「ここはもっときちんと書くべきじゃないかなー」という部分と「このシーンは必要なのかしらん?」という部分が散見されて、ついでに、文章も読みにくい。加えて、いまいち話を盛り上げるための演出が弱くて、さらに、登場人物の切実さがさっぱり伝わってこない。……新人さんということを差し引くと悪くはないと思うんだけど、それでもやっぱり、無駄に話が長くて、いまひとつという印象ががが。<読み終えるまでやたら時間がかかったので、なおさらそんな印象に
そゆわけで、遺伝子汚染により文明が崩壊した未来世界を描いた SF。舞台を中南米としたのが非常に巧い。あと、作者の人は文系らしいのに科学的知識がきちんと正確で、その点も安心して読めます。27世紀の世界の描写は非常に良いのだけど、ただ、やっぱり登場人物の想いが伝わってこないのがなー。心が倦んだ人々の愛憎劇、みたいな内容だけに、ちょっとツライよなー。
[ グアルディア ]
時代は、強気なお嬢様なのでしょうかっ!! とりあえず、伊佐とのラブラブ展開に期待なんだけど、ああぁ、やっぱ、上遠野浩平では、お嬢様特有の萌え的展開は、ちょっと無理かっ、無理なのかぁ〜〜〜〜。あとは、ロボット探偵ぃ〜〜。
というわけで、上遠野浩平の新シリーズは、ストーリーらしいストーリーのないキャラクター小説。でも、上遠野浩平って、魅力的なキャラは書けるけど、萌えるキャラは書けないので、ちょっとつらいなかなー。それでもやっぱり、奈緒瀬お嬢様は、かなり期待ではあるんだけど(^^;。とりあえず、この巻は、ほとんどキャラ紹介だけで終わっちゃってるので、今後次第ですなぁん。<でも、正直、上遠野浩平らしい巧さも感じないし、奈緒瀬お嬢様とロボット探偵以外はかなり微妙な予感が
バカだっ、バカすぎるっ、めちゃくちゃ面白いっ!! いや、いきなり、今までに輪をかけて頭の悪いバカ小説になったかと思ったら、伏線もなにもかも無視して、もう、勢いだけで突っ走ってますよっ!! 確かに、エンターテイメントを志向するならば、コレは正しい、素晴らしすぎるっ!! っていうか、この芸風の変化は、なにがどうした、鷹見一幸っ!! とりあえず、コットン、うきゅ〜〜〜。ついでに、眼鏡なステラ博士、きゅ〜〜〜。<三十路だけど(^^;
そういうわけで、帝国とローデス連合の宇宙戦争に、いきなり異星生命体が乱入っ!! ローデス連合危うしっ!! と言う話。もう、展開はめちゃくちゃだし、設定もむちゃくちゃになっちゃってるけど、いいんだ、面白くさえあればっ!! この勢いが次巻以降も持続できるかは不安ではあるけれど、とにかく期待っ!! 面白すぎる〜〜〜。いや、こういう、勢いだけのバカ小説はすげー好き〜〜。
↑今までも、手抜きの結果、読者をバカにした頭の悪い内容になっていた部分があったんだけど、そういう手抜きの結果というわけではなく、肯定的な良い意味で、バカで頭の悪い内容になっていて、ほんとに素晴らしい。や、問題は、やっぱり、これが次巻以降も持続できるかなんだけど。
うわぁ〜〜〜〜〜〜〜。いや、私的には好みなんだけど、いろいろな意味で、すごくびみょ〜〜〜。とにかく、凄く古風。これって、昔の少女小説、氷室冴子や久美沙織以前の芸風?ですよね。今の時代に、こういう話を持ってくるのって、すごく冒険だよなぁ〜〜。
そゆわけで、両親の離婚により転校した七瀬と病弱で学校で浮いた存在の育世の純愛ストーリー。ストーリーはありきたりで、描写で魅せるタイプの作品なんだけど、その描写がちと弱い。私的には、こういう淡々とした話は好きなんだけど、正直、世間受けするとは、あまり思えないんですけど(^^;。いや〜、それにしても、これがデビュー作か。文章のクオリティは高いし、今後に期待といえば期待なんだけど、なんというか、編集部は、どう売っていくつもりなんだろう。今の時代には、むしろこういう芸風は新鮮かもしれないけれど。
参考:
感想メモリンク → 感想リンク(沖原朋美特集ページ内)
一応、学生時代に、芥川はそこそこ読んでたつもりだったんだけど、さっぱりわかんねーーーーっっ!!
そゆわけで、「円紫さんと私」シリーズの四冊目。主人公も 4年生になり、卒論執筆。卒論は芥川龍之介を題材にしたものということで、ひたすら芥川龍之介に関する謎解きに終始するという脅威の内容になっています。いやもう、しょせん理学部だった私には、こんな文系文系した話なんて解るわけねーじゃん。大正時代の作家さん大集合ですか? せめて教養として、菊池寛の『真珠夫人』ぐらい読んどけっちゅーことですか?<それは多分違う(^^;。こんちくしょーーー。
しかし、卒論をワープロで書くのがまだ少なかった時代、というと、この物語の時代背景って、80年代中頃辺りかしらん。この雰囲気の良さは、この時代だからこそ出せる予感。
参考:
既刊の感想 → 「円紫さんと私」シリーズ
うわ〜〜、いや、こんなネタ、てっきり話のアクセントとして使うのかと思ったら、メインに添えてしまって、きちんと綺麗に納得する形でちゃんと纏められるのかしらん? って、終わってないじゃん!! ……ああぁ、来月、続きが出るのか〜。
とりあえず、待て! 続刊!! という内容なのだけど、やっぱり、茉衣子さいこーーーーっ!! や、むしろ素晴らしいのは、宮野か?(^^;。この二人絡みの描写と、そして伏線は、非常によろしいっ!! 素晴らしいっ!! それにしても、話の展開は、正直、非常に不安だったり。上下の話はネタとしては面白いんだけど、メインに添えるのは、やっぱり厳しい気が。
参考:
既刊の感想 → 学校を出よう!
感想メモリンク →
滅・こぉるさん、
びっとさん、
リッパーさん、
adramineさん、
INNさん
うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。とりあえず、とりあえず、とりあえず、最高傑作級っ!!(予定)。<予定って一体(^^;
参考:
既刊の感想 → 半分の月がのぼる空
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さくらぃさん、
adramineさん、
INNさん、
読丸さん、
ryosegawaさん、
REVさん、
永山さん
森博嗣の新シリーズ。この 1冊に関しては、犯人はわりとバレバレだし、ストーリーもいまひとつだしで、あくまで登場人物の紹介にしか意味がないような。まあ、その点では、新ヒロインの加部谷は、私的には好感触。……そゆわけで、新シリーズは、萌絵の後輩、というか、国枝研究室に出入りしてる学生さんをメインにした話。微妙に、大学生の恋愛キャンパス、どきどき三角関係な予感で、今後にはわりと期待ですなん。
参考:
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トラックさん、
ishinaoさん、
けんじょさん、
nkaedeさん、
やよいさん、
秋野そらさん、
sakomokoさん
ほんとに、さいこーーーっ!! 素晴らしいーーーーっっっ!! もう、やっぱり、現存の小説の中で、間違いなく最高の恋愛小説だと思う。なんと言っても、この雰囲気っ!! このセンスっ!! 新井輝、天才っ!! めちゃくちゃ、さいこーーーーっ!!
そゆわけで、「恋愛に向いてない」という主人公の変わった恋愛模様を描いたシリーズ第三弾。いや、やっぱりこの、少女漫画とも美少女ゲームとも違う、独特な恋愛描写とその描画手法が非常に素晴らしい。さらにその上、この展開は、いったいぜんたいどうなっていますかっ!! もうもう、ステキ時空が展開しまくりですっ!! 素晴らしい、ほんとに素晴らしい。きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!
参考:
既刊の感想 → ROOM NO.1301
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永山さん、
あずみん、
けんじょさん、
読丸さん、
睦月さん、
INNさん、
雨野睦月さん、
リッパーさん、
GENさん
え〜っと、どういう話でしたっけ?<をい(^^; や、上遠野ワールドのキャラは誰がどう絡んでいたか、かなり記憶も怪しくなってきたので、誰かまとめてくれないかしらん。というより、文庫にキャラ紹介なりのページを付けて欲しいところ。
そゆわけで、ブギーポップは出てこないけれど、基本的には、『ブギーポップ』シリーズの最新刊。『ブギーポップ』シリーズは、『ビートのディシプリン』で結末を描くんでしょうか? この巻は、戦闘の連続だったわりには、いや、むしろそのせいなのか、話が平坦で、いまいち盛りあがりに欠けた印象。フォルテッシモ、炎の魔女、イナズマというタレントを揃えているのに、思ったよりも盛りあがらなかったのは、正直がっかり。や、決してつまらないわけじゃないんだけどさー。……とりあえず、ビートと朝子のすれ違いラブの結末はどうなるんだっ!?
参考:
既刊の感想 → ビートのディシプリン
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吉田@HZさん、
葉月さん、
麻弥さん、
海燕さん、
sakomokoさん、
義契さん、
宇乃字
相変わらず、とにかく技術的に下手で酷い内容なんだけど、それでも、読ませるだけの勢いとパワーと魅力がある。特に、途中までは、めちゃくちゃおもしろかった〜〜。や、今回ヒロイン役の 美琴、素晴らしい〜〜〜。……でも、終盤のバトルはもうちょっとなんとかならなかったのか(苦笑)。ここまで酷いと、単純に「勢い」と「熱さ」だけでは、読んでてつらい(^^;。
そゆわけで今回は、1巻でチョイ役で出ていた美琴とその妹がメインの話。とりあえず、おもしろかったんだけど、とにかく下手で下手で、美琴以外、褒める部分が思いつかねぇ(苦笑)。技術的に下手なのは仕方ないとして、考えればなんとかなりそうなアクセラレータの設定周りとかは、もちっと頭を使って欲しかった。
参考:
既刊の感想 → とある魔術の禁書目録
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永山さん、
睦月さん、
桐月さん、
読丸さん、
GENさん、
びっとさん、
高森さん、
INNさん、
一歩さん
一年半ぶりの久々の新刊。……進んでねぇ(T-T)。
まあ、あとがきによると、“いろいろな要素を一度ちゃんとまとめておく”ということらしいので、仕方ないんだろうけど。ただどうにも、1巻が最高でそれ以降パッとしない、と言うか、長いエピローグが続いている、という感じなので、もうちょっと、話に動きと言うか盛りあがりが欲しいんだよなぁ〜〜。カンナの魅力だけで読ませるのは、ちょっとツライと思うぞ(^^;。
そいえば、『夜光』の時も思ったんだけど、実在の地名と場所の使い方とそのセンスは巧いよなぁ。あとは、HACCANさんのイラストが素晴らしい。や、設定面が怪しくなってきていて、そこら辺は多少不安なんだけど、全体的なセンスが非常に良くて、とりあえず、まだまだ今後に期待。次巻は、もうちょっと、早めに出して欲しいところだけど。
結局、いまいちのままシリーズ終了。着想は良かっただけに、もったいない。
そゆわけで、眼鏡を代えると性格&技能が変わる女の子との嬉し恥ずかし同棲生活を描いたシリーズ第三巻で最終巻。今回の舞台は急ごしらえだし、内容的にも駆け足で、無難にラストを描いただけの内容。続きを楽しみにしていた読者に対して、とりあえずの結末を提示するという点では意味があるけど、内容自体には全く価値はないよね。まあ、大人の事情とかがあるのかもしれないけれど、もしそうならば、単に無難で子供だまし的な内容にするのではなく、開き直って好き勝手やって欲しかったんだけどなー、って、無理か(^^;。結局、アイデアだけで、「萌え」からも「メタ萌え」からも遠く、ギャグにもシリアスにもなりきれず、全てが中途半端になってしまったのが敗因かなー。
う〜ん、続きを買うかは迷うなー。やっぱり、端的に下手なのが……。
そゆわけで、『銀英伝』を彷彿とさせる戦記ファンタジーの第3弾。戦記モノのオーソドックスな展開にライトノベル的な要素を加味した内容で、そこら辺のセンスは良いのだけど、やっぱり作者の能力が追いついていない。文章がいまひとつで、内容的にも粗が多すぎて説得力にも乏しい。う〜ん、こういうデビューしたてで技術的にまだまだな作者に対しては、担当編集がもうちっと口を出すべきだと思う。良いものをもってるだけに、すげーもったいないと思うんですけど〜。いや、今回、いまいちストーリー的な魅力に欠けていたので、なおさらそう思ったり。
とりあえず今回で、第一部完なのだけど、あとがきを読むと、さらに、世界を広げるのかよっ!! や、今でさえ、かなり作者の能力を超えていると思うのだけど、さらに関係する国を増やしたら、もうストーリーを制御できずにわやくちゃになるしかないと思うんですけど。ああぁ、やっぱり、続きは買えないかなぁ。
参考:
既刊の感想 → ゆらゆらと揺れる海の彼方
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葉月さん、
睦月さん、
Stellaさん
だははははははははっ、「あとがき」さいこーーーーっ!! でも、正直、本編はいまいちだった予感が。
いやまあ、良くも悪くも“いつもの通り”という説もあるんだけど、ただ、さすがに 4巻にもなると、インパクトもさほど感じないし、私的にはちと微妙。や、マンネリ化してるわけでなく、いろいろ工夫してるのもわかるんだけどねぇ。……そいえば、ドラマCD は、ドクロちゃんの CV って、堀江由衣なんだよね。聞かずにいうのもアレなのだけど、ちとイメージ違う予感が(^^;。『ドクロちゃん』は、ドラマCD じゃなくて、むしろ、アニメで見てみたいゾ、わりと。
参考:
既刊の感想 → 撲殺天使ドクロちゃん
感想メモリンク →
adramineさん、
リッパーさん、
びっとさん、
進井瑞西さん、
INNさん、
仮面の男さん
うわぁぁ〜〜〜、これをコバルトでやるのかぁ〜〜〜。前作と同様、古風な作風というのもあるんだけど、加えて、むしろ普通に一般向けのハードカバーでやるような方向性じゃないですか、これ? 確かに、中学生ぐらいの女の子に向けた内容なんだけど、凄いよ〜〜。
そゆわけで、あとがきにもあるように「中学生日記」。自分を抑えて“良い子”を演じつづけている女の子の内面を描いた青春ストーリー。とにかく、内容的にはほぼ満点。沖原朋美は、デビュー 2作目とは思えないほど実力があるよね。ほんとうに巧い。まあ、好み的には、もっと恋愛色が強い方が好きだし、ラストの処理ももうちょっとなにかあったかしらん?とは思うんだけど。
それにしても、今の中学生はベルリンの壁が崩壊した頃に生まれたのか。というより、先生からして、私より一回りぐらい若い予感が(T-T)。
参考:
感想メモリンク → 感想リンク(沖原朋美特集ページ内)