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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2014年1月に読んだ本



メディアファクトリー MF文庫J
変態王子と笑わない猫。7 /さがら総

すげぇ、まさか、ここまでのバトルが展開するとはっ!! 素晴らしいっっっ!!

修学旅行以降、月子は横寺や小豆梓から距離をとるようになり……、と、いやぁ、月子のダメージが思いのほか強いし、梓は鈍感なところがあるしで、もうちょっと、こういう状態が続くのか通っていたら、まさか、ここまでガチに正面から殴り合うような展開になるとは思わなかったよっ!! ただただ、圧巻。三角関係ラブコメの中でも、ここまでガチにやるのは、なかなかないよね。凄い凄い。

それに引き換え、というか、一応、恋愛に絡んでるハズの鋼鉄さんは、完全にギャグ担当になってるな。同じくギャグ担当のエミと比べても、扱いが酷すぎる(笑)。月子vs梓のバトルの一方で、どうするんだ、これ?

や、とにかく、恋愛バトルが素晴らしくて、猫神様関連の話は正直いらないと思うのだけど、このあとどう展開させるつもりなんだろ。……そいえば、『艦これ』ネタもちょいちょい入れてきてて、そこも笑えたり。

[ 変態王子と笑わない猫。 ]


早川書房 ハヤカワ文庫JA
天冥の標VII 新世界ハーブC /小川一水

いよいよ、メニー・メニー・シープ建国の秘密がここにっ!! 2巻の冥王斑のパンデミックからはじまる壮大な物語が、「どうして1巻のような舞台になったんだ?」というのが最大の謎の一つだったわけだけど、うわぁ、こんなことがあったのか……。

《救世群》のばら撒いたウイルスにより、絶滅の危機に瀕する人類。小惑星セレスの地下に逃れたのは、5万人の子供たちだけだった……。と、危機的状況で子供たちだけ取り残されるというと、『十五少年漂流記』というよりも『バイファム』辺りを思い出さずにはいられないのだけど、うわぁぁ、ぜんぜん困難さが違う。規模からして、5万人ってムチャすぎるわっ。もともと訓練を受けて優秀なスカウトのメンバたちも、振り回され、多大な犠牲を払いつつ、どうにか生き延びる仕組みと組織を組み立てていくのが、いやぁ、とにかく壮絶で凄い。のちに伝説となる《建国の女》サンドラ、政治家ハン、宇宙士官アウレーリア、建築家ラゴス、医師セアキ、そして、ダダー。伝説では語られていない苦悩が素晴らしいわ。

そして、次で、いよいよ1巻のラストの続きが描かれるのだろうけれど、いやぁ〜、めちゃくちゃ楽しみすぎるわっ!!

[ 天冥の標 ]


講談社 講談社ラノベ文庫
彼女がフラグをおられたら おや、こんな時間に誰だろう…サンタクロースかな? /竹井10日

菜波ぃ……。聖杯の謎が、思った以上に緩い展開で、どうなるのかと思ったら、うわぁ、菜波が、ここで、こう来るかぁ〜〜。

12月に入ったにもかかわらず、まさかのクリスマス禁止の校則。クリスマスを復活させるため、クエスト寮のメンバーは……。と、クリスマス禁止の謎に近づいた人間が次々と消えていく展開が愉快なのだけど、そんな中、せりきゅん(^^;。そのままストレートな豹変に大笑いですよ。もうちょっと、いろいろいぢって来るかと思ってたよ。そして、物語のメインストーリーに絡む聖杯が、そんなに緩くていいのか(笑)。

それにしても、ラブコメ展開が、逆修羅場的なノリから、わりと本格展開に入りそうに見えるのだけど、どうなるんだ、これ?? 続きが楽しみすぎるっ!!

[ 彼女がフラグをおられたら ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
神☆降臨! ロンギヌスの槍は銃刀法にひっかかりますか? /谷春慶

ちんこちんこちんこちんこちんこって(爆笑)。

『モテ泣き』の谷春慶の新シリーズ。『モテ泣き』は物凄く好きだったのだけど、この新シリーズは、う〜ん、主人公の山田白金がいまいちだよねぇ。もともとこういう振り回されるだけの主人公は好きじゃないというのもあるんだけど、そもそも、まだ1巻のためか、キャラが立っていないというか、いまいち軸が定まっていない感じ。ストーリー展開にあわせて、都合よく行動が変わるように感じるのよな。女の子たちは、キャラも立っていて可愛いのだけど……。

メシア体質のために、ギリシア神話のゼウスのパシリにさせられた山田白金、という内容で、ちんこちんこと下品なノリとラブコメ展開は悪くないと思うのだけど、やっぱ、主人公の扱いをもう少しどうにかしないとツライよなぁ。てか、あのラストの引き。続き、どうすんだ、これ?

[ 神☆降臨! ]


角川書店 スニーカー文庫
俺の教室にハルヒはいない2 /新井輝

うひゃ〜、やっぱ、新井輝のテイストは、素晴らしいなぁ〜〜。

高校生のわりに達観した風のユウを中心に、幼なじみで声優の卵なカスガや、人気声優として活躍してるマナミを交えたちょっと風変わりな恋愛モノ。どこか普通でない人間関係をどんどん構築していく様子は、まるで、『ROOM NO.1301』の健一のようだ。ほんと、新井輝らしさ全開だ。後半のユウの反応はちょっと違和感覚えたけど、さすがに、そうでないと話にならないか(^^;。マナミさんは正論だけど、ただ、アイドル声優に対しては、多少アレでもファンは暖かい印象だったのだけど、中の人は、なんやかんやで大変なのかしらん。

とりあえず、三角関係らしくなってきて、いよいよ楽しくなってきたのだけど、ユウくんは、いつになったらその他の女の子たちとエッチをしはじめるのか、気になって気になって夜も眠れませんっ!!

[ 俺の教室にハルヒはいない ]


ソフトバンククリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア /大森藤ノ

剣姫ことアイズたんを主人公としたダンまち外伝。アイズたん視点なだけで、基本的なストーリーは本編と一緒なのか。外伝といっても、もう一つの物語というより裏話に近いのんな。あのシーンの裏ではこんなことが……、的な感じが、なかなかおもしろい。いやぁ、アイズたん、トッププレイヤーだけあって強すぎる。人類最強なんだっけか? ほんと、パーティ組む必要がないんじゃないか。他のメンバが足手まといに見えるぐらい強いんですけど(^^;。ただ、強いといっても神は超えられないんだよね? 神様たちの暗躍も見え隠れするストーリーで、このまま無双していくのかは気になるところ。

それにしても、イラストが はいむらきよたか なのは、どうにも『禁書』のイメージが強すぎて違和感大きいのだけど、どうしてイラストレーターを変えたんだろ??

[ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ]


小学館 ガガガ文庫
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(8) /渡航

八幡の作戦は、なにかヤバそうなフラグをビシバシ立ててたので、恐ろしいことになるかと思って身構えていたのだけど、あれ?? フラグが発動していないような。いや、すでに致命的な失敗を犯していて、まだ問題になっていないだけかもしれないけれど……。

修学旅行を終えてギクシャクする八幡たち。そんな八幡たちに、生徒会選挙に関する依頼が舞い込む。と、うわぁ〜〜、いままで化け物じみていた八幡が、普通に青春ストーリーの主人公をしている……。八幡がそういう行動に走るとか、もう、まさかの展開ですよ。

いやぁ、「このまま、エンディングか?」と思わせるような展開だったけれど、さすがに、そう簡単には終わらせないか。生徒会選挙のネタが出てすぐに、「奉仕部がそのまま生徒会になるのがいいんじゃね?」と、読者はみんな、そう思ったと思うのだけど、うわぁ、きちんと潰してくるか、八幡……。ああぁ、ラストのめぐり先輩の期待図がほんと切なくて涙が出てくる。

やっぱり、いろいろと致命的なことをやらかしてる気がするのだけど、次巻が怖すぎるな……。

[ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ]


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