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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2014年5月に読んだ本



富士見書房 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版11 /春日みかげ

10巻のラストから、どうするんだぁ〜〜、と思っていたのだけど、……かなりの力技だった。クライマックスかくやという展開だったので、ここで仕切り直し的な話が入るのは、正直、ちょっと残念感があるかしらん。まあ、前巻までGA文庫だったのが、富士見ファンタジア文庫へレーベル移籍という大人の事情もあったわけだし、仕方ないかなぁん。

そゆわけで、前回、第一次木津川口の戦いで、最大のピンチに陥った信奈と良晴。追い詰められた二人へ、孫市の必中の銃弾が飛ぶ……。と、そういう場面でレーベル移籍もあり一年待たされたわけですが、うわっ、さすがにその切り抜け方は、強引すぎるだろ(^^;。せめて、その流れで、良晴が毛利家に残留とかいう感じだったら、また、凄かったのだけど、結局、仕切り直しの色が強い展開か……。vs本願寺も決着がつくと、史実的には、いよいよ本能寺の変だと思うのだけど、張り詰めていた十兵衛ちゃんとの関係も変わったので、今後は、史実から大きく変えてくるのかなぁ。武田さん家の信玄が存命で、次は、vs上杉らしいしなぁん。

[ 織田信奈の野望 ]


メディアファクトリー MF文庫J
疾走れ、撃て! 9 /神野オキナ

ちょっ、そんなに たゆんな おっぱい が好きかっっっ!!(笑) ……や、ツルペタな虎紅vsグラマラスなミヅキの戦いの まさかの展開に、もう、びっくりですよっっっ!!

そゆわけで、クィーンとの停戦期間の延長交渉が進む中、停戦終了を見越した理宇たち紫神小隊の再編が進む……。と、うわぁ〜、停戦中なのであまり物語は動かないかと思っていたのだけど、予想に反して、一気に進んだなぁ。理宇のハーレム化は、まあ、規定路線だったけれど、なにより、まさかの虎紅(^^;。そして、敵側は、もうちょっと裏があるのかと思ったのだけど、わりと単純なのんな。……あとがきによると、クライマックス突入&年内に完結(ということは、あと1、2冊で完結?)ということだと、いまの流れで最終決戦なのかしらん? 好きなシリーズなので、もっと長く続いてくれても、いいんだけどなー。

[ 疾走れ、撃て! ]


小学館 ガガガ文庫
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(9) /渡航

生徒会選挙への対応を巡り、バラバラになった奉仕部は……。と、八幡の致命的な失敗が、もっとわかりやすいイベントになるのかと思っていたのだけど、なんだか、メンドクサイ話になってるな。そして、ぼっちのヒーローだった八幡は、完全に、悩みに悩む青春モノの主人公になってますよ(^^;。

やー、ほんと、まさか八幡がなー。平塚先生からの部室での展開はビックリですよ。ただ、前巻、八幡がみんなに助けを求めた場面は、すごく盛り上がったのだけど、それに比べると、ちょっと盛り足りないか。やっぱ、八幡の物語としては、前巻がある意味での到達点だと思うのだけど、今後、どうするんだろう。あとがきによると、そろそろ終盤らしいけど。

そいえば、今巻の名場面といえば、焼肉屋での戸塚がマジポイント高いわ。素晴らしい。

[ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ]


メディアファクトリー MF文庫J
変態王子と笑わない猫。8 /さがら総

うわぁ、せつなく鬱い展開だ……。身を犠牲にしてヒーローになる横寺という話なのだけど、う〜ん、好み的にこのシリーズは、もっと明るくバカやってる萌え的な展開のほうが好きなんだよなー。正直、横寺くん内面を綴られても、楽しくないというかなんというか……。

や、家に忍び込んで横寺の様子を伺おうとする月子ちゃんとか、デートに浮かれる小豆とか、おもしろかったですよ? でも、そういう女の子を描いてなんぼで、横寺の活躍と苦悩を中心に書かれてもどうよ?と思ってしまうわけですよ。……次回、鋼鉄さんが不穏な感じなのだけど、鋼鉄さんの活躍に期待しています。

[ 変態王子と笑わない猫。 ]


メディアファクトリー MF文庫J
ノーゲーム・ノーライフ6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです /榎宮祐

"6"とナンバリングされているけど、番外編。かつての「大戦」終結時に活躍した、ある一組の夫婦の物語り。「大戦」の終結までを一冊で描いているので駆け足的な部分はあるけど、せつなくて泣けるいい話でした。

基本的には本編と同様に、能力劣る人類が、知略を駆使して生き延び勝ち抜く話なのだけど、本編と違い「十の盟約」がなくガチな戦争なので、人が死ぬ死ぬ。被害が尋常じゃねぇ。ほんと、そんな絶望的な世界の中で、よく人類は、進化し生き延びてきたなぁ。第一位の神霊種はじめ、天翼種や機凱種も攻撃力が恐ろしい。しかし、今まで、第六位の天翼種が化け物すぎるのに、それより上の位階序列の奴たちはどうなってるんだ?と思ってたのだけど、なるほど、大戦期も、本編でもお馴染みの天翼種や森精種が戦争の主役で、他の種族はそういう立ち位置だったのか。そうすると、本編で強敵になるのは、神霊種は別格として、すでに勝利している天翼種や森精種だったんじゃ(^^;。で、本編で機凱種がどう絡んでくるか、非常に楽しみ。

それにしても、本巻の主役だったリクとシュヴィの二人の物語はほんとに泣ける。『  』の二人と関係がありそうでなさそうな描き方もにくいねぇ。……そして、なんもかんもジブリールが悪い(^^;。

[ ノーゲーム・ノーライフ ]


ソフトバンククリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5 /大森藤ノ

すげぇぇぇぇっっっ!! や、初めて臨む中層で、不慮の事態で絶望的な状況に陥るベルくん一行……。いやもう、すごくイメージしやすい絶望的な危機なので、手に汗にぎりまくりですよっ!! 初めて進む階層でトラップ発動で自位置不明でさらに……みたいな状況って、 そう、『Wizardry』系のRPGだと、わりとよくある事態で、たいがいパーティ全滅するよね(^^;。状況が状況で、そして、相変わらずにリーダビリティの高い文章なので、もう、引き込まれる引き込まれる。

いやぁ、危機的状況でも前向きに生きようとするベルくんといい、帰ってこないベルくんを心配してなんとか救援をもくろむ神様が、なんとも身近に感じられて、素晴らしい素晴らしい。心配する神様ヘスティア様は、ほんと可愛いな、もう。すげー面白かったっ!!

危機を脱したあとの後半は、えっと、上級の冒険者しかいないようなところで、なんで街みたいなのがあったり、そういう展開になるかな。いまひとつ、冒険者たちのレベル分布と社会がどうなっているのか、よくわからん。成長著しいベルくんは、いっきに、トップクラスの冒険者に仲間入りしたようにも見えるのだけど、いろいろと神々の暗躍も見え隠れしてるし、今後、どういう方向に話が進むんだろ?

[ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ]


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