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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2001年10月に読んだ本



集英社 コバルト文庫
丘の家のミッキー(5)(6) /久美沙織

そういうわけで、あたし的至上最強大絶賛な『おかみき』の復刻版の 5,6巻。どうやら、全10巻らしいので、ちょうど、ここで中間。とにかく、6巻の例のシーンさいこー。いや、ホント確かに名シーンだよ〜〜。<って、でも、あとがきで、「作者的には名シーンだけど、読者の受けは悪かった」みたいなことが、散々愚痴ってあって、なんだかなー(^^;。

と、そのシーンまでは、すごく良かったのだけど、その後、一気にどたばたとつまらなくなってしまったのが、にんとも。なんだか、展開に無理があるし、ノリも変わってしまって、めちゃくちゃ残念。……しかも、ここで終わらず、まだまだ続くのか。<次巻を読むのが凄く怖いんですが。

参考:既刊の感想 → 丘の家のミッキー


エンターブレイン ファミ通文庫
トゥインクル☆スターシップ ☆も名前の一部です /庄司卓

ホントに、これ、庄司卓が書いたの? ……すごく つまんないんですけど。

いや、確かに、庄司卓さんって、技術や力量があるわけではなくて、センスというか、ノリというか、あとは裏の SF的な設定とか、そこら辺がおもしろい小説家さんという認識なのだけど、この話、あたし的に、ことごとくツボにはまらない。なんだか、作者がおもしろいと勘違いしてるネタを、ただ、並べてるだけみたい。内容が幼稚すぎるし、多分、続きは買わない予感。


集英社 コバルト文庫
東方ウィッチクラフト −螺旋舞踏− /竹岡葉月

そういうわけで、おバカな魔女と使い魔のお話の第二巻。……今回、こう、いまひとつ、一子のバカが弱い予感。まあ、それでも、気楽に読めて、十分、おもしろい内容だったけど。……ただ、あとがきにも、主人公のコンビを除いて全員成人、みたいなことが書いてあるけど、そのせいか、微妙に話の内容が、作品の雰囲気とあってない気が。やぱし、もっと、一子のおバカを!!

参考:既刊の感想 → 東方ウィッチクラフト


角川書店 角川ビーンズ文庫
月の人魚姫 /榎木洋子

榎木洋子の新シリーズ。めちゃくちゃおもしろいよ〜〜

大人になってから性別が分化する種族の、男になるつもりの主人公と、主人公に一目ボレした王子さまとのラブコメ。この設定が全て。いや素晴らしいの一言だよ〜。一応、西暦で、33or34世紀ぐらいの未来の話らしい。まあ、そんなところは、どうでも良くて、ラブコメで、こういう主人公って、卑怯だよなぁ。とにかくおもしろいよ〜〜。

基本的には大絶賛なのだけど、ちと気になるのは、生物学サイエンスフィクション。……一応、それなりに勉強したっぽいところは見て取れるのだけど、とにかく資料を集めまくったせいなんだろうけど、本来、ミクロとマクロで区別しなければいけない事柄が、なんだかごっちゃになってる予感。なんで、こう生物ネタって、誤用が多いんだろう。生半可な知識を披露しなくても、ストーリー展開には、支障ないだろうに。


メディアワークス 電撃文庫
天国に涙はいらない(4) 男色一代男 /佐藤ケイ

まさか、眼鏡っ娘ネタで、あたしを唸らせる作品が出てくるとはっ!! ……そろそろ、ネタ的にも限界か?、とも思っていた本シリーズだけど、ぜんぜんそんなことありません。素晴らしいです。さすが、佐藤ケイ、ビバっ!!

基本的に、このシリーズは、ネタ満載だけど、けっして、萌え系の話ではないので、今回ヒロインの真理子@眼鏡っ娘も、萌え的に強力なキャラというわけではないのが、残念といえば残念。<というか、キャラ的には、やぱし、たまちゃんだし(^^;。でも、ホント、的確に眼鏡っ娘の何たるかが描かれていて、すばらし〜。

参考:既刊の感想 → 天国に涙はいらない


富士見書房 富士見ミステリー文庫
DEAR2 あの娘を信じる金曜日 /新井輝

わ、新キャラは、眼鏡のボケボケなお姉さんですと〜〜。もしかしたらとは思っていたけど、ほんとに同志ですよ、この作者さん。<ヒロインをはじめとして、ほんと眼鏡っ娘が多い(^^;

そういうわけで、「好みだけど、つまらない」という感想だった [文庫]『少女のくれた木曜日』の続き。あとがきを読むと、なかなかに好評だったらしい。マジ(^^;。<正直、お世辞にも巧いとは思えないし、富士見辺りを読む人には、あまり受けない内容だと思ったのだけど。

で、くぅ〜〜、秋葉〜〜。<をい 本筋の推理モノ的な部分は、やぱし、そんなに出来が良いとは思わないのだけど、秋葉との恋愛描写というか、空気が、すごく良い感じ。この作品、ほんと好みなんだよな〜。……でも、それにしても、[文庫]『ルーンウルフは逃がさない』と同じ人が書いたとは、思えないよな(^^:。

参考:既刊の感想 → DEAR


メディアワークス 電撃文庫
ラスト・ビジョン /海羽超史郎

あたし的に大絶賛だった [文庫]『天剣王器』でデビューした海羽超史郎の2作目。うわ〜、これも、すげ〜おもしろい〜〜。『天剣王器』もそうだったけど、なんといっても、テイストが、美少女ゲームのそれと、かなり似通っている予感。でも、あぁ、こういうテイストだと、この手のゲームを知らない人には、この魅力は理解できないだろうなぁ。こんなにおもしろいのに、すげ〜、もったいない。

ただ、作者の、技術というか、力量は、まだまだ素人レベル。ちょっと複雑な構成なので、これだと、かなりツライ。なんというか、「作者の頭の中で理解してても、ちゃんと書いてくれないと、読者にはわかりません」という部分がやたら多い。意図して書いてない部分もあるんだけど、ほとんどが、そういうレベルじゃないもんなぁ。……素直に、高井とさよりちゃんの可愛さを前面にだして、わかりやすい話にすれば良いものを。

参考:既刊の感想 → 天剣王器


メディアワークス 電撃文庫
イリヤの空、UFOの夏 その1 /秋山瑞人

うわっ、すごくおもしろいんですが〜〜
実は、[文庫]『猫の地球儀』は、あたし的には、全くヒットしなかったりしたので、というか、少なくとも、この作者さんは、あたしの好きなタイプのお話は、決して書かないだろうな、と確信してたりして、実際、このお話もそうなのですが、まさか、ここまでおもしろいとはっ!! まったく、凄いぞ、凄すぎるっ!!

内容は、へたれな主人公が、不思議少女に出逢うボーイミーツガール、……って、ほんとにそうであれば、多少は、あたしの属性もヒットするのだけど、いや、多少はヒットしてるのかもしれないけど、ぜんぜん恋愛してそうで、してなくて、してるんだけど、やっぱり、好みの話からは、遠いんだけど、まったく、こんちきしょー。おもしろいんだよ、続きをさっさと、読ませろ〜〜。


エンターブレイン ファミ通文庫
ドラゴンアームズ 光翼の黒騎士 /山本剛

“愛と青春の機甲ファンタジー”って(^^;。……山本剛さんって、『クロックワーク』シリーズの印象が強いのだけど、もともと TRPG の人らしいし、本来、こういう系統の話の方が、メインなのかしらん。……既存の兵器が通用しない MIST と呼ばれる敵が、突然、空から攻めてきて、どう考えても世界の終わりだよ、こんちきしょー、という中で、なんとか戦っている、いかにも軍人、実はシスコンな主人公のお話。

そういうわけで、『クロックワーク』シリーズみたいに、キャラ系のほわほわした軽いノリのお話を期待してたにもかかわらず、それなりにまともな戦記系のお話で、しかも、きちんとおもしろいのでびっくり。<をい あたし的には、どうせなら、もうちょっと重い話でもいい気がするけど、ファミ通文庫では、ここら辺が限界かしらん。これでも、十分、ファミ通文庫の方向性からは、逸脱してる気がするけど。


祥伝社 NON NOVEL
鬼女の都 /菅浩江

本格ミステリと銘打っていることもあり、そもそも普通の小説なので、当然、ライトノベルっぽい部分は全くないのだけど、内容が、人気同人作家の死の謎を追う同人ボク少女、というもので、がび〜〜ん。いや、菅浩江さんの名前で買って、タイトルもそんな雰囲気はないのに、同人誌とか即売会とかの単語が溢れていたら、もうびっくりですよ(^^;。

と、それはともかく、内容も、構成的にも、まったく不満もなく、めちゃおもしろく、楽しんで読みましたが、ただ、やぱし、菅浩江さんの作品なら、ミステリーより、SFのほうがおもしろい予感が。<って、そんなに読んでるわけじゃないけど(^^;。あと、舞台が京都で、やたらと古文な話が引用されてるのだけど、大昔、私立理系コースだったあたしには、さっぱり、ちんぷんかんぷんだったのが、にんとも。


祥伝社 400円文庫
アイ・アム I am /菅浩江

400円ということで、さくっと読了。文句なく傑作。クオリティ的に、なにより内容的に、以前に、ネタになってたんじゃないかしらん?と思って、ネット検索してみたのだけど、あ、書き下ろしか。ライトノベル系以外の文庫って、ほとんど、元はハードカバーだったのかと思ってた。<をい

そういうわけで、内容は、近未来の看護ロボットモノ。この“看護ロボット”という単語に、ピンときたら、買って読みましょう。<をい 凄く綺麗でいいですよ、このお話。あまり書くと、ネタばれになってしまうので、とにかく、傑作、傑作とだけ。……しかし、この設定では、美ゲーには、使えないなぁ(^^;。


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