めちゃ面白かったよ〜。つまり、[文庫]『ふわふわの泉』リアル版。<いや、違うけど(^^;
つまり、ファーストコンタクトもの。野尻抱介の他作品でもそうだけど、こういう現実を積み上げたリアリティは、凄いなぁ。いや、それよりも、そのめちゃリアリティある舞台は あくまで脇役で、きちんと、感動できるドラマに仕上げているところが凄いのだけど。いや、ほんとに、とにかく面白かったよ〜〜。
ただ、惜しむらくは、主役は、もっと若い、出来れば眼鏡っ娘の方が……。<って、でも、『ふわふわの泉』をみても、野尻抱介の描く眼鏡っ娘には、萌え的な要素はないんだけど。
ファイナルバージョンと銘打っているデュアル文庫版、全20巻。あたしが、昔、読んだのは、大学1or2年の頃で、10年ぐらい前なのだけど、……微妙に、記憶と違っていて、汗;。まあ、そもそも、まともに、通して読んだのは、今回が初めてなんだけど。<当時、読んだ時は、何巻か歯抜けになってたハズ(^^;。
しかし、当時も、突っ込みどころ満載、と思って読んでたけど、今の時代なら、なおさら、こういう未来像は描けないよなぁ。もともと、SF的には稚拙、というより、背景というか設定が、理知的なものではなく、ぜんぶ、雰囲気で組み立てられてるので、気にしたら、負けなんだろうケド。……中でも、ヤンの理想とする民主主義が、子供の語るような民主主義なので、なんだかなぁ。なにかと政治制度を語ってる作品なのに、その実、自由惑星同盟の具体的な政治制度なんかも、ほとんど語られず、単に、腐った民主主義の一言で済まされてるのは、子供向けならこれでいいんだけど、あまりにあまりだよなぁ。そこら辺の描写が弱いと、ヤン側の行動が、すごく説得力に欠けちゃうんだよねぇ。
まあ、フレデリカ、ヒルダ、カリンの三者三様な恋愛模様や、漢たちのアレでソレな友情を夢想して楽しむもので、実際、そういう部分は、すげー面白いので、いいんだけど。いや、今読むと、カリン、めちゃ可愛いよ〜〜。むしろ、カリンとユリアンを中心に話を進めてくれたら、絶賛なのに。<をい
ずいぶん前に買ってたのだけど、本の山に埋まって、行方不明になってたり(汗;。2000年11月発行。
斬神斬妖の一族で、ポニテで可愛い主人公が、伝説の力を授けてくれるという鬼姫と、いちゃいちゃしつつ、悪に染まった本家と対峙するという内容。全体的に、ギャルゲー風味なテイストで、主人公を監視する 麗火@眼鏡っ娘、めちゃ可愛い〜〜。でも、イラストは、イメージがぜんぜん違うので、大きくマイナス。あれは、まじめな委員長風、貧乳眼鏡っ娘の絵ではないだろう。……でも、本来、重いはずのストーリーで、“ギャルゲー風味”という印象しか出てこない時点で、ストーリー的には、ダメダメなんだけど。続編も出てないみたいだし。
『でたまか』の前巻や、『新・時空のクロスロード』で、あたし的に、ダントツでぶち殺したい小説家 No.1 となった鷹見一幸のシリーズ最新刊。今回、あとがきも舐めてるし、実際、不買運動とかやりたいぐらいなんだけど。……で、読んでみると、めちゃおもしろい(^^;。
まあ、この巻に関しては、あたし的に、満足だったのだけど、しかし、構成を無視するような、信用できない小説家の作品を読むと、こんなに疲れるとは、思わなかったよ。ページをめくるたびに、また、なにかマズイことをしでかすのではないかと、常に警戒しながら読んでる風味。特に、登場人物が、お人好し揃いなので、めちゃ怖い。むしろ、気楽に読むタイプの小説なんだけどなぁ。とりあえず、次巻は、本格的に、マイドが戻ってくるみたいだけど、それ、なおさら怖いぞ。
参考:既刊の感想 → でたまか
“所詮外見的な属性は、あくまで外見的なものでしかない”、うむ、眼鏡っ娘にしても、しかり。や、佐藤ケイ、やぱし、萌えに関する造詣の深さは、素晴らしいモノがあるよ〜。ほんと、萌えネタは、納得しまくることばかり。ほんとほんと、凄すぎる〜〜。<内容的には、ネタとして使ってるだけで、相変わらず、萌えが強力なわけでは ないのだけど。
で、今回は、幼なじみのボク少女でポニテ娘。しかも、恋のトライアングル。や、感動系のストーリーをベースに、素晴らしいネタの数々、やっぱり、ひたすらおもしろい〜〜。ほんと、めちゃくちゃ凄いよ。……でも、そろそろ、記号的な女の子キャラって、ネタが苦しくなってくるのでは(^^;。
参考:既刊の感想 → 天国に涙はいらない
やぱし、傑作。めちゃ、おもしろい〜。や、前作には及ばないけど(^^;。
結末がわかっている 哀しいお話で、めちゃ良い雰囲気出してるのよ〜。……前作は綺麗にまとまってる作品で、あのあと、どう続けるのか、疑問で不安だったけど、とりあえず、今回は、番外編風味。脇にそれて、続巻の為のネタを備える、ということで、わりと無難にこなしてる予感。まあ、問題は、次巻なのだけど。
参考:既刊の感想 → インフィニティ・ゼロ
ちょーはいぱーすうぱーぎゃらくてぃか最高傑作。<意味不明(^^;
や、とにかく、素晴らしい。電撃文庫は好きな作品が多いのだけど、その中でも、ダントツに おもしろい。かなり少女小説風味、ものすごく痛くて切ない、ラブストーリー。ほんとに傑作ですよ、コレ。
帯の“哀しく切ないラブ・ファンタジー”という文句を見て、1巻と併せて購入。「海はありますか?」という、一通のメールから始まるラブストーリーで、1巻は、哀しいラストを匂わせつつ、少しずつ想いを育んでいく内気な二人の話で、2巻は、そこから未来へ続いていく話。1巻、プロローグ『海へと至る道』のはじめの 2ページだけでも、ほら、14ページ 12行目からの数行のなんと素晴らしいことかっ!! ほんと、最高〜〜。
橋本紡さんの作品を読むのは、はじめてだったのだけど、他シリーズとかも読むべきかしらん。作風は、わりと違うみたいだけど。
といっても、読んだのは、全6巻中、1巻〜3巻、途中で断念。……つまらないです。
同じ作者の [文庫]『リバーズ・エンド』が、非常におもしろかったので、こちらのシリーズにも手を出してみたのだけど、『リバーズ・エンド』とは、ホントに同じ作者か?ってぐらい違う。『リバーズ・エンド』は、改行の多用、心理描写、雰囲気の重視と言う少女小説的な方向性を前面に出していて、また、その部分が、凄く上手いのだけど、『バトルシップガール』は、そういう部分はなく、よくあるライトノベルな味付けで、『リバーズ・エンド』の良い部分を、すべて捨てたような感じ。<をい
内容は、女の子な人格の宇宙戦艦に惚れられてしまった不幸な少年、という話で、ドタバタなラブコメ部分だけなら、そんなに悪くはないけど(<優れてるわけでもないけど)、設定や SF的な部分が、あまりにおざなりなので、設定が生かされてないのは当然、ストーリーが陳腐になってしまってる。これで、ただ、ドタバタしてるだけならともかく、それなりにシリアスっぽく纏めようとしてるので、ちょっとねぇ。……この程度の設定しかできない人が、宇宙戦争モノを書いたら、駄作にしかならないだろう。
こうなると、『リバーズ・エンド』も、今後、SF的な展開も増えそうなので、かなり不安だ。
小説って、こういう楽しみ方もあるんだと、わりとデカルチャー。淡々と起伏のないストーリーで、文章も地味に綴られてて、そこには特に魅力を感じないのだけど、世界観がおもしろくて、それを味わうと言うのかしらん。買ったときは 10ページぐらい読んで、つまらないと、長らく放置してたのだけど、改めて読んで、良さがわかってくると、すげ〜、おもしろい。や、作品毎に、適した読み方、楽しみ方があると、そういう考えを持ってるのだけど、私的に、ここまで異質なものに、おもしろさを見つけたのは始めてだったので、ちと興奮(^^;。<って、単に、いつも似た分野しか読んでないだけなんだけど
分野的には、SFか。“真実の恋”に出逢うと男女に分化する種族の、世界の秘密を描いたもの。“真実の恋”に騙されて買ったのだけど、……その部分に関しては、恋愛を描いてるというより、作者の理想とする恋愛像が提示されてるという感じで、期待とは違ったのだけれども、いや、ホントに、おもしろかったよ〜。
Webで掲載されてた館山緑の完全オリジナル小説。半年前に出てたみたいだけど、気づかなかった(汗;。
館山緑と言えば、[WIN]『ONE』のノベライズ版の作者で、賛否両論だった、というか、駄作だらけのゲームのノベライズで、“賛”があること自体凄いし、私的には、わりと絶賛。オリジナルなんて書いてたのかー、というか、オリジナルだと、どんなもんなんだ?と、わりと興味。
で、読んでみた。つまらない(汗;。や、目の前で、自殺を目撃した主人公が、その事件を通して、ヒロインと仲良くなっていく話で、ベースは、ミステリなのだけど、文章と言い、構成と言い、端的に下手。まあ、事件解決後の最後のまとめは、それなりに綺麗だったし、センス的には、やっぱり、好きなので、許すけど。
ミステリ仕立てでなければ、まだ、わりと良かったと思うけど、ただ、普通の恋愛モノを書いていたとしても、なにか弱い予感。こう考えると、まだまだ、ゲームのノベライズという立ち位置があってる作者さんかなぁ。
めちゃ、おもしろい〜〜〜っ!! や、特撮ネタは、詳しくないけど、つまり、そういう話で、さらに、兄妹モノで、百合帝国で、ボーイズラヴ。とにかく、ひたすらバカやってるだけの内容。バカやってるだけで、内容が無いので、感想も書きづらいのだけど、ほんと、おもしろい、おもしろい、おもしろかったよ〜〜。
つまらね〜〜〜。
……でも、153ページのイラストだけで、買う価値はあったと思ったり(^^;。
親が再婚して、義理の妹たちとどきどき生活、という内容で、きちんと、定番のネタも用意しているのだけど、なんだかつまらない。文章に魅力を感じられないのと、間を計算して書いてないのが、原因かしらん。……さつきちゃん@眼鏡っ娘のイラストだけは素晴らしいのだけど、ねぇ。
素晴らしい。ラストが、泣きそうなぐらい綺麗で、感動だったよ〜〜。
コールドスリープから目覚めたら、終末の世界、がび〜〜ん、という話で、その時代時代の人を通して、ナインという星へ移民してから、滅びるまでを描いた作品。や、多分に冗長な部分もあるのだけど、あのラストと、あのラストを魅せるための構成が、とにかく、素晴らしい。ほんと、すごく、おもしろかったよ〜〜。
ただ、ちと、作者の思想が表に出すぎてる予感なのと、全体的に設定が甘くて、特に、ラストのナインの意味づけが、説得力が弱くて、狙ってるのかもしなれいけど、ちょっとなー、という感じ。や、SF な形式の小説だと思ったら、リアルな積み重ねではなく、作者の感覚的なものに頼ってるような、むしろ、ファンタジーだよなー、という感じなのよ。<それはそれで、悪くはないのだけど