綺麗な話なのだけど、う~~~ん、……物足りないなー。
貧乏孤児から、一転、イギリス貴族になってしまった、少女セリアの戦いの日々を描いた第二巻。や、一巻で綺麗に纏めていたので、どーするのかとも思ってたのだけど、う~~ん、そういう方向で行くとすると、どう幕引きするつもりなんだろう? や、そもそも、何巻も続けるのには、不向きな内容だと思うのだけどなー。
それはともかく、この 2巻は、ゲストキャラを登場させて、主人公のセリアの視点で、そのゲストの恋愛を描く、という構成なのだけど、う~~ん、やっぱ、いまいちだよな~。や、綺麗に纏まってはいるのだけど、第三者視点ということもあって、描写が薄く、盛り上がりに欠ける内容。あと、綺麗ではあるのだけど、現実感が乏しいのも問題だよなー。……やぱし、素直に、1巻で止めておけばよかったのでは(^^;。
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既刊の感想 →
なかないでストレイシープ
うわぁ~~、すごく嫌な話だ~~~~。<褒めてます(^^;
つまり、壊れた妹と無力な兄の兄妹愛を描きに描いた、そんな作品だったりなかったりするわけなのだけど、いや、亜矢子といい、恵といい、浦田先生といい、人物の描写は、ほんと、良い味出してるし、ミステリとしてのストーリー構成も綺麗に作ってあって、もうもう、素晴らしい~~。ストーリー展開を追うだけでも、もう、ぞくぞくで、くらくらで、嫌な気分になるぞ~~。おもしろいけど、すげー嫌な話だ、ほんと。
ついでに、舞台が横浜で、わりと土地勘ある場所だったりするので、その点も、なかなか楽しかったり。いや~~、悪い部分が見当たらない、ほんと、良く良く出来た作品。傑作ですよ~~~っっっ!!
う~~~ん、おもしろくない。や、『リダーロイス』と『龍と魔法使い』の両シリーズと密接した話なので、『リダーロイス』も読まなきゃいけないとは思うのだけど、つまり、読んでないのが、マズいんだよなぁ。でも、『緑のアルダ』のために、『リダーロイス』を読み始めるのも、なんとなく本末転倒な気分なのが。……この『緑のアルダ』、過去作品を知らなくても、内容はわかるようには書かれているけれど、結局、それでは、あまり楽しめないのが、にんとも。
そゆわけで、守龍を求めて旅するアルダ・ココが、どうにか首都に到着、謀略に巻き込まれて、待て次巻!というのが、この巻。『緑のアルダ』だけで見ると、ストーリーが、どうにも単純で深みがなくて、「そりゃちょっとないだろー」という感想になっちゃうんだよなー。や、『リダーロイス』を読まない限り、もう、続きを読まなくても、いいかも(^^;。
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既刊の感想 → 緑のアルダ
最高傑作級っっっ!! 素晴らしい、めちゃくちゃ良い、すごく良い~~っっっ!!
巻頭のカラーイラストを見ると、神名木唯は眼鏡をかけているのだけど、中身を読むと、さほど眼鏡っ娘的ではないので、まあ、いいや。それはともかく、そーではなくて、もうもう、ラストで泣けるほどの感動~~。や~、構成は、わりとありそうな感じなのだけど、とにもかくにも、魅せ方が、盛り上げ方が、上手い上手い。文句のつけようもなく、とにかくとにかく、面白かった~~~。さて、肝心の次巻は、いったい、どうなる~~~。
そゆわけで、簡単に内容を書いとくと、吸血鬼との対決、待て、次号! いやぁ、この前哨戦は、とにかく、私、大絶賛なのだけど、ただ、ここまで期待を盛り上げると、次巻は、わりとキツイんじゃないかしらん(^^;。<期待を裏切らずに面白かったら、ほんと、もう、どうしよ~~
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既刊の感想 → 悪魔のミカタ
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なんといっても 夜月 ですよ、妹ですよ。あと、病院坂もなかなか良い感じで、きゃ~~。
愛し合う兄妹のラブラブであまあまな話で、とにかく、夜月、凶悪ぅ~~。まあ、「かなかな」煩いので、脳内では、CV.カナ坊@秋桜 になってしまい変な感じだったりもするわけだけど、それはさておき、わかりやすく妹萌えを意識して、くらくらな話を書き上げてくる 西尾維新、素晴らしい~。ほんとに、甘えん坊の妹で、めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ可愛い~~~~。でも、イラスト的には、めちゃ病院坂が優遇されてるのは、いったい(^^;。<や、病院坂も確かに美味しいキャラなんだけど。
そゆわけで、ほんとに、キャラ的には楽しいのだけど(でも、いつも以上に薄いというか表面的な感じだけど)、ただ、ストーリー的には、かなりつまらない予感。や、特に、ミステリ的な部分は、問題作るの大変だねぇ、とは思うけど、それだけ。クイズとしては、これでもいいかも知れんけど、物語的な要素があまりにおざなりだと思うんですけどー。 ……いや、ミステリ的な要素をなくして、キャラがひたすら西尾維新らしい戯言を交わすだけの内容だったら、絶賛だったのだけどなー。
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三雲岳斗の新シリーズ。うわっ、めちゃ面白い。最高っ!! 素晴らしいっ!!
テイスト的には『レベリオン』。特殊能力を持つ主人公の砌が、ほぼ彼女の由希がいるにもかかわらず、妖しい先輩、深綾や、クラスの美少女、那依に想いを寄せられるという学園ラブストーリー。ついでに、超能力ウォーズみたいなエッセンスをプラスしました、という内容。いや~、基本的には、由希、那依、砌の三角関係。ちと、ラストの展開が速かったり、那依が効果的に描ききれてないのが残念だったけど、べたべたのわかりやすい内容で、素晴らしい、素晴らしすぎる~~。
ただ、三雲岳斗は、特にシリーズものは、信頼おけないので、問題は、次巻以降かしらん。
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はうぅ~、期待以上に、恋する13歳の揺れる乙女心モードで、うひゃ~~~。
13歳になった四季の、おじ様にメロメロ(死語)な話。天才少女が恋に戸惑うというラブコメの黄金パターン、しかも、ラブコメといっても、まさかのコメディ中心の作りだよ~~。あははははー、楽しい、めちゃ楽しい~~。いや、きちんと森博嗣らしいテイストなんだけど、ここまで王道的なラブコメで攻めてくるとは、くぅ~~。しかも、コメディ的な味付けながら、あのカップルを出すことで、きちんと、恋愛方面も手を抜かない。ほんと、素晴らしい、さいこ~~~。
でも、四季以外は、年齢高めなのが残念だ。ちゅーか、萌絵を出せ、出しまくれっ!!
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既刊の感想 → 四季
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うぅ、いまいち~~。なんだか、薄っぺらくて、内容がないんですけど~~。
冷めた殺し屋の少女を描いた第三巻。硬質で冷めた雰囲気と、わりとべたな人情的な話を絡めた構成が良かったし、好きだったのだけど、うーん、人情的なエッセンスを薄くして、人を殺すとは?幸せとは?みないな、いきなりあやふやな内容では、もともと、目立っていた実力不足が、なおさら目立つんですけどぉ~。あと、そもそも、シリーズとしての軸が生み出せてなくて、なんとなく続けているだけ、という風にしか見えないのも、問題だよなぁん。……次巻しだいでは、買うの打ち切りかのう。
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既刊の感想 → シャープ・エッジ
相変わらず、綺麗で暖かい連作短編。やっぱ、加納朋子さんの作品は、良いわぁ~~。
ミステリ小説に憧れ、脱サラして探偵事務所を開業してしまった仁木と、なし崩し的に、探偵助手に納まった美少女・安梨沙が、ちょっとした依頼を解決していく物語。うーむ、どことなく、昔のゲームを思い出させるような設定(^^;。で、加納朋子さんらしく、どれも日常的な匂いのする事件なのだけど、やはり、探偵が主役なので、いつもより、ミステリ色が強いのかしらん。私的には、ミステリっぽくない方が好きなんだけどなー。あと、恋愛要素が弱いのも、ちょっと。……まあ、総じて、加納朋子さんらしくて良い作品なのだけど、そんなわけで私的には、めちゃくちゃ面白い~、という風ではなかったりして。
しかし、タイトルからわかるように、『不思議の国のアリス』をモチーフにした作品なのだけど、『不思議の国のアリス』というと、國府田マリ子の叫び声ばかり連想してしまい、にんとも。<って、それは、『美幸ちゃん』だって(汗; ……あと、表紙のイラストは、それで、美少女はないだろ(^^;。
とにかくおもしろくて、加えて、感動的なラストシーン。良かったぁ~~~。
くそマジメな騎士様と裏表がありすぎる待女の恋愛ストーリー。ドジで天然な待女を演じつつ、実は、凶暴な性格の持ち主という主人公のミオンが、なかなか美味しい。ミオンだけでなく、他のキャラも良い感じで、ファンタジーな設定も、そこそこ。や、基本的には、ラブコメなんだけど、きちんと感動的な話に仕上げてくるのが、憎いねぇ~~。ただ、終盤の展開は、急ぎすぎで、1巻に纏めるのは、ちと、もったいなかったかなぁん。
一応、売れたら続編を出す、という感じに見えるので、是非とも、シリーズ化して欲しいところ。しかし、シリーズ化に関しては、角川ビーンズじゃなくて、コバルトだったら、はじめから、シリーズ化前提で、やらせてもらえたんじゃないかしらん。あぁ、もったいない~。
『ザ・サード』シリーズの短編集第二弾。う~~ん、いまいち。星野亮って、デビュー直後こそ、なかなか良かったように思うのだけど、最近は、悪くはないけど良くもない、という程度の作品ばかりで、なんだかなぁ。いや、星野亮の作風という話もあるのだけど、どうにも、話は綺麗なんだけど、ただそれだけなんだよなー。いくら感動系の話でも、綺麗なだけでは、心は動かないと思うんだけどねぇ。そもそも、心理描写も、さほど深くは描けないだろ~。
まあ、後藤なおのイラストが、このシリーズの魅力のかなりの部分を占めているという説もあるのだけど、もちっと、星野亮にも頑張って欲しいところ。
参考:
既刊の感想 → ザ・サード
悪の組織の司令官の父と正義の味方の娘の家族愛コメディ、第二弾。優介を巡る三角関係に加えて、美夢に恋人候補を登場させたのは良いのだけど、……いまいち。いや、単に、バカで、くだらなくて、内容のない作品なのだけど、そのバカでくだらない部分が、どーにも、おもしろさに結びついていない。本当に、単なる内容がないだけの作品になっちゃってるような。
今後に繋がるようなネタもいろいろ出して来ているので、次巻以降に期待ではあるのだけど、というか、次巻次第では、もう、続きは買わないかも。<いや、わりと野村美月らしさの出ている作品だとは思うのだけど、全体的に、笑いがすべってる感じなんだよなぁん。
参考:
既刊の感想 → Bad! Daddy
そゆわけで、一応、シリーズ終了。まあ、見せ場は、ほとんど前巻までで消化してしまっているし、この巻は、あくまで、次シリーズへの繋ぎと、あとは、予定調和的に纏めて、いったん区切っておく、という程度の内容でしかないので、あまり書くほどの感想はなかったり。……あ、とりあえず、もともと、SF的方面は 弱いとは言え、今回、ちょっと酷かったかなー。茅田砂胡って、そんなに知識があるようにも思えないのだけど、それでも、嘘のつき方は、わりと上手いと思ってだんだけどなー。
参考:
既刊の感想 → 暁の天使たち
前半は、SF&ミステリという感じで面白かったのだけど、途中から、陳腐な青春モノになってしまい、が~~~ん。……デビュー作だし、若かったんだろうから、青臭いのも仕方ないのかなー。
浦賀和宏の『地球平面委員会』『彼女は存在しない』と、わりと面白かったので、デビュー作からチェックしようと読んでみたり。親父の自殺を契機に、自己について悩み始める少年の話。インパクトのあるネタでごまかしてはいるけれど、どうにも、どこかで見たようなパーツを組み合わせただけに思えるし、しかも、主人公の内面を深く描くには失敗してる感じで、正直、いまいち。まあ、デビュー作だし仕方ないかなー。……青春モノなので、中高生の頃に読んでたら、違う印象だったのかもしれないけど。あと、もちっと、きちんと SF してたら、良かったんだけどなー。