なんだっ!! この、騙し騙され、読者すら騙すような展開はっっっ!!!!
一年数ヶ月ぶりの『六花の勇者』だけど、相変わらず、キャラ同士の知力を駆使した騙し騙され、綱渡りな展開と、それを見事に読ませる構成が凄いな。テグネウの切り札「黒の徒花」。その「黒の徒花」は、ほんとうにフレミーなのか?という感じではじまるこの5巻だけど、愛を信じられないフレミーが切なすぎるっ!! そして、絶望的な状況でも、なんとかフレミーを守りきろうとするアドレットが、もう泣ける。愛だよ、愛っっっ!! 愛は偉大だっっっ!!
……そして、そこからあのラストですよ。うわぁ、なんというエゲツない、衝撃の展開。凄い、めちゃ凄いのだけど、どうなるんだぁ〜〜。また、なにか切り抜ける術があるんだろうか? どう考えても、ツライ展開しかみえねー。
[ 六花の勇者 ]
三年ぶりの新刊、そして、最終巻。ラストにふさわしい物語と結末で非常に満足。素晴らしかったです。
そゆわけで、ニート探偵・アリスと助手・ナルミのラストエピソードは、アリスの家族、紫苑寺家に関する騒動。まさかのアリスが事件の当事者ですよっ!! アリスの秘密に踏み込むには、こんな感じのエピソードしかないのはそうなんだけど、アリスの秘密はともかく、アリスとナルミの絆の見せ方が上手いな。婚姻届から同居話とか、どういう展開(^^;。そして当然、救出時にやりとりが、もうもうたまらないなぁ〜。
……ラストも、オーソドックスではあるのだけれど、だからこそ、非常に綺麗で、とにかく満足です。非常に好きなシリーズだったけれど、そのラストを飾るに相応しい最終巻でしたっ!!
[ 神様のメモ帳 ]
三年への進級を前に行われる進路調査。同じクラスになることを望む三浦を前に、葉山の選択は……。と、いやー、今までと違う態度を見せる葉山と、そんな葉山にやきもきする三浦という構図で、恋する乙女然として三浦可愛いわー。
それにしても、私は理系以外考えられない成績だったので、同じクラスになるため/ならないために、進路を選択するという考えは、ちと感心した。さすが、リア充グループだ。そして、そういう考えから完全に無関係な八幡は、さすがすぎる(笑)。ただ、なんやかんやで交友関係を広げている八幡だけど、その八幡周りの関係は、今回はあまり進展なしか。雪乃の噂にもまったく揺るがないあたり、今後、どういう風に進むんだ? 次あたりで、バレンタインデーとか小町の受験とかの季節だと思うのだけど、なにか動きがあるのかしらん?
ココログの「ブログってどうやって誕生したの?」によれば、“1996年2月に、米国の IT カルチャーの情報誌「WIRED」の寄稿編集者であるデイブ・ワイナー氏が、米国通信品位法に対抗する「24時間デモクラシー」という企画を立ち上げたのがブログのはじまり” とあって、世界初のブログは1996年2月に誕生したらしい。うちはさらに古い1995年12月開始なので、つまり、このブログが世界で一番古いということかっ!! や、「最古のブログ、覚え書き | Hinemosu」を見ると、世界で三番目ぐらいになりそうですが。
19年前は、アニメの『愛天使伝説ウェディングピーチ』を見て、ライトノベルでは小泉まりえの「好き」シリーズに嵌り、少女マンガの『怪盗セイントテール』や『I LOVE YOU』の読み、声優の椎名へきるや菊池志穂を追っかけてと、月日の流れの中で置いてきてしまったものもあるけれど、基本、そんなに変わってないかなー。
まあ、19年もブログを続けてきたので、ブログを書くにあたって気をつけている点を3つほど纏めてみようと思います。ライトノベルの感想中心のブログなんで、基本的に、ライトノベルの感想を書くときに気をつけていること、になりますが。
1. せめて、好きか/嫌いかぐらいは伝わるように書く
いやー、ブログを書いてると、とにかく書いたことが読み手の人にぜんぜん伝わらないんですよー。読む人によって、まったく違う受け取られ方をされることが日常茶飯事です。さすがに180度異なる受け取れ方をされるのはツライので、できるだけ、「駄作」とか「ゴミ」とか「最高傑作級」とか、わかりやすく強い言葉で冒頭にはっきりと書くようにしています。そのせいでご意見いただくこともありますが、でも、それだけやっても伝わらないことが多いんですよ。「ゴミ」と評したにもかかわらず、「いちせさんが褒めていたので買ってみました」とコメントをいただくときの絶望を、たぶんあなたは知らない。
2. 背伸びをしない
よそ様のブログを見てると、たまに意識の高いブログを見かけることがありますが、それ、絶対続かない……。それに、ブログの書き手って、わりと業界関係者が多く、さらに東大京大辺りを卒業した天才的に頭のいい奴や桁違いに本を読んでいる奴もゴロゴロいるわけです。そんな凄い人たちに情報や考察で勝てるわけもなし、それに、そういう凄い人も含め、みんなで頭の悪いことを書くのがブログのブログらしさだと信じているので、一生懸命凄いことを書こうとするのって、それ、いろいろと間違っていると思う。
3. 人のコメントは好意的に解釈する
「ゴミ」とか「バカ」とか書いているせいかもしれませんが、それなりにコメントをいただくことがあります。ただ、自分もそうですが、酷いコメントをしていても、本気で殺意を込めて書いてることはほとんどないので、できるだけ好意的に解釈するように努めています。それに私のところに来るお叱りのコメントって、「せいぜい数冊しかライトノベルを読んだことない奴が文句を言うな」というのが、何故か多いんですよね。一応、数千冊は読んでると思うんですが。や、どうも、ライトノベルの感想中心なので、「最近になって本を読み始めた中学生が書いてる」と思われてるような……。
なにはともあれ、あと一年で20年。生きていれば、あと1年でも10年でも続けられると思いますが、今後ともよろしくお願いいたしますー。
“ここには、もう、絶望しかない”
天樹真昼の死をきっかけにした、賢人会議と人類との全面戦争。少し前まで、悲劇的な世界に微かな光が見え隠れしていただけに、いっきに破綻に突き進む展開が、まさに絶望ですよっ!! 魔法士と人類の共存がもはや望めなくなったばかりか、主要キャラが敵味方別れて殺し合いを行う展開。凄まじすぎるっ!!
賢人会議にサクラ、ディー、セラ。シティ側にイル、ファンメイ、エド。世界再生機構に祐一、クレア、ヘイズ。あとは、どっちつかずの錬とフィア。たまに忘れるけれど、祐一以外は、だいたい幼児小中学生ぐらいなので、小中学生が世界の命運を担っているとか恐ろしいな。特に、描かれていない構成員も含めて、たぶん凄く低年齢な賢人会議。主要な魔法士の中で唯一大人な祐一は、シスター・ケイトやルジュナのように政治力を持ってないし、若者らしい勢いもないので、かなり不遇な扱いで酷い。最強なのに……。
サクラの言う全人類の殲滅は、たぶん、人類皆殺しではなくI-ブレインの移植による全人類の魔法士化辺りが狙いじゃないかと推測してるのだけど、それにしては、問題を解決するような伏線がまったくないどころか、むしろ周到に希望の芽を摘みまくってるのが酷い。真昼の遺言を見て決断した辺りで、少なくとも、本気で人類皆殺しを考えているわけではないと思うのだけど……。
しかし、真昼の遺言は、サクラと錬宛てだったハズなのに、錬は見せてもらってないばかりか、トバッチリ受けまくりで、さらに、なじられるとか、錬が不憫すぎるなっ!! てか、フィアはどうなる!?
[ ウィザーズ・ブレイン ]
現実世界に戻った第二部の二冊目。前巻、前々巻とめちゃくちゃ怒涛の展開だったのだけど、ひとまず落ち着いたのかしらん? しかし、まさかのNo.0の参戦とか、どういう展開だよっ!! ……第一部ヒロインの再参入は、あとがきが、せ、せりきゃん(笑)。せりきゃんはホント、どうするんだろう。
わりと危機的状況は変わらないハズなのに、逆修羅場なドタバタラブコメの雰囲気に戻りつつあるけれど、ここ数巻でいろいろなことがありすぎて、微妙についていけてないぞ。しばらくは、まだ合流していないヒロインたちが再度クエスト寮に集まってくる流れなのかしらん? クエスト寮を中心とした雰囲気は暖かく楽しく好きなので、せりきゃんも早めに再登場してほしいなぁん。
[ 彼女がフラグをおられたら ]
▽ ここ数週間、体調不良すぎて、アカン……。
好きなライトノベルを投票しよう!(好きラノ) 向けに 2014年下期に発売された主なライトノベルのリスト を纏めていますが、ノベライズを除いて約870タイトルほど。この中で、比較的話題に上った作品について、以下に纏めてみます。ちなみに、好きラノ2014年下期の投票は、12/28(日)から二週間の予定です。ウェブサイトをお持ちの方であれば、どなたでも参加可能ですので、ご投票よろしくお願いいたしますm(__)m。
このラノ連覇&三冠『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』
宝島社の発行する『このライトノベルがすごい!』で、圧倒的な人気を示した『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』。「好きラノ」でも、2012年下期で1位を獲得して以降は、毎回、5位以内にランクインしています。ライトノベルを読む幅広い層から、今いちばん人気を集めている作品であることは間違いありません。
スーパーダッシュ文庫、本気のリニューアル『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。』
11月にスーパーダッシュ文庫からリニューアル創刊したダッシュエックス文庫。これにあわせて、あの片山憲太郎の『紅』の新刊を担ぎ出してくるなど、旧スーパーダッシュ文庫編集部の本気を感じさせるリニューアルになっています。創刊メンバにアサウラ、松智洋 、丈月城、山形石雄と、野村美月、杉井光、鈴木大輔、榊一郎を揃えてくるのが凄いよね。この中で、特に反響が大きかったのが、野村美月の『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。』。ファミ通文庫の文学少女シリーズで名を馳せる野村美月に、いかにも本領発揮する三角関係ラブストーリーを書かせるとか、もうね。……これでダッシュエックス文庫は、あと、『R.O.D.』の続編もあわせてきたら、マジ凄かったんですけど。
あの新潮文庫もラノベに参戦!? 竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』
老舗文庫レーベルで日本/世界の多くの文学作品を刊行する新潮文庫が、まさかのライトノベルレーベルを創刊。正確には、新レーベルというよりも「新潮文庫」レーベルのサブカテゴリで、新潮文庫の枠内でライトノベル寄りの方向性を狙ったもののようだけど。その新潮文庫nexが、創刊ラインナップの目玉に用意してきたのが、『とらドラ!』の竹宮ゆゆこが放つ『知らない映画のサントラを聴く』。……発表時に谷川流の名前があり、谷川流の新作を用意してきたら、ほんとに凄かったんだろうけど、電撃文庫の『絶望系』の再販だったので、そこは残念。
アニメ化予定で注目のライトノベルといえば、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
2014年の夏秋アニメでも、以下のようなライトノベル原作のアニメ化作品が放送されています。
2015年冬以降にアニメ化が計画されているのは、二期を除くと、以下のような感じでしょうか。
この中で、「このラノ」「好きラノ」で人気が高いのが『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』と『六花の勇者』。特に、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は、これからアニメ化に向かって、「このラノ」で絶対的な人気を集めている『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』の連覇を阻みそうな作品の最右翼ではないでしょうか?
最後に注目新人作品『ひとりで生きるもん! 〜粋がるぼっちと高嶺の花〜』
2014年下半期に、主なレーベルの新人賞経由で刊行された作品は以下のとおり。30タイトルほどある中で、特に話題になったのは、(ライトノベルにもかかわらず)社畜をネタにして話題になった『星降る夜は社畜を殴れ』と、比較的高評価なMF文庫Jライトノベル新人賞の中でも、特に正統派ラブコメとして評価の高い『ひとりで生きるもん! 〜粋がるぼっちと高嶺の花〜』でしょうか。
ジャイアント・アーク!!! 世界を覆う天井、方舟以外に、そんな意味も重ねていたのかっ!!! そんなところまで飛び出して、救世群は、ミヒルはいったいなにをやってるんだ??
そゆわけで、咀嚼者の襲撃を受け、暗闇に閉ざされたメニー・メニー・シープ。大統領エランカは復興のため困難な闘いに挑み、カドム、イサリたちは、真実を求めて世界の外へ旅立つ。と、太陽系覇者である咀嚼者の襲撃で、一気に滅亡寸前まで陥るのかと思ったら、わりと頑張るのね人類。むしろ、ラストに向けて、明るい兆しが見え隠れするような、そんな展開が散見されるような……。一方、世界の真実は、いまだ上手く情報が隠されていて、気になる気になる。マジ、どうなってるのよ、セレスは!?
それにしても、イサリにとっては1年前というのが、いろいろなところでクるものがあるな。動きを見せないミヒルが不気味で仕方ないのだけど、とにかく続きが楽しみすぎるっ!!
[ 天冥の標 ]
纏めてみると、やはり、新人賞のブランドでは電撃小説大賞が圧倒ですが、ファミ通文庫、ガガガ、スニーカー文庫も一定の存在感を示している印象です。また、電撃小説大賞の中では、大賞の『ゼロから始める魔法の書』を読んでいる人が多い一方、人気は銀賞の『王手桂香取り!』が圧倒しているようです。
読書メーターで人気の新人作品
読書メーター の感想・レビューの多い10作品を纏めてみました。電撃小説大賞のブランド力が圧倒的ですね。特に、大賞の『ゼロから始める魔法の書』は、とりあえず押さえる人が多いようです。あと、発売から期間が長いほど感想・レビューが増える傾向が強く、11月発売のMF文庫Jライトノベル新人賞などは、あまり存在感がありません。
各レーベルの1位を纏めると、以下のようになります。さすがに先月、今月発売の作品は、まだ感想・レビューの数が少ないです。
ライトノベル系ブログでよく読まれている新人作品
ブログの感想を収集している ライトノベル感想リンク集 の各タイトルのリンク数上位の一覧です。やはり、電撃小説大賞は強いですね。あと、このラノ文庫と『リーガル・ファンタジー』は、出版社から各ブログに広く献本されてたりするので、感想数が多くなっています。
『このライトノベルがすごい! 2015』『好きなライトノベルを投票しよう!!』のランクイン作品
『このライトノベルがすごい! 2015』でランクインしているのは、下記の2作品。投票対象は、2014年9月30日までに発売された作品なので、MF文庫J、OVL文庫等はそもそも対象外。好きラノの結果も含めてみると、必ずしも、よく読まれている作品が票を獲得しているわけではないことが見て取れます。『スチームヘヴン・フリークス』は、読書メーターでも、ライトノベル感想リンク集でも、特に多くの人に読まれているわけではないのに、この順位はかなり驚異的です。
好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期 で一票以上投票された作品は以下のとおり。『このライトノベルがすごい! 2015』でランクインしていた『王手桂香取り!』が、こちらでも圧倒的に票を集めています。ちなみに、『スチームヘヴン・フリークス』は7月発売で下期作品のため入っていません。
ライトノベル新人賞からデビューしたタイトル一覧
6年半ぶりの新刊。裏十三家筆頭の≪歪空≫の一人娘・魅空が、真九郎争奪戦に参戦、という話なのだけど、アレ? これで終わり?? 裏十三家筆頭の化け物というわりには、わりとあっけなく決着がついてしまい、ええっと。なんだか、作者のリハビリ&今後の展開のための前座のような話だなー。
まあ、六年半たっても、片山憲太郎の歪んだ世界観は健在で、かつ重要なことだけど紫は相変わらず可愛いっ!! 一方、真九郎は、物凄く流されるタイプの性格すぎて、いちいち腹が立つ腹が立つ。ここまで、腹立つ奴でしたっけ? これは、紫や銀子が不憫すぎる。物語はあっけなく決着してしまい、ページ数的にも少なめなので、物足りなさは否めないかなー。まあ、続きへの振りのような話なので仕方ない部分もあるとは思うのだけど、次は、ちゃんと出るんだろうか(^^;。
[ 紅 ]
▽ 「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年下期」の投票受付を開始しました。〆切は、1月11日(日)まで。ご投票、よろしくお願いいたしますm(__)m。
▽ 本の王子様:ラノベ年間トップは「SAO」 ヒーロー文庫が初のランクイン - MANTANWEB(まんたんウェブ)
まんが王八王子店の年間ライトノベルランキング。トップでSAOで、他に『魔法科高校の劣等生』や『とある魔術の禁書目録』などの定番のアニメ化したら延べ作品が並ぶ中、"なろう系"のヒーロー文庫から刊行された『異世界チート魔術師』が6位に入っているのか。
▽ 口コミだけで月間10億PV、ベストセラー続々 京都発の小説投稿サイト「小説家になろう」の歩み (1/4) - ITmedia ニュース
小説投稿サイトはほかにもあったと思うんだけど、学生が作ったサイトが10年でここまで影響力を持つにいたったのは、マジ凄いな。
▽ [Game]『古の女神と宝石の射手』。数ヶ月クリアできずに詰まっていた、タルタロス炎の冥府地下4階をクリア。ダメージ減スキルを持つデメテル、ヘラクレスに、フレのポセイドン第二幕を連れて粘ってなんとか。こんなに嬉しいことはない(T-T)。って、地下5階が、風以外まったく歯が立たないのですけど、どうすれば……。はじめて4ヶ月、課金もそこそこしていて戦力もそれなりに充実してる感があるのだけど、タルタロスもディロス島も、遅々として攻略が進まず、この先、まともに進めている人って、どんだけ課金してるんだ? マップは、ディロス島はラストなのでまだいいとして、タルタロスは、冥府が地下8階?まで、さらに、牢獄まであって、かなり絶望感があるのですが……。
▽ [Game]『艦これ』。長らく放置していた6-1,6-2をクリア。せっかくなので、1-5もぐるぐるしてみてるけれど、山雲ドロップしないなー。