短編集となる『断章』では、アーヴの歴史を感じる過去の話が好きなのだけど、今回は、平面宇宙航法開発の歴史か。ネタとしては地味なのだけど、その短編「来遊」で触れられるラ・ゲルシスマと、「出奔」のサロスの関係がなかなかニクイね。こういう描かれ方は好き。他に印象的だったのは、帝都ラクファカール防衛線の中、ある幼なじみの二入を描いた「離合」か。アーヴの生き様は、綺麗で美しく、そして、場面が場面だけに、切ないよねぇ。
まあしかし、『断章』はなんやかんやで小粒で物足りないので、やっぱり、早く本編の続きが読みたいなぁ。読めるのは何年後だ?(^^;
[ 星界シリーズ ]
ギンギン(^^;。……それはともかく、前巻の十乗寺君佳のアレから、むちゃ強引に持っていったな。無理ありすぎるだろっ!!
そういうわけで今回は、強引な一段落から、鷹ノ宮で秋人の姉的存在の鷹ノ宮御幸の登場&リリアナ祭スタートという話だけど、ギンギンはじめアナも、いろいろとアレだ(笑)。ニヤニヤするイベントだけど、インパクトは弱めで、総じて、次回への前哨戦という感じかしらん? ラストの展開は、いままでの引きとは、ちょっと違う感じで、どうなるかわからんけどなー。そろそろクライマックスが見え隠れしはじめてる予感なのだけど、なにはともあれ、次巻も楽しみです。
アリシアって、なんだとぉぉぉぉ?!!! や、サンジェルマンといい、「世界の真理」に関連する話も、すごく楽しいっ!! 厨二心溢れる、思わせぶりなキーワードの数々がたまらないっ!! といっても、物語の本質は、颯太を中心としたハーレム展開で、前巻の菜波といい、これからは一人づつ、恋愛方面で踏み込んでいく展開なのかしらん?
そゆわけで、この4月からアニメもスタートした『がをられ』。今回は、年末年始で各ヒロインのお宅訪問という話だけど、凛の家での展開が(笑)。恋愛方面については、前巻での菜波に続いて、関係性も変わりつつあるような、ないような。どうなるんだろ。や、どうにもならなそうな気が強いけど(^^;。そして、ラストの展開のインパクトが強いのだけど、イチャラブの裏で進行している「世界の真理」に関する展開も、楽しみすぎるっっっ!!!!!!
[ 彼女がフラグをおられたら ]
アリシゼーション編、完結。って、ラストがうわあああぁぁぁぁぁ。確かに、アリシゼーション編は完結しているけど、続くシリーズが、すごく気になるんですが(^^;。
最高司祭《アドミニストレータ》との対決直前。キリトの前に、ユージオが敵として立ち塞がる……。と、いよいよ、圧倒的な力を持つ《アドミニストレータ》との戦いなのだけど、うーん、《アドミニストレータ》の圧倒的な強さよりも、なんかキリトの不自然な弱さが目立って、にんとも。キリトさん、こんなにヘタレで弱かったですっけ!? 絶望的な力の差は予想のとおりなのだけど、覚醒前でも、もうちょっと、キリトさん強いと思ってたのだけどなー。絶望的な力の差を描くために、演出的に、あえてキリトを弱く描いてるような風で、ちょっと。や、確かに、手に汗握る最終決戦は面白かったのだけど。
そんな不満もありつつも、ラストが、うわぁぁ、まさかの展開ですよっ!! どこに行くんだ、この物語っっっ!!
[ ソードアート・オンライン ]
化け物ぞろいの一高生が、いまさら九校戦かっ!! と思って読み進めたら、メインは、九校戦でなく、その裏の陰謀の話なのんね(^^;。……相変わらず、突っ込みどころ満載で、頭の悪い愉快な展開が、楽しい楽しい。ただ、せっかくホテルを同室にしたなら、もっとそっちの場面でいろいろやって欲しかった気も。<をい
今年もやってきた九校戦。その九校戦の裏では、いろいろな勢力が策謀を巡らせていた……。と、うーん、今回の真の主役は暗躍する大人たちなのだけど、そちらの描写は深みが足りず、かといって、高校生たちの活躍も描かれず、微妙にいまいちな今巻。まあ、次回への繋ぎっぽい内容なので、仕方ないかなー。ぶっちゃけ、作者の痛さが目立つ、設定もストーリーも粗の多い本作なので、もっとぶっ飛んだ展開でないと、ちょっと面白みに欠ける印象。続く展開は、まだ明らかになってないけど、もっとバカやって欲しいなぁ。
[ 魔法科高校の劣等生 ]
「肉体が童貞っぽくない」って、生々しいな(^^;。……ミオがウラノスに行って、どんなエロい女スパイ教育が行われるのかと期待してたのだけど<をい、そういう悲惨な展開はなく、うわっ、ここでそういう展開か!? まさか、『恋歌』と合流するのか!!
ミオとの別れから一年、清顕たちはセントヴォルトの最前線の精鋭部隊「ヴォルテック航空隊」で軍務に当たっていた……。と、前巻のラストから悲痛な展開しか想像できず、怖くてなかなか読めずにいたのだけど、実際、読んでみると、清顕とイリア、バルタザールとかぐやがいい感じに青春ラブコメしていて、アレ? ぜんぜん痛い展開がないぞ(^^;。特に、バルタザールは愉快な展開になっていて、非常に楽しい件。バルタザールが愉快な一方、清顕は優柔不断というか踏み込みが足りず、いまいちだ(笑)。『誓約』は、イリアと清顕が、最終的に空中戦で殺しあうことになる悲哀へ向かう物語だと思っているので、イリアも清顕も、もうちょっと踏み込んでいいと思うんだ。
そして、清顕とかぐやのラストの展開は、戦況的に、もっと先になるかと思っていたのだけど、このタイミングで来るかー。次巻は、かぐやさんのエロエロなシーンに期待しています。<ひでー
[ とある飛空士への誓約 ]
――いま行くよ、クレア。
――愛おしい、風呼びの少女。
――きみのいる空へ。
いやー、秋津連邦との開戦。拷問による獄中死を待つばかりの清顕とかぐや、という重い展開にもかかわらず、まさかのアリーメンしか頭に残ってない(笑)。というか、↑は、『恋歌』のラストからの引用なのだけど、ここでこう来るかーーーっっっ!! イリアと清顕の泣けるシーンとかもあったはずなのに、全部、『恋歌』サイドに持ってかれた印象。クレア登場とはいえ、ここまでガチに『恋歌』に繋げてくるとは思ってなかったよ。バレステロスと、セントヴォルト、秋津連邦の同盟みたいな展開が示唆されるとなると、えっと、イリアと清顕の敵味方わかれて戦うという話は、いまいち魅力半減だよね。ストーリーの軸は、もはや、『恋歌』のカルエルとクレアになっていきそうな気がするんですが(^^;。
それにしても、今回の主役のバルタザール、わかり易くていい奴だなぁ。
[ とある飛空士への誓約 ]