Apr.13

 ユースホステルをチェックアウトし、お金は昨日で全部使ってしまったので、トラムは使えず、歩いて駅へと向かった。寒い。駅に着くと真っ先に両替。フェリーの中の両替所に比べ随分レートがいい。主要なところを廻ってみようとしたが、方向が分からなくなり、あっちをウロウ、こっちをウロウロ。そうこうしているうちに駅に戻ってしまった。名所廻りは、後回にまわし、航空券のリコンファームをすることにした。電話の後払いができる郵便局で電話しようとしたが、戸が閉まっている。いくつかの扉を当たってみたが何処もしまっている。開いている時間のはずだし、中の明かりもついているので、営業しているとは思うのだが。思い切って、インターフォンを押すと扉が開いた。電話をかけられるかどうか訊ねてみたが、できないとの答え。仕方なく、テレホンカードを買い、公衆電話でかけてみることにした。しかし、話し中の発信音。何度かかけ直してみたが繋がることはなかった。

 フェリー乗り場に向かうが、やはり方向を間違えてしまった。途中で雪が降りだした。通りの名前からヒントをつかみ、遠回りになってしまったが、なんとかシリアラインのフェリー乗り場に着いた。今日はバイキングラインに乗ろうと思ったので、向こう岸のバイキングラインのフェリー乗り場へ向かった。途中、大聖堂が見えたので見物する。中に入ることもできた。中は暖かく、本当に救われた気持ちがした。
 バイキングラインのターミナルで、もう一度航空会社に電話をしてみるが、やはり繋がらない。今日は日曜日だから、営業していないのだろうか。どうしよう、帰れなかったら。何度も何度もかけ直すが、駄目。国際電話のかけ方が間違っていることも考えられるので、試しに自分の留守番電話にかけてみた。きちんと呼び出し音がなった。かけ方は間違っていない。

 バイキングラインのフェリーは、来るときに乗ったシリアラインのフェリーよりも小振りで、豪華さもちょっとひけ劣っていた。夜の運行なので、キャビンをとらなければならないかと思っていたが、とらなくても乗船は可能であり、追加料金は徴収されなかった。フェリーの中で、航空会社に電話しようとしたが、テレフォンカードが使えない。日曜日は営業していないと決めつけ、「72時間前までにリコンファームをしない場合、予約が取り消されることがあります。」という文章を取り消されない場合が原則だと前向きに捉え、仮眠室で、F1を観ながら就寝。

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