21年ぶりの新作だとぅ……。うわぁ、マジに『闇狩り師』の新作だよ。21年ぶりとは言え、雰囲気も内容も当時のまま、エロスとバイオレンスは健在。ああう、やっぱ、九十九乱蔵は、めちゃ好きだなぁ。そびえ立つ凄まじい肉の量感っ!!
まあ、私は、ノベルスではなく徳間文庫で買ってたので、20年ぶりというわけではないのだけど、それでも、「崑崙の王」から数えて18年? 徳間文庫未収録の「媼」が、一度、徳間デュアル文庫で出たりもしたので、そこから数えるとそんな前でもないとも言えるけど、とにかく、大学時代に繰り返し読んでた『闇狩り師』の久々の新刊ということで、もうもう、懐かしすぎるっ!! しかも、期待に違わぬ当時読んでたそのまんま、いつも通りの『闇狩り師』。二本足で歩く犬の怪と、生命を狙われる暴力団組長。そして、むせるような九十九乱蔵の肉肉、肉の量感っ!! もう、いかにも『闇狩り師』らしい内容を、相変わらずの夢枕獏独特のリズムある筆致で綴られていて、すげー、面白かったっ!! これぞ、漢の小説っ!!
[ 闇狩り師 ]
▽ で、ふと、↑の『黄石公の犬』の帯を見たら、アレ? ソノラマノベルスから出てる『キマイラ青龍変』って、もしかして、俺、読んでない?(汗;。キマイラ吼シリーズは、ソノラマ文庫で読んでたんですけど、ソノラマ文庫が廃刊してからよくわからない状態になってたりして。
▽ ソノラマノベルス、朝日ノベルズ - 2009年8月刊 - ラノベの杜。8月に『倒凶十将伝』(→感想) の新刊が出るだとぅ。どうも、朝日ソノラマ版の再録ではなく新作らしいのだけど、いまさらどういう……。
▽ [TVA]『大正野球娘。』#1。トクマ・ノベルズEdge原作(→感想)の大正時代を舞台にした少女たちの百合と野球の青春ライトノベルのアニメ化。作画も演出も丁寧な作りで、これはいいアニメ。ただ、冒頭のミュージカルパートは輝いていたけれど、全体に地味目かなぁ。
なんじゃそりゃあぁぁ〜〜〜!! 思わず、茶も噴き出すよっ!! 爆笑、大爆笑っ!! いやもう、なんちゅう展開だぁぁぁっっ!!
語られるメイゼルの過去。メイゼルが《地獄》に落とされた経緯が明らかに……。という感じの今巻、メイゼルの母親イリーズが凄すぎる。なんという激しい生き様っ!! そして、それを娘というだけで背負わされたメイゼルもまた壮絶。いや、普通、過去編というと、わりと退屈なことが多いのだけど、この過去編は、むしろ本編以上に圧倒的だなぁん。凄い凄い。
と、圧巻の過去編が中心となる今回なのだけど、だははははははっ、王子護ハウゼン〜〜。いやぁ、平気な顔して再登場してきたと思ったら、わけわかんねぇ〜〜〜〜。楽しい、めちゃくちゃ愉快すぎるっ!!
[ 円環少女 ]
『マリみて』で SFだと……。雑誌掲載分の短編を纏めたものなのだけど、そのためか、いつもの『マリみて』とはかなり違う。全体に、なんか暗いぞ。
祥子卒業で一旦完結した『マリみて』の最新刊は、SF(すこし不思議)を集めた短編集。“ごきげんよう”もなく、『マリみて』としては、かなり異色と言ってよい内容。薔薇ファミリーがメインの幕間劇「リトルホラーズ」こそ いつもの雰囲気なのだけど、それ以外は、舞台こそリリアンなのだけど、内容はまったく別物。これはこれでアリだとは思うけれど、うわぁ〜、「ワンペア」とか、すげー暗くて怖い〜〜。好み的には、「ハンカチ拾い」が綺麗で好きかしらん。
[ マリア様がみてる ]
キマイラ吼シリーズは、まさに今のライトノベルの礎を築いた、ライトノベルの中のライトノベルである。第一巻の『幻獣少年キマイラ』が発売されたのが1982年。シリーズ開始から27年たってなお終わりの見えない、ライトノベルの中でもっとも古くから続いている作品の一つでもある。
キマイラ吼シリーズが出る前、1970年代までは、子供向けのジョブナイルから卒業すると、中高生の読む小説といえば、SFかミステリ、はたまた歴史小説といった一部のマニア向けの小説しかなかった。そこへ10代がほんとに楽しめる小説を標榜して、10代向けにもかかわらず、低俗な「エロスとバイオレンス」を持ち込んだのが、のちにライトノベルと呼ばれるようになる一群の10代向けエンターテイメント小説である。90年代になると、やがて「エロ」は「萌え」に取って代わられるようになるが、80年代のライトノベルはすべからくエロい漢の小説であった。その漢の小説の代表作こそ、このキマイラ吼シリーズなのだ。
ここで簡単にキマイラ吼シリーズのストーリーについて説明すると、主人公の大鳳吼は、友人以上恋人未満な織部深雪と語らう幸せな高校生活を送っていた。しかし、不良たちとの諍いをきっかけに、内に秘めていた「幻獣キマイラ」の力を目覚めさせ、やがて、その力に振り回されていく……、という感じで、今で言えば、学園異能の分類される。というより、このキマイラ吼シリーズこそが、現在の学園異能の源流の一つにあたる。
と言っても、この『キマイラ青龍変』は、「キマイラ」の名前を冠してこそいるが、主人公の大鳳吼をはじめ、織部深雪も、九十九三蔵も、真壁雲斎も、久鬼麗一も登場しない。あくまで、大鳳吼の敵として登場した龍王院弘とその師匠・宇名月典善の物語である。
龍王院弘は、もともと大鳳吼を追う敵として登場するが、主人公に立ち塞がる敵役の習いとして、三蔵に負け、ボックに破れ、物語から退場していくかに見えたがそこで終わらない。キマイラ吼シリーズと関連の深い『闇狩り師』の「崑崙の王」で、自信喪失に悩みつつも、三蔵の兄・乱蔵とタッグを組み、無事に復活することになる。いや、龍王院弘は、挫折を経ることにより、より味のある魅力的なキャラクタに生まれ変わったのだ。そして、単なる天才ではない、こういう泥にまみれた拳法家の漢を描くことこそ、夢枕獏の真骨頂ともいえる。
この『キマイラ青龍変』は、その龍王院弘の若き日の物語である。師匠・宇名月典善との出会い、二人での放浪の日々、そして、修羅の門をくぐるに至る経緯。非常にあついあつい熱を持った格闘小説である。
[ キマイラ吼シリーズ ]
[ エヴァの思い出とか ]
マジにザリガニ泣けるっ!! めちゃいい話だ。
八つの短編を収録した短編集。個々の短編に関連性はなくそれぞれ独立した話なのだけど、強いて共通性を挙げるとすれば、どれも人の繋がりを描いたような話かしらん。微妙に後味の悪い話も混ざっているけど、総じて、綺麗に纏まった、いい話系の話が多い印象。
8編の中で特に印象のある作品を挙げると、やっぱり「モノレールねこ」と「バルタン最期の日」。「モノレールねこ」は、ノラ猫を介した少年同士のやりとりが、メールとか比べると違い牧歌的でいいねぇ。そして、オチも最高っ!! 「バルタン最期の日」は、ある一家に飼われることになったザリガニを通してみる家族の風景なんだけど、いやぁ、コミカルながらも家族愛にあふれた情景がめちゃ感動的。特に、お母さんが泣かせるなぁ。
[ モノレールねこ ]
▽ 「返本率4割」打開の一手なるか 中堅出版8社、新販売制「35ブックス」 - ITmedia News。こうしてみると、返本率を下げる仕組みとして、電撃組等のラノベで行なわれている重点配本のシステムって、優秀なんだなぁ。
もぉえぇぇるぅぅぅぅぅぅっっっ!! 英国王室編完結。怒涛の熱い展開に、いやぁ、燃える燃えるっっっ!!
カーテナ=オリジナルを持つクーデターの首謀者・第二王女キャーリサ。それに対する天草式十字凄教徒や清教派のシスターたち。イギリス全土を巻き込み、戦闘は激化していく……。という感じで、当麻は今回脇役みたいなもんなので微妙に影が薄い気もするけど(^^;、マジに熱い展開がさいこぉーーーっっっ!! 後方のアックア・ウィリアムvs騎士団長にはじまり、次々と死地に赴く人々……。絶体絶命の展開の連続で、とにかく熱すぎるっ!! そして、途中途中にコミカルなシーンが、うまく緩急付けて挿入されてたりして、そんなにメイド服が好きかっ!! むちゃくちゃ面白かったぁ〜〜。
そして、ラスト。……インデックスが、飯食ってるだけじゃなく、きちんとヒロイン的な立ち位置に立つだとぉ?
[ とある魔術の禁書目録 ]
▽ ここ数話の [TVA]『涼宮ハルヒの憂鬱』の構成は、チャレンジングすぎて凄いなぁ。私は、ああいう挑戦的な演出は好きなんだけど、しかし、ビジネス的に見れば、なにも、こんな優良コンテンツで、冒険しなくてもいいと思うんだけど(^^;。
最高傑作級。うわぁ、相変わらずの、泣きたくなるような優しい物語が素晴らしいっ!! そして、アリスの可愛さは、やっぱり異常だと思う(*^^*)。
平坂組の創設者が帰って来た。四代目の敵として……。という感じで、ニート探偵アリスと探偵助手ナルミの物語も四冊目。とにかく、ナルミを想うアリスの言動が、わかりやすいツンデレテンプレートで、もう、これ以上なく可愛いのだけど、それはともかく、今回の物語の中心を占めるのは、平坂組リーダー・四代目。平坂組の創設と絡めた優しく哀しい友情の物語がホント素晴らしい。そしてなにより、そんな四代目を支えるナルミの活躍が、特に、「文句があるやつは前に出ろ」辺りの熱いシーンは、目頭が熱くなるぐらい魅せるなぁ。いやもう、ぜんぜん、ニートじゃないじゃんっ!! そして、そんなナルミを引き止めてしまっていると考えてしまうアリスの葛藤もまた、素晴らしいなぁ。
ついでに、作中で出てくるインディーズバンドの描写が、さりげないファンサービスになっていて、そこもナイス。露骨に書きすぎると興ざめだけど、ああいうレベルのさりげなさは好きだなぁ。
[ 神様のメモ帳 ]
なんてガチなSFっ!! うわぁ、ハヤカワではなく電撃なのに、ここまでガチなSFをやっても許されるんだ。とうぜん、うえお久光の技量も凄いんだけど、怒涛のSF展開が、とにかく圧巻。壮大なストーリーが、めちゃ凄すぎるっ!!
というわけで、不思議系美少女・鞠井ゆかりと、クールビューティ・波濤マナブの百合物語がベースではあるのだけど、とにかくSF展開が凄い凄い。タイトルの「クオリア(=感覚質)」にはじまる認知科学的なアプローチで考察されていくのかと思ったら、やがて、量子力学から超大統一理論を経由して、指し示すは壮大な光の道。お約束な「シュレディンガーの猫」や「人間原理」に「哲学的ゾンビ」、「コペンハーゲン解釈」、「ファルマーの原理」などなど、それらのキーワードを違和感なく使いこなしながら進んでいく展開が、とにかく素晴らしい。そして、何故にアルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』(→感想)(^^;。……電撃でやるには、いろいろムチャだと思うのだけど、素直にハヤカワでやれ、ハヤカワで(笑)。や、素晴らしい SFで、とにかく堪能しましたっ!!
[ 紫色のクオリア ]
西天将・ルナスティアとの戦いも決着し、ひとときの安寧を得るセロたち。しかし、世界では、魔族だけでなく聖教会もセロを狙い暗躍をはじめていた……。という感じで、新章スタートなわけだけど、うわぁ、聖教会が巨悪すぎるよ、聖教会っ!! 魔族なんて、目じゃないぜ。
まあ、とにもかくにも新展開で、なにはともあれ今後に期待。しかし、いきなり物語のスケールが広がって凄いんだけど、もしかして、渡瀬草一郎の別作品とも繋がっていくのかしらん。未読の『パラサイトムーン』とかも読んだほうがいいんだろうか……。
[ 輪環の魔導師 ]
五月に告白したタシアナと、はっきり返事が出来ない五月。そんな二人を見つめるファリィは……。って、アレ? このシリーズって、こんなにラブコメ中心の小説だったっけ? ……いままでは、いろんな要素を入れすぎで、いまいち方向性が定まっていなかった印象だけど、この巻は、五月中心のラブコメに絞られてたり。最後のオチはなんだ、もっとやれ(笑)。おざなり気味に暗殺者とか出てくるけど、いっそ、そういう要素はすべてなくしてしまえばいいのに(^^;。
[ ぷりんせす・そーど! ]
カルエルが、ヘタレすぎる件。思ったよりもコミカルよりなのんな(^^;。いや、相変わらずの、非常に読みやすい文章と素直なストーリー展開が、素晴らしい素晴らしい。
カドケス高校に入学したカルエル、アリエル、クレアたちは……。という感じで、ヘタレなのに何故かモテモテのカルエルと愉快な級友たちとの楽しい学園生活編。陰ながら強くカルエルを想うアリエルや、カルエルの生い立ちに不安を感じ悩み始めるクレアの二人がとにかく切ないのに比べて、あまりに鈍感でヘタレなカルエルが、マジ酷すぎる(笑)。一緒に寝るシーンでのアリエルへの甘え方とか自重しろっ!! そして、いよいよ転機を迎えるラストだけど、ほんと王道で素直なストーリー展開で、次巻も楽しみだなぁ〜。
[ とある飛空士への恋歌 ]
▽ [TVA]『青い花』#3。って、1話2話は見逃してたので3話から。……なるほど、これは素晴らしい雰囲気のゆりんゆりんアニメですな。眼鏡もなかなか。
[ [TVA]とらドラ!最終話の感想 ]
▽ アレだけ、日食、日食と騒いでいたのに、今日は、雨だと……。
▽ [TV]『NHKスペシャル マネー資本主義』#終。NHKにしては、偏向的な作りでいまいちなシリーズだったけれど、サイバラの FXで一千万円吹っ飛んだ、という話で救われたっ!! ……というか、最終話はいろんな人の発言を集めてくるより、サイバラに一時間喋らせたほうが面白かったんじゃ?
▽ [WIN]『Dies irae』(→感想) のパッチ、そんな変更になってるのか。無茶しすぎだ(笑)。そして、さらに、ルート追加の完全版って……。
緊迫感溢れるジェットコースター展開が凄いっ!! いや、多くの情報を伏せたまま、謎ばかりを膨らませつつ、その上で、目まぐるしく裏表が入れ替わりながら続く展開が、うわぁ、まさに手に汗握る緊迫感っ!! 凄い凄いっ、面白かったっ!!
というわけで、不思議な能力を持つ常野一族を描いたシリーズ第三弾は、優しくも切ない前作とは異なり、緊迫感溢れるスリルとサスペンスっ!! 謎の敵と闘い続けていた拝島親子は、遠い昔に敗れた父に続き、とうとう母も倒れ、女子大生の時子一人が残されて……。という感じで、『光の帝国 常野物語』に収録されている短編「オセロ・ゲーム」で、仕事の出来る優秀な女性として描かれていた母・暎子が倒れたところから始まる本作は、わけがわからないまま、どんでん返しを繰り返しつつ、まさにオセロのように目まぐるしく変わる展開が、ほんとに凄い。作者の恩田陸があとがきで、“この小説はむしろ独立したサスペンス小説として、いろいろ「攻めて」みた小説だ”と述べているのだけど、その言葉が語るように、まさに、手に汗握るサスペンス小説として、非常にエッヂがきいた内容が魅力。ほんとに面白かったっ!!
[ 常野物語 ]
▽ “ドラクエ9ではギラ系呪文が存在しないにもかかわらず、作中で思いきりベギラマと書いてしまいました……!”(『ラノベ部3』におけるドラゴンクエスト9の描写についてお詫びと訂正|Habitually lying)。……ははははっ、なんという予想外の不幸。
▽ アクアプラス「WHITE ALBUM 2」制作告知(via 画像) - MOON PHASE 雑記。『WHITE ALBUM 2』だと? って、ハードは PS3なのか……。
人生、舐めすぎだろっ!! 若いカップルがいきなり引っ越した田舎で仕事もせずにのほほんと過ごす、その何気ない日常を描いた作品なんだけど、主人公のあまりに身勝手で都合のいい考えに、読んでて苛立つこと苛立つこと。田舎へのひきこもりでも、ニートでもいいんだけど、心配する知り合いからも距離を遠ざけ孤立を深めながら、緩やかに死んでいくようなぬるま湯の生活が、とにかくイライラする。心を病んでしまった人の、歪ながらも穏やかな日常という、橋本紡の過去の作品でも似たような構図の話はあるけれど、主人公が学生ではなく大人というだけで、こんなに苛立つもんなのか。
[ ひかりをすくう ]
▽ [TV]『特報首都圏 急拡大する“投稿動画パワー”』。何故にゲストが坂村健。そして、例によって、角川デジックスの『ハルヒ』関連ネタかぁ。広告収入が多くて 10M\/月って、人件費とか考えるとわりと微妙な額だよなぁ。『ハルヒちゃん』のDVD(→Amazon)が、2.5万枚かぁ。
▽ [漫画]『MAGIxES(3) /竹本泉』(→Amazon)、購入&読了。相変わらず、ウェンディが可愛すぎる〜〜。……そして、アニメ化企画が消えてしまった?のも残念だけど、完結とはもったいないっ!!
▽ 『ランス2』のリメイク だとぅ。って、きちんとプレイしてるハズなんだけど、マリア登場回のわりにあまり印象に残ってないんだよなぁん(^^;。
最近、一押しだった『ラノベ部』ですが、たった3巻で完結(T-T)。部室でラノベネタについてダベるだけのスタイルなので、いくらでも続けられるものと思ってたのだけど、あとがきによれば、そろそろネタ切れということで、仕方ないけど残念極まりませんっ!!
それにしても、リレー小説や「いかんせん」で大笑い、いきなりの恋愛展開や暦と雪華のやり取りにニヤニヤし、そして、綺麗で理想的なラストと、文句のない最終巻でした。いやぁ、特にリレー小説は、ほんと破壊力抜群だなぁ。なんというムチャクチャな展開だ。ほんと、大笑い大笑い。そして、ラストは美咲(爆笑)。そして、竹田がだははははははっ。ほんとに、ライトノベルへの愛に溢れた、素晴らしいシリーズでした。
[ ラノベ部 ]
めがねぇぇぇぇぇっっっ!! もともと眼鏡っ娘率の高いこの眼鏡っ娘小説でカバーイラストに見覚えのない眼鏡っ娘がいると思ったら、新キャラが眼鏡っ娘だとぅ。夏祭りの開放的な空気の中で、肌も露に眼鏡も吹き飛ぶ少女たちの熱いバトルが素晴らしい素晴らしい。
夏。全国の強敵たちが集うある田舎のスーパーに遠征した佐藤らHP同好会は、悩みを抱えた二人の少女―淡雪えりかと禊萩真希に出会う……。という感じで、やたらと挿入される佐藤の独白も、さらに磨きがかかり、もはや芸術の域へ。「かめはめ波」をはじめとした親父の武勇伝、そして、セガへのコダワリが、とにかく読んでて大笑い。そして、今回は、ゲストの二人の少女の友情ストーリーなわけだけど、対比される著莪と佐藤の関係も、過去の想いを含めて、いい話に仕上がっていて、ホント素晴らしいなぁ。大人しい眼鏡っ娘と気の強いポニテ娘の友情ストーリーが、もうもう、うひぃ〜〜〜〜〜〜〜。
[ ベン・トー ]