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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2004年7月に読んだ本



朝日ソノラマ ソノラマ文庫
封神機伝マカリゼイン /神野オキナ 【Amazon/bk1
bk1

うわ〜、いかにも神野オキナらしい内容で、めちゃくちゃおもしろいわぁ〜〜

そゆわけで、男勝りで年上属性な九龍と、線の細い美少女風なハルカが、巨大ロボットで共に闘うという内容。神野オキナらしいエッセンスを詰め込んだ、キャラの魅力を生かしたオーソドックスな巨大ロボットモノで、やっぱ、ヒロイン役の九龍が素晴らしすぎるわぁ〜〜。……ただ、読了感が多少弱いのと、梓を上手く使いきれてない、という感じで、そこはちと残念。まあ、今後に期待ですなぁん。<って、続くのか(^^;

参考:
感想メモリンク → あずみんadramineさん狩田さん高森さん


新潮社
フェルマーの最終定理 ――ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで /サイモン・シン (青木薫訳) 【Amazon/bk1
bk1

十分に面白いんだけど、ただ、全体的に冗長で本筋とはあまり関係ないことまで書いてあるくせに、その一方で、「それ説明になってねーよ」みたいな部分もあって、もちっと整理されてても良いと思ったり。あと、どうせ書くなら、谷山、志村の愛と友情の日々を書けーーーっ!! <をい

そゆわけで、友人に無理やり薦められたり(^^;。タイトル通りの内容で、もともと BBC のドキュメンタリー番組だったらしいけど、これ、NHK教育辺りでもやったよね。多分、観てます。いや〜、とにかく、主役のワイルズが、猜疑心の塊な人に見えて、ちょっとねー。策略を練って秘密裏に研究を進めるてみたり、どうしようもなくなったら、同僚や教え子の中で自分の意の通りになる人に協力させたり。特に、TV で観た時には、あまり良い印象は抱けなかったりして。まあ、改めて本で読むと、そんなに酷い人には見えないんだけど(^^;。……それにしても、やっぱり日本人としては、むしろ、谷山=志村予想と、その周辺の逸話の方が興味深いよね。


角川書店 スニーカー文庫
お・り・が・み 天の門 /林トモアキ 【Amazon/bk1
bk1

つまんね〜〜〜。……ダメダメ。

林トモアキの新シリーズ。バカで萌え系なキャラ達が、神の使いと悪の組織に別れて闘ってますという内容なのだけど、中身がなさすぎ。そしてなにより、中身がないなりの魅力がないのよ。や、この設定と内容は、キャラデザと声優で売るようなアニメにしたら、そこそこ面白いと思うんだけど、この内容で、大して出来も良くない工夫もなにもない小説にされても、そりゃ駄作だろ。すまん、もちっと頭を使って作品を作ってくれよ。


集英社 コバルト文庫
楽園の魔女たち 〜楽園の食卓(後編)〜 /樹川さとみ 【Amazon/bk1
bk1

シリーズ最終巻。安定した実力のある樹川さとみだけに、綺麗に大団円。読後の感想としては、これが全て。あっ、フレイは良くやったっ!! <をい

参考:
既刊の感想 → 楽園の魔女たち
感想メモリンク → Stellaさん高森さん


集英社 コバルト文庫
なかないでストレイシープ めぐる聖夜と愛の家 /竹岡葉月 【Amazon/bk1
bk1

ラストは綺麗で良かったけれど、う〜〜ん、全体的には、いまいちでがっくし。

お嬢様と執事の恋を描いたシリーズ第三弾。正直、中盤にかけてそういうネタを持ってきたのは、今更だし、説得力がないし、なによりそれを、シリーズのクライマックスに絡めてしまっているのが、私的には大きくマイナス。っていうか、クライマックスが、いまいち弱いしっ!! 所詮、竹岡葉月に恋愛ストーリーは期待できないということでしょうか……。ただ、ラストはなかなか良かった。『不思議の国のアリス』と絡めた内容も、なかなかにグッド。まあ、この話で、ああいうネタを持ってくるとは、冒険だと思うんだけど(^^;。

あっ、そういえば、このシリーズ。ストーリーうんぬんというより、とにかくなにより、菊池久美子のイラストがとにかく素晴らしいっ!! と書いておかなくちゃならなかったんだっ。このイラストは、ほんとに素晴らしい。この表紙画像を見るだけでも、ほんとに、凄く良いですよ、このイラストっ!!

参考:
既刊の感想 → なかないでストレイシープ
感想メモリンク → 永山さん一歩さん


双葉社 双葉文庫
十八の夏 /光原百合 【Amazon/bk1
bk1

「第55回日本推理作家協会賞受賞作」みたいに、ミステリーとして売ってはいるけれど、ミステリー要素はほとんどなし。というか、ほんのわずかなミステリー的な要素が、物語の本来持つ魅力を、むしろ邪魔してると思うんですけど。あくまで、“花”をモチーフに恋愛の愛憎を描いた連作短編。

ただ、恋愛モノとしても、私的にはわりと微妙。まあ、「出来が悪い」というより、「好みじゃない」という感じなのだけど。……4つの短編のうち、まともに面白いと思ったのは、「ささやかな奇跡」ぐらいかなぁ。や、描写は綺麗なんだけど、もちっとキャラの内面を描いてくれた方が好みなんだよなぁー。


メディアワークス 電撃文庫
悪魔のミカタ(13) It/MLN /うえお久光 【Amazon/bk1
bk1

いやぁ、面白かったっ!! とにかく見どころの 山本さんxサクラも素晴らしければ、ストーリーの締め方は秀逸で、コウの扱いもグッドっ!! ……一連のザ・ワンの話は、『悪魔のミカタ』でやるには、無駄なサイドストーリーが多くて冗長でバランスが悪いという印象が否めないと思うんだけど、まあ、面白ければ、それで良いや。500ページ超でも、いっきに読ませる内容は、ほんとに素晴らしいわ。

参考:
既刊の感想 → 悪魔のミカタ
感想メモリンク → けんじょさんあずみんNOGさんadramineさんCAXさんINNさんびっとさんさくらぃさん永山さん


メディアワークス 電撃文庫
キーリV はじまりの白日の庭(上) /壁井ユカコ 【Amazon/bk1
bk1

相変わらず、めんどくさい性格な奴らだっ(^^;。

今回は、とにもかくにも、新キャラのナナですよっ!! いい味だしまくりですよっ!! それに引き換え主役のキーリは、歳をとりすぎて、もうちょっとダメだね。<をい ……内容的には、相変わらずで、上手いんだけど地味、という感想。まあ、次の下巻次第だとは思うんだけど。

参考:
既刊の感想 → キーリ
感想メモリンク → 高森さんadramineさん永山さんINNさん


早川書房 ハヤカワ文庫JA
クレギオン5 タリファの子守歌 /野尻抱介 【Amazon/bk1
bk1

EJ が非常に楽しい。や、面白かったぁ〜〜〜。

凄まじい砂嵐が吹きまくる大気の中で、凄腕パイロットのマージが、その操縦の技量を発揮する、という内容。いやぁ〜、オーソドックスな筋とコミカルな味付けで、純粋に面白かった〜〜。恋愛色がないのは私的に残念ではあったけど、野尻抱介的には、こういうスタンスの内容が特におもしろいんじゃないかしらん。ほんと、おもしろかったっ!!

参考:
既刊の感想 → クレギオン


早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
シン・マシン /坂本康宏 【Amazon/bk1
bk1

バカ小説。や、バカで熱くてくだらなくて、いい意味で荒唐無稽な漫画的な内容。ちょっとセンスが古すぎる感はするけど、非常に面白かった。ただまあ、正直、「Jコレクション」から出す内容じゃないとは思うんだけど(^^;。

そゆわけで、未来っぽい世界で、ある女性を救うために、「七本の手部隊」という化け物軍団と一人づつ闘っていく、という内容。いやぁ、とにかくバカでくだらなくて、めちゃくちゃ面白かったよ〜〜。……まあ、メインテーマの「生物と機械」の議論は、子供だまし以下内容でツッコミどころも多くしょーもないし、農学部卒という作者の肩書きのわりには、生物絡みの薀蓄も間違いとは言いきれないけど どうにも微妙だし、あくまで、バカになってくだらない部分を楽しむ内容だと思う。「あっ! 眼鏡っ子だ」<素晴らしすぎる〜〜

参考:
感想メモリンク → adramineさんyama-gatさんsasashinさん


東京創元社 創元推理文庫
空飛ぶ馬 /北村薫 【Amazon/bk1
bk1

綺麗な文章で女子大生の一人称な内容と、かなり好みの方向なので、期待して手を伸ばしてみたのだけど、……う〜〜、ミステリ要素が強くて、なにより恋愛色がねぇ。私的には、ちと微妙だ。

そゆわけで、女子大生の「私」が日常で感じた疑問を、探偵役の円紫師匠が鮮やかに解き明かす、という形式の連作短編。円紫と「私」が恋仲になるのかと思ったら、ぜんぜんぞういう気配がねぇ(T-T)。で、文章や描写が、なかなか綺麗で魅力的なんだけど、あくまでミステリとしての構成が強くて、私的にはちとがっくし。あと、ミステリとしても、あんまりし凄いとは思わなかったりして(^^;。……もちっと、ミステリ色が弱い方が好みなんだけどなぁ。<をい

収録されてる作品の中では、表題の「空飛ぶ馬」が、いちばん面白かった。素直に気持ちの温かくなるストーリーがいいねぇ。


講談社 講談社ノベルス
新本格魔法少女りすか /西尾維新 【Amazon/bk1
bk1

ダメ。キャラは魅力に欠けていて、ストーリーも表面的で、演出もちぐはぐ。……すみません、どこがどうおもしろいのか、さっぱり解らないんですけど。

[雑誌]『ファウスト』連載中?の魔女っ娘モノ。『ファウスト』のは読んでないので、私は、今回が初読。基本線は、実力があると勘違いした小学生の微笑ましくもイタい話なのだけど、なんちゅーか、変身魔法少女の設定だけを考えて他は勢いのみで書きました、という感じで、すごく場当たり的で非常にちぐはぐ。あ〜、根本的に、主人公が気に入らないというのがあるんだけど、それ以上に、非常に薄っぺらい内容で、『戯言シリーズ』で感じる西尾維新の巧さも見えない。ついでに、イラストを挿入するセンスも最悪で、下手にライトノベルの真似をするなよ。>編集 ……とにかく、読んでてひたすらつまらんかった。

参考:
感想メモリンク → 永山さん睦月さんyama-gatさんびっとさんJoshuaTreeさんINNさん


エンターブレイン ファミ通文庫
Bad! Daddy4 やっぱり!とっても!パパが好き! /野村美月 【Amazon/bk1
bk1

野村美月の『卓球場シリーズ』と比べて大きく劣る本作だけど、この最終巻はなかなか綺麗な大団円。まあ、駆け足な印象は否めないんだけど(^^;。あと、表紙の小鳥が素晴らしい〜〜。

そゆわけで、正義の味方な美夢と悪の大幹部なパパのご家族コメディの最終巻。結局、野村美月は、萌え系、ヲタ系の内容はダメだし、いまひとつ野村美月らしい持ち味も生かしきれてない風だったので、そこそこ綺麗に、4巻で終わったことは、正直、良かったと思う。次回作は、純粋に野村美月のセンスを生かすような作品を書いてくれないかなー。

参考:
既刊の感想 → Bad! Daddy


集英社 スーパーダッシュ文庫
R.O.D ―第十巻― /倉田英之 【Amazon/bk1
bk1

めちゃくちゃおもしろいっ!! けどっ、いいのか? こんな舐めた内容で許されるのか? 無料ならこれで大絶賛なのだけど、値段つけて売るものとしたら、これはやっぱダメだろ。あぁぁぁ、でも、読子さん、素晴らしいですよ、読子さんっ!! はう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。……オレは許すっ!!

そゆわけで、第10巻は外伝。〆切に追い詰められてハイな状態で勢いのみで無理やりページを埋めただけだけ、という内容。追い詰められたら、やりたくなるけど、それでも自制するような内容を、ほんとにやってしまってるのはある意味凄いし、それをきちんと面白く仕上げるのは、それもある意味、プロの仕事なんだけど、やっぱ、プロとして失格な内容だろ(^^;。いや、最高に面白いし、私は好きなんだけど。非常にバカで、素晴らしい〜〜〜。

参考:
既刊の感想 → R.O.D
感想メモリンク → あずみん永山さん高森さんNOGさん十夜さんkeimieさんadramineさんゆーいちさん一歩さんINNさん


中央公論新社 C★NOVELS Fantasia
天使たちの華劇 暁の天使たち 外伝2 /茅田砂胡 【Amazon/bk1
bk1

つまらない、もうダメだ。これ以上付き合いきれない。や、もともと、作者が自分のために書いた二次創作&同人小説と揶揄されていたこのシリーズだけど、それでも本編は、なかなか面白かったんだけどなー。……外伝は、ほんとにつまらない。新シリーズも、多分、こういうノリなんでしょ? あぁぁ、私はもう、これ以上は買いません。多分。

そゆわけで今回は、『デルフィニア戦記』&『スカーレット・ウィザード』のキャラ総出演で学園生活を描くと言う、……あああぁ、ほんとに、二次創作の世界だよ。や、実際的には、そんなにつまらなくはないんだけど、それ以前に、作者のイタさが前面に出た作りなので、読んでて非常にツライ。私的には、もうダメだーーー。

参考:
既刊の感想 → 暁の天使たち
感想メモリンク → kateさんmacomoさんkorutoさん一歩さんがるさん


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング9 握る小指−from the aspect of MIZU /秋田禎信 【Amazon/bk1
bk1

奇数巻と偶数巻で主人公の変わるこのシリーズ。今回はミズー側の最終巻だったのだけど、……結局、盛りあがらないまま終了。や、構成は非常に悪いし、読者を物語に没入させる気配りもないし、なにより、表面的に飾って書いてるわりには、中身はスカスカなんだよねぇ。

そゆわけで、次巻で、ほんとうのラストなんだけど、期待せずに待っていよう。<や、作品の性質上、きちんとシリーズ構成を意識してるはずなのに、にもかかわらず、そこら辺の作りが非常に悪いんだよなー

参考:
既刊の感想 → エンジェル・ハウリング
感想メモリンク → 葉月さん永山さん


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