アニメが素晴らしいのでつい原作に手を出してしまったら、気がつけば、最新10巻まで揃えてた。
ただただ感動で、涙が止まらない(T-T)。
内容は、母の死後、モノトーンのような日常を生きていた元天才ピアノ少年が、変わったヴァイオリニストの少女との出会いでカラフルな色彩を取り戻していく、という青春音楽モノ。音楽を通して深く深く描かれる主人公たちの想い。少女漫画のように、モノローグ主体の心情描写中心で、シリアスな展開の中でコミカルなシーンを挿入する緩急のつけ方や似たシーンの繰り返しによる対比の見せ方が、印象的で凄く上手い。過去のトラウマのような心の壁に真摯に向き合い乗り越えていくさまが、素晴らしいね。せつなく、かっこよくて、マジたまらない。とにかく泣ける。
ヒロインかをりの病気設定とか卑怯すぎて素晴らしいのだけど、母のトラウマを乗り越えてからは、相座、絵見のライバルが話に絡むようになって、微妙に影が薄くなっているのが、ちともったいないか。や、相座、絵見の二人の話も、これはこれで面白いのだけど。情熱的で熱い想いに満ち満ちている。おいなりさん。でも、かをりのいないステージの苦悩は、あってもよかったような気がするなー。せっかくのチャーリーブラウンの前振りに比べて弱いような。母のトラウマを乗り越えた辺りで、すでに公生は、なにかあってもそれを糧にできるような強さを身につけつつあるのが。公生は、まだ、不安定な部分がたくさんあってもよかったと思うのだけど、ストーリーも、公生よりも他のキャラの成長に焦点が移ってしまっているんだよなー。……10巻のラストで凄いことになっているけれど、いよいよラストスパートなのかしら? 続く展開が凄く気になる。
[ 四月は君の嘘 ]
▽ 「ライト文芸」に特化した文庫レーベルが集英社から登場!! 集英社オレンジ文庫2015年1月20日(火)創刊!! | 株式会社 集英社 | プレスリリース配信代行サービス『ドリームニュース』
富士見L文庫や新潮文庫nexに続き、また、ラノベと一般文芸の境界を狙ったレーベルが創刊するのか。先行のメディアワークス文庫はわりと続いているけれど、富士見L文庫にしろ、新潮文庫nexにしろ、売れてるんだろうか?
『星くず英雄伝』は、私が30年近くライトノベルを読んできた中で、特に好きなシリーズ。その『星くず英雄伝』が13年ぶりに続きを刊行。改めて既刊を読み返してみると、こんな中途半端なところで止まっていたのか。力を取り戻すためにヒーロー養成校に入学→修学旅行中に遭難という8巻からの一連の話の続きで、おそらく8巻を書き始める時点でプロットも完成していたと思われ、しかも、6巻以降は、正直、内容が薄くて書くのに時間がかかるようには思えないのだけど、どうしてこんなに時間がかかった!? しかも、この10巻も、クライマックスでもなんでもなく普通に話の途中だっ。あとがきを読むと、12巻までは予定が組んであるようだけど、ちゃんと順調に刊行されるのか???
まあ、それはともかく、13年のときを経たこの10巻、ああ、ちゃんとあの好きだった『星くず英雄伝』だ。この10年の新木伸は、『ヴァルツアーの紋章』や『星くず英雄伝』と比べると、出来が酷く心配していたのだけど、これは、あの往年の新木伸のテイストだ。懐かしい。ただ、イラストは、当時と同じ平井久司が担当してるのだけど、かなり印象かわっていて残念。昔と同様肌色の比率は多いのだけど、昔のようなエロさがない。カバーイラストも、わざわざセル調に変えて当時との違いを強調してこなくても良かったのに……。
ストーリーのほうは、6巻から続いていたグダグダな展開がようやく終わりそうな雰囲気で、新しい展開が見えてきたところで次巻へ続く。本番は次巻以降かしらん。考えてみれば、もうシリーズの半分は、ヒーローとしての力を失ったジークのモラトリアム的なグダグダな、中身のない話をやってるんだよなー。この10巻は、9巻の続きとしては違和感なく復活したけれど、次巻は『星くず英雄伝』が本当に素晴らしかった5巻までの面白さを再現してほしいなぁ。
[ 星くず英雄伝 ]
▽ 『Ingress』、はじめて一ヶ月と半月で、ようやくLv.8に到達。でも、次のLv.9に上がる条件が果てしなく無理ゲーで、一気にモチベーション下がるな、これ。Lv.8からは別ゲームのような話も聞いていたけれど、これからは、いったい、なにを楽しみにプレイすればいいんだ?
『四月は君の嘘』を繰り返し読み返していると、ちゃんと読まなきゃいけない気がして手を出してみました。この『いちご同盟』は、『四月は君の嘘』内でかなり重要な要素として出てくるし、それ以前に、『四月は君の嘘』それ自体が、『いちご同盟』のオマージュ的な要素が強いのな。ピアノを弾く主人公の北沢と野球部のエース徹也、そして、入院中の直美は、そのまま『四月は君の嘘』の公生、渡、かをりにダブって見える。キャラだけでなく、もちろん、『四月は君の嘘』で引用されているシーンをはじめ、ダブって見えるようなシーンも多く、『四月は君の嘘』を楽しむ上で、いろいろと興味深い。
ただ、それにしても、この『いちご同盟』、凄く昭和の香りがする作品だなぁ。
淡い三角関係の切ない青春ストーリーということで、いやー、今の40歳前後の人が10代で読んでいたら、もしかしたらはまったんじゃないかなーと思うんだけど、今の10代の感性にはあわないだろうし、もちろん、今、40代でこれを読むと、作者側の想いが透けて見えてたまらんわー。出たのは、1990年らしいのだけど、なんというか、等身大の10代を書いたというより、当時の40代の大人が、当時の10代に自分を重ねて描いた感がありありで、ストーリーが綺麗で純粋なだけに、かえって醜悪な印象すら覚える。10代向けというより、ある世代のノスタルジー的な色彩の強い作品なのな。おそらく、今、この作品をきちんと楽しめるのは、作者と同じような年代、全共闘世代とかじゃないかしらん? 読んでいると、北沢や直美は作りモノ感が強い一方、明らかに、その親たちを書いているほうが筆がのってるのよなー。正直、作品としては、非常に歪だと思う。
[ いちご同盟 ]
良晴の完全勝利のように思えたのだけど、アレで決着ついてないのか。うーん、上杉を敵対勢力として温存することで、なんだか、織田側の危機を演出しつつ、全国を巻き込む大規模な合戦でもやりそうな雰囲気だけど、史実的にここから本能寺の変までの間に、大きな戦ってあったっけ? それとも、完全に史実とは違うルートで進めるのかしらん?
というわけで、VS.上杉謙信。さすがに謙信強いだろーと思って読んでみたら、むしろ良晴が勝っているのに、作者の都合で手心加えてる感が強くて、なんだかなー。や、武田、毛利、上杉と敵に回って、織田家大ピンチということになっているのだけど、どうにも今までのように絶体絶命な感じがしない。マジに、光源氏六条院計画への布石なのかなー。正直、信奈の天下布武よりも、良晴争奪戦の行く末のほうが気になる今日この頃……。
[ 織田信奈の野望 ]
▽ 最近は、繰り返し[漫画]『四月は君の嘘』を読み返しては、号泣してる。稀に見る傑作だと思う。
▽ 『四月は君の嘘』原作来春完結&アニメも完結まで描くことが決定 - ニュース - アニメイトTV
アニメは3月までの2クール、原作は来春完結。でも、コミック11巻は5月発売予定なんだよなー。うー、10巻の続きが気になって仕方ないのだけど、連載してる月刊マガジンに手を出すか迷うなぁ。10巻が10月号まで掲載、今発売の月刊マガジンが12月号……。
▽ “椎名へきるは一般人男性と結婚式を挙げました”(4179*LOVE | ご報告)
前世紀にはよくコンサートとかに行っていましたが(→椎名へきるの思い出)、今になって結婚されるとか。
▽ 「毎日どこかで歌っていたい」【岩男潤子】タイムリミットだった23歳の夜 - 日刊サイゾー
そういえば、岩男さんはもう何年も前に離婚されてたのか。岩男さんの結婚は、よくコンサートに行ってた時期に発表されたので、印象に残っていたのだけど。
相変わらず、レジスが安定して強すぎる件。多少の危機的状況も、作者の計算づくなところがさすがに見えすぎてしまっていて、ちょっと順調すぎる気も(^^;。……ハイブリニア王国の進軍も山を越えて、なんだか大きな波風もなく退けられそうな感じに見えるのだけど、ストーリー的には、ハイブリニア王国との戦いよりも皇帝崩御がらみの展開が軸になっていくのかしらん? アルティーナのライバルであるラトレイユが次期皇帝に即位しても、いかにも先行き短そうなので、結局、将来的にアルティーナが皇帝になる以外の展開しかみえないのが、にんとも。あまりに順調すぎて、ストーリーに緊迫感がないんだよなー。
[ 覇剣の皇姫アルティーナ ]
前日譚とバスティアンとエリーゼの話の続きからなる番外編。って、バスティアンの話を番外編にするなら、4巻も番外編にすべきだったんじゃ(^^;。
前日譚のレジスとアルティーナは、前日譚なのにいつも通りだ(笑)。フェリシアの話は、初々しくて楽しい。楽しいだけに、今後のどうなるか不安だ。国における立ち位置的に、二人はかなり微妙なんだよなー。そして、バスティアンとエリーゼは、えっと、これからいよいよ本編にも絡んできそうな展開なのに、なんでここで番外編(^^;。本編7巻で、ほぼハイブリタニアの負けが決まったので、この二人をどう絡ませていくか、いまいち見えないのだけど。なんか、アルティーナが皇帝になるより、エリーゼが女王になるほうが、わりと障害あるような。
[ 覇剣の皇姫アルティーナ ]
▽ 『艦これ』。秋イベントの渾作戦は、E4の「敵機動部隊迎撃戦」まで、さっくりクリア。ドロップの朝雲はまだ未入手だけどなー。難易度は低めでクリアが簡単すぎる部分はあるけど、ストレスMaxだった夏イベントより、かなりマシ。やっぱ、キラ付け不要なのはいいね。あとは、朝雲が無事ドロップすればいいのだけど……。
3巻で素直に完結。うーん、あまりに予定調和すぎるというか、思ったとおりのストーリーラインを淡々と消化するような感じで、もうちょっと期待を超えてくれても良かったかなー。
いや、ラスボスは、「やっぱ、そうですよねー」という感じ。それはいいのだけど、真相がわかってからもラストまでそこそこ長くて、そこはもう少しさっくり終わっても良かったような。アホなバトルも面白くはあるし、驚きを求めるようなストーリーでもないのだけど、やっぱり惰性感が。まあ、ラストまで安定して酷い内容で、そこは非常に面白かったです。いやもう、どういうラストバトルだよっ!!(笑)。ただ、やっぱり、もう少し何か欲しかったなー。
前半はストレスたまるのだけど、後半が熱くていいっ。間をいれずに、ラストまで一気に駆け抜けるスピーディな展開も素晴らしいっ!!
ベルくんを自分のものにするため強引な手段に出るアポロンに、ベルとヘスティアのファミリアは最大の危機に……。という感じで、えげつない手段を取るアポロンに、中盤ぐらいまで、とにかくストレスたまりまくりですよっ!! 中堅ファミリアからの露骨な弱小ファミリア潰し。酷いっ!! しかしそこから、仲間たちが集結し、そして、そこからの逆転の勝利が、もう、お約束の展開なんだけど、だからこそ、胸熱っっっ!! いや、お約束といっても、その見せ方は秀逸で、後半のスピーディな展開は、ほんとうに良くできてる。スピード感のために、ぎりぎりまで削った描写が、とにかく素晴らしいっ!! 素晴らしすぎるっ!!
今まで出てきたキャラたちが一気に集結する展開は、なんだか第一期完ぐらいの大きな節目に当たる内容のように思えるのだけど、次回は、いよいよフレイヤ? 巻末の次回予告を見ると、更なるなにかがありそうだけど……。
▽ TV放映中『SAO』のマザーズ・ロザリオ編が、結末を知っているだけに、とにかく泣けて泣けて、各話30分間泣きっぱなし。OP見てるだけで泣けてくる。今からこんな状態で、泣ける話はまだまだこれからなのに、私は大丈夫でしょうか……。
21世紀と23世紀をつないで描く、って発想が凄すぎっ!! ファーストコンタクトもの&時間SFとして、すげー面白かったっっっ!!
時間と時空を超越する知的生命体のカイアクを通じて、23世紀の二人の少年を、21世紀の天文学者が未来を改変しながら救うという話なのだけど、その未来改変の道具立てといい描写といい、めちゃ、たまらんわー。いやー、謎の知的生命体が出てきたり、23世紀の木星の小惑星群が舞台だったり、未来宇宙を舞台にした『天冥の標』のようなSFかと思ったら、むしろ時間SFなのよ。無限の未来の重ね合わせと、それを収束させてたった一つの今になる描写が、凄くいい。あと、お姉さん方の趣味が楽しすぎる(笑)。
ラストはハッピーエンドに持っていくのに、少し強引過ぎるとも思うのだけど、まあ、短編なので、このぐらい強引なほうが、綺麗でいいかな? 一冊で綺麗にまとまっている楽しいSFでした。
[ コロロギ岳から木星トロヤへ ]
▽ 最近ちょっと、さおりなよん をメンテして、巡回するライトノベル系のサイトを増やしています。今は 80サイトを越えたぐらい。2014年にもなって、いまだに20世紀が全盛だったアンテナサイトをメンテナンスするのもどうかと思うのだけど、自前のアンテナがサイト巡回には、いちばん便利なんだよねー。そもそも、twitter全盛でブログの凋落が激しすぎるのだけど、それでも、そこそこブログを更新されている人がいるもんだわねー。
▽ そいえば、うちのブログも、来月には満19周年になったりする。早いわー。
▽ 『艦これ』の秋イベントは、週末に朝雲もげっとして無事完了してました。次のイベントまで、またしばらく放置かなー。