『キル・ゾーン』シリーズ最終巻。とりあえず、大団円。前巻のラストから、よく、コレだけ綺麗にまとめたなぁ、と、ちと感心。しかも、ただ、まとめただけではなく、きちんと、最後まで、おもしろく仕上がってるし。
しかし、須賀しのぶの代表作であり、全部で、20巻以上続いただけあって、決して、つまらなくはないのだけど、結局、好みではなかった、というのがにんとも。……戦争モノ、政治モノ、ということでは、よく、コバルトでここまでやったなー、というのはあるけど、逆に、そういうのが好きな層からは、これでは甘いよなー、と、あたしでも思ってしまうし。かっこいい男たちの、アレでソレな内容なので、女性からは、確かに、人気はありそう、とは思ってたりはしたけど(^^;。<まあ、男性からは、いまいちだけど、女性からは受けるだろうなー、という内容は、本来のコバルトの正しい姿かもしれないけど
この物語に出逢えただけで、生まれてきた価値がある、と、思わせる作品いうのは、本当に少ないけれども、それでも、存在するのだけど、この『丘の家のミッキー』も、あたしにとって、そんな作品になるような予感。……なんで、あたしは、中高生の時に、この作品を読まなかったんだ〜、げしげし。凄くもったいない。<まあ、当時、読んで、今ほど楽しめるのか、というのも、疑問ではあるけど(^^;
そういうわけで、朱海との恋愛的なエッセンスを加えつつの、未来の日々なストーリー。未来の成績って、森戸南内部ではともかく、偏差値も 64 ぐらいだし、中の上くらいの設定かと思ってたのだけど、いつのまにか、頭が良いことになっていたらしく、がび〜〜ん。……って、そんなことは、どうでもよくって、朱海くん、ぶらぼ〜〜。あそこで、5巻に続くなんて、さっさと、続きを読ませろ〜〜。
参考:既刊の感想 → 丘の家のミッキー
才能はあるのだけど、落ちこぼれな アラクセイト が、伝説の人になるまでのお話、……かと思ったら、後半は、まったく出てこなくなって、がび〜〜ん。ソラミイノとの、アレでソレな関係は、いったいどうなってるんだ〜〜。<アラクセイトもソラミイノも、女の子です(^^;。
前田珠子の新シリーズで、タイトルにある『其は焔をまとう者』と『瘴の女神を癒す者』の二編からなるオムニバス。『其は…』はおもしろかったものの、『瘴の…』で、突然、別の話になるわ、くそつまらなくなるわ、どうして、カーラ&セイの二人を主軸にしたオムニバス形式にしていまったのか、疑問。次巻からは、きちんと、アラクセイトが主役なシリーズに復帰して欲しいところだけど、復帰したとしても、不安材料が、多いんだよなぁ〜〜。……うぅ、もったいない(T-T)。
頭の悪い作者による、つっこみどころ満載な小説の第二巻。……うぐぅ、相応につまらん(^^;。
行き当たりばったりで支離滅裂な上に、作者が、この手の話のツボを理解できてない風なので、本来、おもしろい理由はないのだけど、2巻は、マジつまらん。1巻は、それでも何故かおもしろかったりしたのに。やっぱ、ネタとして、女の子満載な設定を考えるのは良いけど、まったく、それを活かしてないというか、なんのための新キャラ?。ちゅーか、これで、かなりの冊数を書いてる作者というのが信じられん。<あとがきなんかも、なんかイタイし、勘違いした素人としか思えないんだけど
この作者の架空戦記モノは、一部に、受けてる みたい だけど、実は、そっちはおもしろいのかしらん?
参考:既刊の感想 → ドラゴン・パーティ
世界を守るために、服を脱がしまくる星座魔字捜査官の話、第2巻。1巻は、ネタは良いのに、内容はいまいちでしたが、2巻、まさか、こんなにおもしろくなるとは、想像だにできなかったよ〜〜。傑作!! ……もし、1巻のつまらなさに、2巻を買うのをやめた、という方がいましたら、買いましょう。1巻のそれも、伏線かと思うぐらい、おもしろく仕上がってる予感。いや、今年出た小説の中では、あたし的に、5指に入る素晴らしさ〜〜。
やはり、基本線が完全にラブコメ路線になったことが勝利の鍵か。っていうか、“黄金聖服”はマズイだろ〜〜(^^;。考えてみれば、謎のメガネ論とかは出てくるけど、ネタ的には、むしろ少年漫画か(苦笑)。……そのせいか、惜しむらくは、コレだけ女の子&それ系のネタが満載にもかかわらず、萌え方面が弱いことなんだよなぁ。作中にもあるけど、やはり、ボク少女とメガネの相性は、あまりよくないと思うぞ。<そういう問題では、ありません(^^;
参考:既刊の感想 → ルーンウルフは逃がさない!
イマジネーター(^^;。……それはともかく、久しぶりに、上遠野浩平の初期の頃っぽい風味だったと思うのだけど、微塵も恋愛がなかったりして、いったい、あたしは、どうやって楽しめば!!<をい。キャラ的にも、今ひとつ、これと言った人もいないのも、にんとも。全体的に、いまいち風味。
それにしても、一応、読みきりなのだけど、ネタ的に [文庫]『ぼくらは虚空に夜を視る』はともかく、『鉄仮面をめぐる議論』(<[文庫]『少年の時間』に収録)も、押さえておかなければいけない、というのも、ちと不親切な気が。
参考:既刊の感想 → ぼくらは虚空に夜を視る
相変わらず、素晴らしい。あたし的に このシリーズ、富士見ファンタジアでは、最高のシリーズだと思うよ。ほんと、きちんと実力ある人が、こういう、ちと難しげな構成や言い回しをするのは、すごく気持ち良いよなぁん。話も、だんだん佳境に入ってきて、めちゃくちゃおもしろい〜〜。
とにかく、この巻、イールギットさいこー。涙、ちょちょぎれるよ〜〜。<当然、あのシーン(^^;。って、基本的には、あたしは、ティッシが好きなわけで、そういうわけで、最近、レギュラーになってて、めちゃいい〜〜。
権力のある悪者が出ると、どうにも、すごく陳腐に見えてしまって、いやん。というか、岩本作品って、敵も味方も、登場人物は、みんな凄い人ということになっているのに、すごくまっすぐな性格=単純な思考ルーチンをしているので、肩書きだけは、世界クラスなのに、やってることは、幼稚にしかみえなくて、どうにも、陳腐さ倍増なのよねん。<『星虫』シリーズだと、ある意味、事にまっすぐぶつかるしかないので、そういう部分は気にならないのだけど
十分おもしろくはあるのだけど、出来れば、小学生の頃に出逢いたかった作品だよなぁ。
↑まあ、下巻を読むまでは、どういう評価になるか、なんとも、わからない部分はあるのだけど。
参考:既刊の感想 → ミドリノツキ
ここまで、印象的なシーン、言葉を紡いでる作品を、あたしは、他に知りません。ラストで、死ぬかと思った。<いまだに、ドキドキというか、感動が止まりません。
この作者さん、正直、そんなに巧いとは思わない、というか、むしろ稚拙だと思うのだけど、たまに、これ以上ないくらい、オレ直撃な、ものすごいシーンを書いてくれるのが、素晴らしい。いや、各シーン、各シーンが、あたし的には、もともと、かなり強力なわけだけど。<世界をかけるほどの一途な想いを秘めた、三角関係モノだし
あぁ、そうか、この作品、実は凄く好きなのか。はじめて、気づいたよ。<って、なんだか意味不明なことを書いてる予感(^^;。
参考:既刊の感想 → 狗狼伝承