜい20代前半の人が書きそうなテンションの文体で、きちんと読むと、非常に計算して書かれてるのはわかるんだけど、計算の上とはいえ、こういう若い文章が書けるのは、いやぁ、すごいねぇ〜〜〜。
そゆわけで、「ある日突然、男が女に、女が男に……」という内容の連作短編。どの短編も味のあるというかヘンテコなキャラで、その一人称の語り口が非常に楽しい。青少年のえっちぃ内容ではなくて、ちと壊れた性癖の奇妙な心情描写に仕立て上げたのが上手いよね〜〜。私的にいちばん面白かったのが「どうしたの、君たち」。共感しやすいしなっ!! <をい
前巻からの繋ぎ方、上条当麻のその後は、思った以上に断然上手かったし、ストーリーも盛り上がることは盛り上がるんだけど、……やっぱり、文章や構成はとにかく下手だし、そもそも、インデックスと姫神秋沙の魅力を、十分引き出せてねー。なんのための、シスターに巫女さんだだだっ!! <まあ、次巻以降、三角関係方面に期待なんだけど(^^;
そゆわけで、超能力と魔術を絡めたボーイミーツガールな「とある魔術の禁書目録」の第二弾、今回は、巫女さん投入&インデックスを巡る男たちの哀しい話、と言った風な内容なのだけど、巫女さんとインデックスの扱いがいまひとつなので、いまいちピントがボケてる印象。あーあと、お下げな眼鏡少女もなんとかしろーーーっ!! ……まあ、まだまだ今後の成長に期待、と言った部分はあるんだけど、なんやかんやで今年の新人の中では、いちばん面白いかも知れず(^^;。
参考:
既刊の感想 → とある魔術の禁書目録
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なんで、全身タイツなんじゃーーーーーーーっ!! や、『天国に涙はいらない』の気に入らないところは、「萌え」をギャグのネタには使うのに、内容的には、「萌え」から遠いところを、わざわざ狙って進むような部分なのですよ。今回も、萌え的な要素を回避しまくったあげく、全身タイツですか。状況的に、いくらでも転がれるイベントを要れるスキがあるのに、さすがにそりはもったいないだろ……。
そゆわけで今回のネタは、「やおい」。アブデルとぺディ、律子の舌戦は面白かったけれど、全体的に、ネタは低調。使徒ター・プリンセスも、もうちょっと工夫が欲しいところ。<アブデルの鑑賞風景もネット的に“らしい”んだけど、実際に萌えを体験している立場から言えば、まったく盛りあがりとしては弱すぎてお話にならない。そんな描写しか書けないなんて、萌えを理解してるとしても、実際、萌え転がったことがあるのか?<佐藤ケイ
や、さすがにもうそろそろ萌えネタもツライと思うんですけど、あとどれだけ続けるつもりなんだろ。っていうか、萌えネタに拘らず、今回も、もっと感動系な方向性を強化したシナリオにすれば良かったのになぁ〜。
参考:
既刊の感想 → 天国に涙はいらない
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永山さん、
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くぅ〜〜〜。凄いよ、素晴らしい。新井輝、さいこーーーーーっっっ!! がおー! ああああぁぁぁぁ、うきゅ〜〜〜〜〜〜〜。や、とにかく現状で最高のライトノベルですなっ!! ばんざーーーーい!!
や、私的に、後半、冴子とのやり取りはどうかとも思うのだけど、千夜子やツバメ、綾とのやりとりがメインの前半は、非常に素晴らしいっ!! 「がおー!」ですよ「がおー!」。はうぅ〜〜〜〜、とにかく素晴らしいよ。やっぱ、新井輝は、めちゃくちゃいいわ〜〜〜。とにかく、恋愛小説としては、一級品ですよ、いやもう、ほんとうに素晴らしいーーーっ!!
……それにしても、巻が進むと、登場人物紹介は、いったいどうなってしまうことやら(^^;。
参考:
既刊の感想 → ROOM NO.1301
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永山さん、
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睦月さん、
NOGさん、
リッパーさん、
INNさん
いやぁ、さすが、ストーリーへの吸引力が素晴らしいわ〜〜。良くも悪くも小川一水という印象で、今回は、地震再興シミュレーション。全三巻らしいので、作品としての評価は今後次第、という感じではあるんだけど。
そゆわけで、強引に惑星を統一し終えたばかりの帝国で、謀ったように普通でない地震が発生。帝都壊滅っ!! 政府崩壊っ!! 軍隊は勝手しはじめるは、他星系の人は暗躍はじめるは、そんな中、皇族で唯一生き延びたお姫様スミルと若手官僚セイオが国家再興を頑張る、という話。いや、ほんとすげ〜おもしろい〜〜。……まあ、小川一水のシミュレーションって、いまいち精度が粗く作者に都合が良くて、私的にはちと微妙だと思ってるのだけど、そゆ部分で今作は、「そゆことになってます」という要素の使い方が、なかなか上手い感じ。あとは、今後、スミルとネリのラブラブ話がどうなるかが期待ですなぁん。<小川一水はドラマが弱いので、ちと厳しいか(^^;
参考:
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「復活の地」感想リンク
ぱすてるさんにオススメいただいて、やっと買って読んでみたのだけど、まともな眼鏡っ娘が、マス研の日向しかいません。ダメじゃん、ダメダメじゃん!!<をい(^^;。 ……正直、日頃読まないタイプの漫画なのでどうかとも思ったのだけど、思った以上に面白かったですよ〜。や、ラブコメというより、恋愛をネタにしたギャグ漫画と言った形容の方があってそうな内容。絵柄もこの内容だと、これで正解かしらん。ただ、1巻はほんとに面白かったのだけど、2巻はちとパワーダウンした印象が否めないのが(日向が登場してるにもかかわらず!)、ちと気になるところ。続きは面白さを維持できてるのかしらん?
はじめは妹萌え小説かと思ったのだけど、全然違うしっ!! ……もともと、他社からハードカバーで出ていたらしいのだけど、富士見ミステリーの内容としては不適だと思うし、それ以前に小説としての出来自体悪い。わざわざこんなもんを文庫にするなよ(^^;。
諏訪信仰を題材としたホラー? や、言いようもない圧迫感を感じさせる描写は上手いんだけど、文章と構成はすごく下手で、意味が取りにくく非常にちぐはぐ。特に構成面は酷く、宮地と高藤の二人の視点で進む展開も、どちらの視点で描くかの選択、その順序が、ちと考えなしすぎるかなー。あと、豊富な知識に裏付けられたっぽい内容なのに、リアリティが非常に弱いのも問題。博識を誇るだけで、全体に気配りが足りない、という印象なんだよなー。
最高傑作、すばらしいっっっ!! や、ラストは感動で、泣きそうになったよ〜。
そゆわけで、かわいい妖怪たちのダメダメ(<褒めてます(^^;)な話。「妹天国」と絡めたまったりした日常の描写、細かく分割された章立てからなる構成、センス良く遊び心のある文章、あとは非常に雰囲気にマッチしたかわいいイラスト、とにかくすばらしい。まあ、こういう作りだと、文章は一文字一文字のレベルから、もっと練り込むべきな気もするけれど、さすがにそこまでは無理、というか、やらないか。や、とにかく、ほんとにほんとにすばらしい作品っ、最高の夏休みでした〜〜。
おもしろい。とにかくめちゃくちゃおもしろい。複数のシナリオが、ジェットコースター的に次々と進展し、やがてひとつに収束する構成を取っているんだけど、とにかくラストまで、一気に読ませて、息をつかせない、飽きさせない。とにかくおもしろい内容で、非常に良かったよ〜〜。
というわけで、2015年、未だ内戦の続くアフガニスタン。国連の平和維持駐留軍として活動する自衛隊。計画される未だかつてなく壮大なテロ。巻き込まれる日本人のロケット技術者とゲームデザイナー。や、きちんと緻密でリアリティがあり、なにより嘘を気にさせない設定を持ちつつ、ある程度、荒唐無稽さを持ち合わせたストーリーは非常に秀逸。特に、中盤までの展開は、とにかくすげ―よ。後半は、ちとテンポが悪くなり、いろいろと粗も多いのだけど、それでもラストまできちんと楽しませる内容は、ほんとに素晴らしい。ほんとに、とっても面白かったよ〜〜。
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、一目惚れですよっ!! ボーイ・ミーツ・ガールですよっ!! あうあうあう、こういうの、めちゃくちゃ好きなんだよ〜〜〜。もう、たまらんっ!! めちゃくちゃたまらんっ!!
そゆわけで、『銀盤カレイドスコープ』の海原零の新作で、潜水艦モノ。はじめは、微妙な描写と背景に、正直、作者の力量があまりに足りてなくて、もう、くらくらしながら読み進めていたのだけど、それがですよっ、例の出会いから、いきなりもぉ〜〜、すげーおもしろくなりやがるのよっ!! お約束な燃える展開と、トパーズの美味しい設定が、非常に素晴らしくて素晴らしくて、うきょーーーーーーーーーっっっ!! とにかく、今後は、四角関係ラブに展開しまくったり、眼鏡姉弟の禁断ラブを描写しまくりだっ!! そうに違いないっ!! めちゃくちゃ楽しみだ〜〜〜っ!!
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まいじゃーさん、
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滅・こぉるさん、
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Stellaさん、
狩田さん、
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あずみん