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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2010年4月に読んだ本



メディアファクトリー MF文庫J
三流木萌花は名担当!(3) /田口一

最近、一押しだった『三流木萌花は名担当!』なのだけど、かなり残念な最終巻。打ち切りで仕方なかったんだろうけど、いきなり、輪廻姫の成長物語になってる件。それでも楽しめりゃいいんだけど、エロコメも業界ネタの何もかもがダメダメで、正直、全く良いところがなく、ガッカリとしか言いようがない。

イラストを描くことを巡って親と喧嘩した輪廻姫は、孝一の元に転がり込むが……。というわけで、最終巻らしいエピソードにしたかったんだろうけど、いきなり輪廻姫の成長物語にして、誰が喜ぶと。さらに突然の路線変更は、この作者の力量では器用に纏められるわけもなく、何もかも中途半端。いやぁ、酷い酷い。最後まで、エロコメだけで突き進んで欲しかった……。

[ 三流木萌花は名担当! ]


メディアファクトリー MF文庫J
烈風の騎士姫2 /ヤマグチノボル

おもしろいおもしろい。性別を偽って騎士を目指す騎士見習いの少女・カリンの物語第二段。ヤマグチノボルらしい、テンポのよい筆致の王道展開がめちゃおもしろいわ。お約束な展開で盛り上がる盛り上がる。そして、直情的でツンデレ風味なカリンと、ある意味大人なサンドリオンのやり取りが非常に楽しい。キャラが立ってて、よく出来てるよなぁ。……それにしても、やたら展開速いんだけど、どこまで描くつもりなんだ?

[ 烈風の騎士姫 ]


学研 メガミ文庫
みすぷり! 2 /SOW

性別不詳のプリンセス・ソアラを追って、天然爆乳お嬢様・アルティス登場。と、えっと、シリーズ化に向けて新キャラ導入でテコ入れ、と思いきや、打ち切りのように中途半端に終了。内容も、元譲とソアラのコミカルなラブコメ部分と、ソアラを巡る陰謀の部分が、どっち付かずで中途半端、バランスが悪い。……この二巻は、とりあえず続けたものの、この作品をどうしたいのか軸足が定まっていない印象で、もやもやするなー。結局、続きを出すつもりはあるの? どうするつもりなんだろ?

[ みすぷり! ]


角川書店 ビーンズ文庫
彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女 /雪乃紗衣

いよいよクライマックス直前っ!! 蝗害をはじめとする各地での災害と王権転覆の陰謀。うわぁ〜、すげぇ続きが待ち遠しいぃ〜〜。

しかし、劉輝、ヘタレすぎっ!! いや、前巻での旺季への丸投げは、苦し紛れでの選択ではあったものの、あの状況での最善策ではあったので、アレを転換点として、段々と劉輝が盛り返していくのかと思ってたわけさ。そこを、さらに、劉輝の王権維持の芽を摘む展開は、……もはや、劉輝の退帝エンドしか想像つかないわけですがっ!! むしろ、リオウが王様になるフラグだよなぁ。いや、最後に花道を用意して、劉輝が引退すれば、みんな幸せになるような、そんな予感(^^;。

一方、縹家の秀麗は、死への秒読み、不治の病とは思えないほどの活躍ぶり。これからいよいよラスボス戦へと向かうわけだけど、ほんと、続きがメチャ楽しみだっ!!

[ 彩雲国物語 ]


講談社 講談社ノベルス
零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 /西尾維新

人間シリーズのラストを飾る4冊のうちの1冊。『小さな戦争』の最終決戦、零崎人識vs裏切同盟というラスボス戦かくやという呪い名六名からなるチームとの連続バトル。って、『小さな戦争』って、なんだったっけ?<をい。しまった、すでにいろいろ忘れてる(汗;。……いや、さすが西尾維新、エンタメとして非常に面白いのだけど、ただ、単なる怪物同士のバトルに終始してるだけの一冊なので、感想に困るな。最終巻という点では、バトルしてるだけなので、ちょっと物足りない印象。

しかし、『零崎人識の人間関係』の4冊のうち、どれから読み始めても良さそうだったので、とりあえず、これから手を出したのだけど、これでよかったのかしらん?

[ 人間シリーズ ]


講談社 講談社ノベルス
零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 /西尾維新

なんとせつない恋愛ストーリー。素晴らしい素晴らしい

人間シリーズのラスト4冊のうちの1冊。まだ、汀目俊希として、普通に中学校に通っていた頃の零崎人識の物語。うわぁ、その後の展開とは異なる未来があった可能性を伺わせる内容がせつない、とにかく、せつない。匂宮出夢と幸福な関係、そして、殺しの依頼のために訪れた現場での最悪な出会いと、絶望的なすれ違い。出夢の悩みと行き着いた結論が、痛々しくて、ほんとせつないなぁ。……それにしても、飛縁魔はいいキャラなのに、ここで使い捨てとは勿体無さすぎる。そして、奴はマジ最悪だ(^^;。

[ 人間シリーズ ]


講談社 講談社ノベルス
零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 /西尾維新

だははははははっ、伊織最高っ!! 零崎二人のコミカルな漫才で場を笑わせつつ、シリアスに展開する崩子ちゃんの青春ストーリー。なんやかんやで、笑えて泣ける、素晴らしい家族モノでした。

人間シリーズのラスト4冊のうちの1冊。零崎一賊のたった二人の生き残り人識と伊織の物語かと思いきや、萌太を失い実家と向き合うことになる崩子ちゃんの物語でした。いやぁ、キャラの勝利というべきか、KYな伊織がマジ最高すぎる。哀川潤や人識との掛け合いが愉快愉快。そして、根底にあるテーマは家族愛。崩子ちゃんの対峙が、凄く熱く感動的で、ほんと、良かった良かった。

[ 人間シリーズ ]


講談社 講談社ノベルス
零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 /西尾維新

うわぁ、一般人視点になると、いーちゃんってこんな壊れた人間だったのか……。人間シリーズのラスト4冊のうちの1冊、まあ、最終話というより、一冊丸々後日談。戯言シリーズ『クビシメロマンチスト』を視点を変えて再構成された内容なのだけど、いーちゃんの非人間的な壊れ方が、半端なく凶悪なのが印象的。逆に、ストーリー的には盛り上がることもなく、淡々と終わってしまった……。

というわけで、これで、人間シリーズのラスト4冊とも読了。『戯言シリーズ』『人間シリーズ』と続いた一連の作品もこれで終了か。感慨深い。

[ 人間シリーズ ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス /川原礫

フェアリィ・ダンス編終了。やはり、熱い王道展開は最高っ!! ストーリーはお約束なので、あまり語るべきはないのだけど、最後まで一気に読まれる牽引力はさすがだなぁ。……ただ、アインクラッド編に比べると、徹頭徹尾、敵が小物で魅力に欠けたのが、残念。直葉との関係も、もう少しなにかあるかと思ったのだけど、上手くかわされてしまった印象だし。そゆ点では、多少物足りない部分も。

なにはともあれ、次巻は新展開か。キリト氏の所業に期待していますっ!!

[ ソードアート・オンライン ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
輪環の魔導師7 疾風の革命 /渡瀬草一郎

女性陣の壊れ方が酷いことに。ヤンデレの感染力すげーよ(笑)。そして、ラストの展開の熱いこと熱いこと。敵味方入り混じった展開がすげぇ〜〜。

セロ一行は、エルフールを離れ、内乱が激化しつつあるサイエントロフへ。内乱への介入を進める魔族と聖教会、そして、セロたちの選択は? という感じで、最近は、必ずしも魔族が悪で六賢人側が正義ではないよ、という方向性が示されてたけど、いよいよ、敵味方入り混じった展開に。まあ、正義と悪という話だけでなく、もうちょっと政治的な話が絡むともっと深みが増すと思うのだけど、なかなかそこまではやらないか。……とりあえず、サイエントロフ編の序章としては、状況設定&説明がメインの巻だったけれど、めちゃ盛り上がるラストで、今後も非常に楽しみですっ!!

[ 輪環の魔導師 ]


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