うわぁ、終盤、解答編以降の凄まじいこと、凄まじいこと。いや、素晴らしい。
そゆわけで、物語を愛する遠子先輩の大活躍するミステリ、“文学少女”シリーズ2冊目。文芸部のポストに投げ込まれる謎のメモ。謎のメモを投函するのは、噂のとおり幽霊なのか!?といった内容。いやぁ、ともかく、終盤の凄まじいこと。あのラストためだけでも、一読の価値あり。……まあ、あのラストがすべてなので、それ以外はわりとどうでもいいと思うのだけど<をい、ただ、前半部は、ちょっと構成にちぐはぐ感があるのと、全体に読者に対して情報の提示を抑える傾向があって、そのため、主人公の心葉くんに共感しにくいのがマイナスかしらん。あと、相変わらず、遠子先輩といい、琴吹ななせといい、キャラは非常にGood。ツンな琴吹ななせは、もちっと描写を露骨にお約束にして、もっと出番を増やしてもいいと思うのだけど(^^;。
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既刊の感想 → “文学少女”シリーズ
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いつもの神野オキナらしい作品。沖縄を舞台に裏庭のプレハブ小屋に住む神様「とらたん」と一緒に、「神もどき」たちを静める、変身ヒロインもの。主人公の垣華ユウは眼鏡っ娘なのだけど、ちと好みじゃないのが残念。ストーリー展開はベタベタで、良くも悪くも、いつも通りの神野節。まあ、今後も楽しみです。
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だはははははっ(爆笑)。や、死んだ恋人と平行世界というせつない題材をベースに、非常に綺麗に組み立てられたラストが、とにかく Good。なんといっても、ラスト一文がめちゃくちゃハマっていて、素晴らしいことこの上ありません。
ノゾミが死んで二年。ようやく彼女の死んだ東尋坊に来ることができたリョウは、そこで、誰かの声に導かれるように強い眩暈に襲われる。気がつくと、見慣れた金沢市外。しかしそこは、リョウの知る世界とはほんの少し違う世界だった。……いやもう、このたまらなくせつなさを感じさせる設定っ!! そして、その世界で出会うサキと、なにより、ノゾミの友人フミカの素晴らしいこと、素晴らしいこと。いや、途中までは、ベタな設定のわりに、ストーリー展開や描写で恋愛色が弱く、正直不満に感じたりもしてたのだけど、最終的にはある種の雰囲気を持って綺麗に落ちるところに落ちたラストで、ほんと面白かったです。というか、爆笑。素晴らしい青春SFストーリーでした。
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なるほど、これは確かに、コカ・コーラ120周年記念の作品だっ!!(笑)。作中でのコカ・コーラの使い方が非常に楽しい。や、いかにも森博嗣の類型的なキャラが魅力のキャラクター小説で、ちょっと類型的すぎる気もするのだけど、キャラが映えるような描写が多くGood。お嬢様な花梨も玲奈も、なかなかいい味出してます。
そゆわけで、廃墟マニアの大学生二人組が村のお嬢様姉妹とともに、120年前に村のどこかに仕掛けられた謎の絡繰りを探す、という話。ドラマ化前提のコカ・コーラとのコラボ作品ということで(→ 特設ページ)、森博嗣の作品の中でも、キャラがとても映えている口当たりがよくわかりやすい作品に仕上がってます。逆に、類型的なキャラクタ―によるとんがった部分の少ない作品なので、ちと物足りなかったりもするのだけど(^^;。とにかく、読んでて映像が浮かぶような作品に仕上がってるのは、上手いよなぁ。ただ、ラストシーンが非常に圧巻なのだけど、ドラマだと陳腐な絵になりそうで、そこは不安。や、ドラマの方も、ちと見たくなるような気分にさせる小説なのよな。
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萌絵は凄いな。や、萌え小説でオススメは?と聞かれたら、まず第一に森博嗣を薦める私だけど、その森作品の中でも、萌絵はやはりダントツだと思う。赤柳との対峙のシーンとか、もうゾクゾクです。<それ、“萌え”じゃない(^^;
そゆわけで、「S&M」「V」「四季」に続く「G」シリーズの第5弾は、密室状態の研究所で身元不明の4人の銃殺体が発見される、という話。先日読んだ、森博嗣の『カクレカラクリ』に比べると、おなじみのキャラで存在感が段違いな分、この『λに歯がない』が遥かに面白いという印象。キャラの会話中の細かな演出が、めちゃくちゃ楽しい。もう、事件そっちのけで、お茶だけ飲んで会話しとけよっ、というぐらい、面白いです。……ストーリーに関しては、赤柳その他は、出番にちょっと唐突感があって、そこら辺は残念かな。まあ、この一冊単体ではなく、シリーズ通しての仕込みだろうから、仕方ないんだろうけど。
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既刊の感想 → Gシリーズ
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出来不出来の差が激しすぎます。3話と4話、特に、3話の百合園は素晴らしいのだけど、逆に、1話辺りは、ラブコメの素養のない人がやっちいそうな典型的失敗作で、なにもいちばん酷い話を頭に持ってこなくても良いと思うんですが(^^;。
そゆわけで、各話毎にヒロインを入れ替えて、それぞれのヒロインが少年・榎本成太にアタックするという連作短編。ヒロイン視点という部分は違うけれど、旧き善き『きゃんバニ』形式のラブコメですね。……で、とりあえず、ヘルプ役の天使イラネ。加えて、相手役を榎本成太に固定する必要もないよね。これらの設定は、無駄な枷をはめているだけで、なんらプラスの効果を与えているとは思えません。特に、1話、2話は、そもそも恋愛モノとして成立すらしていなくて、さらに青春ストーリーとしても中途半端なので、かなり酷いと思う。……そんな中で、ツンなお嬢様をヒロインに迎えた第3話が非常に光ってます。ベタなヒロイン&展開なのだけど、なればこそ、きちんとツボを押えた描写は素晴らしい。あと、第4話は眼鏡で Good。
それにしても、この作品に限らず、「天使イラネ」という類の感想が、ここ最近多いのは、気のせいですか?<をい。や、恋愛系の連作短編をやるなら、目指すべきは、『ANGEL♥BEAT』のような方向性だと思うのだけど、なんで無駄な要素を足す作品が多いんだろう。ラノベの対象年齢ってそんなに幼い? それとも単に時代が違うだけ? この作品に関していえば、比較的低年齢受けを目指した結果だと思うのだけど、それにしてもなー。
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“そんなのは期待してないから志乃を書け!” ……愛に満ちているかどうかはともかく、あとがきのこの言葉が、私の感想をいちばん端的に表してると思う(^^;。新キャラの眼鏡っ娘・真白ちゃんもはじめからちょっと露骨にアレだったしなぁ。
そゆわけで、美少女小学生探偵シノシノが魅力の純愛系ミステリー第3段。今回は、このところ志乃ちゃんの様子がおかしい、避けられてる。志乃ちゃんはいったい!?という話。シリーズとしての方向性を提示する意図もあるような話だったけれど、私の期待する方向性とは違う予感で、ちと残念。ほんと、志乃ちゃんを書いてくれれば、それでいいのに(^^;。
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既刊の感想 → SHI-NO
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相変わらず、凶悪に激しすぎる大河。そして冴え渡る実乃梨のギャグっ!! ラブコメの王道で良質な展開で、散りばめられた爆笑な小ネタも、Good、Good。自分の気持ちに気づかない&認められない二人がほんと非常によいですな。ただ、ちょっとマンネリ&だらだらに続きそうな兆候が見られるのが気にはなるかしらん。ストーリー的には、ここら辺で終わった方が綺麗でいいという話もあると思うのだけど(^^;。
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既刊の感想 → とらドラ!
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最高傑作級。素晴らしいとしか言い様がありません。……中華風の世界を舞台にして姫役のカラを中心に、たおやかな空気を穏やかな語り口で丁寧に紡いだ傑作。今回は、各勢力のツヅミ撤退とその思惑。クロハさんのキャラはほんといいなぁ。や、派手な演出&展開を採用せずに、淡々とカラとその周りの人を描くことで、あの世界の空気をきちんと見せる様は、ほんとに素晴らしい。さらに、それぞれの姫を担ぐ各勢力のかけひきも、とにかく面白い。……これで、刊行ペースが、せめて1年に1冊ペースを守ってくれたらいいんだけどなぁ(^^;。
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既刊の感想 → 七姫物語
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いまいち、というか、好みじゃねぇ。ありがちな探偵モノの設定&ストーリーラインをベースに、中高生向けを目指すようにジョブナイル化した作品なのだけど、その「ジョブナイル化しました」という部分が、どうにも好きになれない。せめて、オタク向けな改変が中心だったら良かったんだけどなぁ。
そゆわけで、人類が「家電」と共生するようになった未来を舞台に、元警察組織のヒーローだった今は貧乏な探偵が、謎の連続殺人事件の調査を依頼される、という話。SFっぽい設定は取り入れてはいるけれど、基本的には、ベタな探偵モノで、それはまあいいんだけど、真相がはじめからバレバレすぎるのが、ちょっとどうかと思う。バレバレならバレバレで、もうちょっとやりようがあると思うんだけど(^^;。……前半はともかく後半は盛り上がるので、それなりにはおもしろいのだけど、やっぱり好み的な味付けではないんだよなぁ。私的には、やっぱ、素直に『悪魔のミカタ』の続きを書いてくれるほうが、嬉しいんだけどなー。
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つまらなくはなかったけれど、どうにも、びみょ〜〜。やっぱり、もうちょっとシリアスな方向にしてくれた方が嬉しいのだけどなぁ。……毎度、新ヒロイン投入しての温いラブコメ、という話なのだけど、ラブとしても、コメディとしても、さらに、キャラクター小説としても、やっぱり温いだけ、というのが。見え隠れしている物語の背景は、わりと重いように思えるので、シリアスに振れると一気に面白くなる予感はするのだけど、今のままだとちょっとなぁ。
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既刊の感想 → アスラクライン
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めちゃくちゃおもしろいっ!! 元長柾木の初?のライトノベルレーベル、ということで、正直、尖がっただけの内容かと思ってたのだけど、ふつーにスタンダードに面白いライトノベルでした。元長柾木らしい青い部分はあるのだけど、基本的には、良い意味でありがちなボーイ・ミーツ・ガール。ほんと、面白かったです。
ちんぴらに襲われていた少年アドルファスは、一人の少女アカリに助けられる。アカリがヤクザの鉄砲玉と知り、アドルファスは危険なヤクザ稼業から足を洗うように説得をはじめるが……。広島、ヤクザ、鉄砲玉ということで、任侠な雰囲気を持ち込んではいるけれど、舞台は、現実の広島ではなく、謎のテクノロジーが発達する異世界広島なこともあって、任侠はあくまで演出。ベースは、スタンダードなボーイ・ミーツ・ガールで、ファンタジーもの。いやもう、ほんと、セオリー通りの展開が目白押しで、非常に楽しかったです。
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はじめは単なる短編集の形式なのだけど、そのひとつひとつの短編が、だんだんと一つの方向に収束していき、最後には非常に綺麗な結末を見せる傑作っ!! 途中までは、正直、いまひとつに感じていたのだけど、全体像の見え始める中盤以降の素晴らしいこと、素晴らしいこと。
第2回C☆NOVELS大賞、大賞受賞作。冬至の夜に夜通し世界各地の話を披露し合う語り部たちの祭、煌夜祭。人々が去り廃墟となった島主の館で、今年もたった二人だけとなった煌夜祭がはじまる……。十八の島が浮かぶ世界を舞台に、せつない魔物たちの話が、二人の語り部により語られていく、という内容。各話は可もなく不可もなしというレベルで、そもそもあまり好みでもないのだけど、なんといっても、各々の話が絡まりあい、綺麗に一点に収束する様が、見事。ほんとに中盤以降は非常に綺麗で面白かったです。
おのれ、あとがきぃ〜〜。いや、ほんとにそんなところで、次巻に引くかぁ〜〜〜。
アニメも始まった『BBB』の最新刊。あの事件から半年。今だ亀裂の残る特区、変化の兆候を見せ始めるコタロウ、そして、とうとう「九龍の血統」の攻撃が始まる……。いやぁ、見せ場はなんといってもシチューな食卓なのだけど、「九龍の血統」といい、ジローとコタロウの宿命といい、今まで仕込んできたネタがとうとう動き出すという内容で、もう、とにかく続きが読みたいっ!! さっさと次を出せっ!! ……しかし、陣内はカッコイイのだけど、ちょっと唐突感が強くてもったいない。もうちょっとシーンを増やして、もっと盛り上げてあの結末に持ってけばいいのに。
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既刊の感想 → BLACK BLOOD BROTHERS
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だははははっ。胸の大きさを気にして素直になれないルイズを中心として、アンリエッタやタバサも巻き込み、才人争奪戦はより激化っ!! 可愛さを通り越して、ひたすらアホな子になって暴走しまくりなルイズが、とにかく、爆笑っ!! やっぱり、ルイズと才人のラブコメがストーリーの軸になっていると、ほんと面白いよなぁ。……次回は、東方?
参考:
既刊の感想 → ゼロの使い魔
オーソドックスな展開でふつーに面白くはあったけれど、新人らしい尖がった部分がないのが物足りない。それに、各章ごとの繋がりが弱く、ストーリーが細切れに見えちゃうのも、ちょっと気になったかしらん。
第18回ファンタジア大賞、努力賞。《黙》という化け物に村を襲われ、唯一生き残ったのは、仲の良かったベルネージュとカッサの二人だけ。しかも、カッサはその時の負った傷のせいで……。基本的には、せつなく泣かせるお約束な内容。新人にしては読みやすい文章で書き慣れてる印象を持ったのだけど、逆に、新人らしい尖がった部分は感じられなかったのは、残念。あと、構成的には、正直いまひとつで、ちょっとストーリーが細切れに見えてしまうのがマイナスかしらん。まあ、今度に期待、ということで。
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むちゃくちゃおもしろいっ!! でも、なんだこの、出来の悪いギャルゲのような展開は(笑)。や、いかにも頭の悪そうなB級ドタバタコメディ。粗はそれなりに多いのだけど、新人らしく勢いのある作品で、わりとオススメです。
第18回ファンタジア大賞、準入選。死神を名乗る少女が、いきなり襲ってくるというドタバタコメディ。まあ、ありがちなストーリー展開だけど、そこそこ笑えるギャグとコミカルなキャラクタがなかなか魅力。ただ、私的には、恋愛色が弱かったのが、ちょっと残念。や、今でも面白くはあるけれど、かなり荒削りな作品なので、今後化けてくれることに期待だなぁ。
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素晴らしいっ!! めちゃくちゃ面白いっ!! ビバっ、着ぐるみっ!! ビバっ、眼鏡のお姉さんっ!! 独特のまったりとした雰囲気が、とにかく魅力っ!! 最高けっけっけっ〜。
第2回MF文庫Jライトノベル新人賞、優秀賞。机の中にしまっていたノートからページが綺麗に切り取られ、代わりに、「ごめんなさい、おいしかったです」と書かれた便箋が……。や、独特の雰囲気がある作品で、非常に面白かったです。謎のヤギ、着ぐるみ少女、眼鏡のお姉さんと、独特なセンスのキャラクターもGood。シコルスキー氏のイラストも、雰囲気作りによくマッチしていて、良いとこばかりです。ただ、終盤、ドラマを作ろうとして、それにもかかわらず、いまひとつドラマになりきれてないのが、ちと残念。それさえなければ、最高傑作級だったんだけどなぁ(^^;。や、おそらく続編は出るだろうから、大いに期待です。
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OPとEDは歌える程度に思いだせるんだけど、挿入歌と言われても、う〜ん、どんなんでしたっけ(汗;。や、聴けばわかるのかも知れないけれど、番組やってたの小学生の頃だしなぁ。
特にドラマもなく日々の日常を描いたような、外伝的な位置付けの連作短編。全体的にまったりとしたとても雰囲気のある短編集なのだけど、私的に特に良かったのは、騎央の家で過ごす年末年始を描いた「ねこもはしるねんまつでし?」かしら。この話に限らず、ほんと、まったりと優しい雰囲気が良く出ていて、非常に良い短編集でした。
参考:
既刊の感想 → あそびにいくヨ!
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ダメ。ベースとなるストーリーラインがふらふらしてる上、肝心のラブコメ展開なイベントが、描写がほとんどされてなかったり、もしくは、イベントそのものがスルーされてたりしてるのよね。まともにイベントを描かずして、いったい、なんのためのラブコメですかっ!! や、話の内容によっては、「あえて描かない」というのもアリなんだけど、こういうドタバタラブコメでは、イベントを描かないなんて、ダメのダメダメだろ(T-T)。
未来から来た るりか は、そのまま勇治の家に居候することに。るりか、那奈、一海の三人に、新キャラのメイドを加え、勇治を巡るラブバトルは、さらに苛烈にっ!! ということなんだけど、正直、出来は非常に悪いです。やっぱり、ドタバタコメディで、イベントがまともに描かれてないのは、ダメとしかいえません。そもそも、須堂項にラブコメを書かせること自体、無理だったんじゃないだろうか。発売日が何度も延期した辺りで、いろいろ試行錯誤してかなり苦労されたことは想像つくんだけど、もうちっとなんとかならなかったのかなー。
参考:
既刊の感想 → キミを救う最初の呪文