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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2014年3月に読んだ本



ソフトバンククリエイティブ GA文庫
のうりん8 /白鳥士郎

バロー(笑)。や、中部圏に住んでないとたぶん知る機会のないスーパーのバローだけど、それがまるでラスボスのように登場するとか、さすが岐阜密着のライトノベルだ。美濃加茂のイケメン市長とかも登場してるのだけど、ここら辺のネタは、どのくらいリアルに即してるんだろ?

というわけで、修学旅行も終わり、田茂農林高校は緑園祭の準備で騒がしくなっていく、という感じで、一応、学祭の準備はあるけれど、大きなイベントはなくて小ネタ中心の短編集といった内容。いやもう、いい意味でくだらねぇ〜。『北斗の拳』ネタとか大笑い。あとは、金上はいろいろ卑怯すぎるっ、可愛いっ!! ……ただまあ、小ネタ中心なので、物足りないっちゃー、物足りない。次回は、いよいよ緑園祭っ。金上含め、耕作周辺の人間関係がどうなるか、非常に楽しみです。

[ のうりん ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
恋愛負け組の僕に、Hなメイドが届きました。 /わかつきひかる

わかつきひかるでこの設定なのにエロくねー。……いや、「手違いでセックス用のロボが少年のもとに」という内容なので、てっきりエロコメ展開かと思ったら、ふつーにドタバタラブコメなのんな。や、設定はぶっ飛んでるけど。

そゆわけで、少子化で恋愛の様式が大きく変わった近未来、メイドロボの調教のバイトを請け負った春生の下に、メイドロボでなくHな機能が満載なセクシャルドールが送られてきた、という話。やー、ストーリーはともかく、良くも悪くも設定が酷い。そのシチュエーションを作るためだけに、むちゃくちゃ強引で頭の悪い設定をこねてるのんな。突っ込みどころ満載で整合性も取れていないような出来の悪い設定なのだけど、その出来の悪さと強引さが、いっそ清々しい。

ただ、その設定を、きちんと生かしてるのか?というと疑問だし、そもそも計算した出来の悪さではなく本気で出来が悪いだけなんで、作品としてはいまいち。まあ、設定以外のところでも、メイドロボとツンデレ幼なじみのドタバタラブコメの部分は面白かったりするんだけど、ただ、それだけだと物足りなすぎるしなぁ。アホな設定を作るなら、ちゃんと生かして欲しいところ。

[ 恋愛負け組の僕に、Hなメイドが届きました。 ]


エンターブレイン ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナV /むらさきゆきや

バスティアンはどうしたっっっ!! や、何事もなくレジスとアルティーナの話に戻ってきてるのだけど、これなら、主人公の違う4巻はナンバリングを外すなり明確に番外編として欲しかったなぁ。ストーリー構成的にちょっと不満。

それはともかく、いよいよハイブリタニアとの全面戦争。レジスとアルティーナ、二人のいるバイルシュミット辺境連隊は、まずは支援的な立ち位置での小手調べ、レジスと敵参謀オズワルドの顔合わせという内容だったけれど、いやぁ、定石とはいえ、策が受け入れられず劣勢に陥る帝国軍の中で、ぎりぎりで立て直すレジスが面白い。ラストのデュカースとのやりとりが、いかにもレジスらしくて、楽しい楽しい。や、皇位継承の有力候補のわりに、いまいち軍隊内での発言力が弱いアルティーナの立ち位置には、微妙にもやもやするけど。今回の活躍で、次は、レジスとアルティーナが、帝国の主力を張ることになうのかしら? レジスがいうとおりに単純に進んだら、それはそれであれだけど、楽しみすぎるっ!!

[ 覇剣の皇姫アルティーナ ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
ベン・トー12 デザートバイキングプライスレス /アサウラ

最高傑作級っ!! うわぁ、期待を遥かに超えた、理想すぎる最終巻ですよっ。や、本編は前巻で終わっていたので、単なるおまけ的な短編集かと思っていたら、余韻溢れる素晴らしいエピローグですよ、これはっ!!

内容的には、槍水先輩、著莪、オルトロス、広部さん、茉莉花といった各ヒロイン毎にその後の佐藤洋との関係を描いたモノなのだけど、そりゃぁ、槍水先輩とは簡単に恋人同士になるわけなく、そういう関係が"らしい"よな(笑)。そして、著莪と……、うひゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。ああ、著莪が10-b章、槍水先輩が10-a章というのは、そういうことか(笑)。や、マルチエンド的な演出を超えた、理想的なその後が描かれていて、ほんと、素晴らしい素晴らしい。ある意味のハーレムエンドというか、各ヒロインたちの魅力が見事に描かれていて、最高の最終巻でしたっ!!

[ ベン・トー ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンV /宇野朴人

いきなり、すげー展開がキターーーーーっっっ!! そういう展開になるのは、もっともっと先かと思ってたのだけど、いっきにクライマックスに持っていくきか!? さらに、癒し担当だったハロにも、重い設定をぶっこんできたけど、うわぁ、どうなるんだぁ〜〜。

そゆわけで、のちに“常怠常勝の智将”と呼ばれることになる新人将校イクタの活躍を描いた、ファンタジー戦記第五弾。大航海時代的な帆船による海戦が主体の世界で、はじめて船に大砲を積んだキオカ海軍との戦いっ!! いやもう、まんま、[漫画]『海皇紀』ではないかっ!!<をい。や、[漫画]『海皇紀』が好きだったので、これは燃える展開っ!! ていうか、そりゃ、同じシチュエーションなので、似たような雰囲気の話になるわな(^^;。

そして、不眠の輝将との対決かと思ったら、おおおぉぉぉぉっっっ、いきなり凄い展開過ぎるっ!! や、まさか、ここでこういう展開が来るとは思わなかったっ!! ぜんぜん続きの展開が読めなくて、次回が楽しみすぎるっっっ!!

[ 天鏡のアルデラミン ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(8) /鎌池和馬

当麻、美琴、インデックスの そんなとっておきのシーンを中ボス攻略で使っちゃうなんて、もったいない……。いや、物語的には、いよいよオティヌスとの戦いも大詰めといったところで、めちゃくちゃ盛り上がってきてる場面ではあるのだけど。

それはともかく、『新約』になってから続いていたオティヌス、グレムリンとの戦いもいよいよ大詰め。今回は、学園都市の近傍、東京が舞台なのだけど、アレ? 学園都市って、公式に立川って設定なんでしたっけ?? アニメで立川駅周辺がモデルになってるってのは聞くのだけど。ま、身近な東京が舞台ということで、いろいろと「遊び」が入るかと思ったのだけど、小説の媒体だとそういうのは難しいか(^^;。東京が舞台でも、いつもとあまり変わらずというのは、ちょっと残念。

しかし、今回の見所は、なんといっても、美琴、インデックス、当麻の共闘ですよ。まさに、連載開始当初から誰もが夢見ていた展開だけど、うわぁ、やっぱ、パッと出の中ボスに使ってしまうのは、もったいねぇ〜〜。いいシーンだっただけ。でも、不憫だった美琴もインデックスも、とうとう、当麻の隣に立って、頼られるまでになったんだねぇ(しみじみ)。

そして、ラストがなんだか凄いことになってるのだけど、どうなんのコレ??

[ とある魔術の禁書目録 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(9) /鎌池和馬

オッティヌスが強すぎて、これは無理ゲーすぎる(^^;。てか、そこまで圧倒的な力の差があって、なんで逆転できたんだ? ……相手は神なので、とにかく凄いバトルだったのだけど、ただ、作者が王道から外そうとして捻った結果のバトルが、むしろふつーにありがちな展開になってしまっているのは、いったいぜんたいどういうことだ(笑)。

さすが、『新約』になってからのラスボス?との最終決戦。展開としてはありがちなものの、さすがに力の差がありすぎて ちょっと強引だと思うのだけど、それでも奇跡の大逆転は、やっぱり面白いわ。そして、逆転できる上条さん、強すぎる。……そして、ラストの展開が愉快すぎてたまらないのだけど、次巻、世界を敵に回す展開になるの? それとも、日常に戻るのかしら?? どちらにしても、楽しみすぎるっ!!

[ とある魔術の禁書目録 ]


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