最高傑作級。思春期の少女を書かせたら、もう、絶品。眼鏡だしなっ!!
そゆわけで、非常に良質な少女小説。こんな一昔前のコバルト風な作品が、なんでファミ通文庫からでてるんだ? や、桜庭一樹の文章は間の使い方に違和感を感じることがあって、この作品も2箇所ほどそういう部分はあったのだけど、それ以外は、満点。全てが素晴らしい。特に、文そのものが素晴らしいのよ。単語の選択から読点の使い方まで、ほんとさいこー、素晴らしい〜〜。このレベルから楽しめる作品はそうないので、ほんと、とにかく絶賛、絶賛、大絶賛っ!! 文だけでなく思春期の微妙な感情も、絶妙に描かれていて、ほんと素晴らしい。ついでに、ミギー氏によるイラストも非常に似合って素晴らしい。ほんとにさいこーーーっ!!
それにしても、中身はこんなに素晴らしいのに、裏表紙のあらすじのセンスのなさは、いったいなんなんだろう(^^;。
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既刊の感想 → 荒野の恋
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がははははっ、今度のコスプレは、そうきましたかっ!! って、せっかくなんだから、コスプレ姿をイラストにしとけよっ!! や、表紙は惜しいっ、残念っ、こんちくしょ〜〜〜。
そゆわけで、目まぐるしく立場が変わるカリエは、またまたいろいろあって、うひぃ〜〜〜〜〜。これだけ濃いにもかかわらず、相変わらず、一気に読ませる内容で、めちゃくちゃ面白い。あああぁ、プロット出来てるなら、ガシガシ続きを書いて欲しい。続きは夏かいっ!! 待ち遠しすぎる〜〜。
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既刊の感想 → 流血女神伝
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ごめんなさい、私にはついていけませんでした。ジェットコースター的でなおかつ支離滅裂な展開ながらも全体としてはきちんとコントロールされた作品、という印象ではあるのだけど、こー、無理に変わったことをやろうとしてかえって普通というかなんだか微妙になっちゃってるようなセンスがなー。どうにも、私には合いませんでした、ということで。
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ダメ。キャラの行動に説得力がなさすぎる。や、「どうしてそのキャラがそういう行動をとるのか」という部分が、きちんと読者に提示されるていないのよね。お約束だからいちいち説明しないという側面もあるんだろうけど、それなそれでもっと違和感の少ない設定にすべき。あと、元々がゲームの企画だったせいかもしれないけど、指示通りに動くと都合よく話が進む、お使いRPG的な展開なのな。……雰囲気は、一昔前のオーソドックスなファンタジーといった風で、悪くはないんだけどねぇ。
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こういう筋なら幽霊娘も眼鏡っ娘もいらんだろ。なんというか、「企画通りにとりあえず形にしただけ」という印象で、キャラ設定やキャラ配置のバランスが非常に悪く、ストーリーもいまいちでした。
そゆわけで、[TVA]『よみがえる空』のノベライズ?連動企画かしらん。航空自衛隊救難飛行隊の話。こういう筋なら徹底したリアル指向にすべきだと思うのだけど、変に幽霊娘を出したりライトノベルっぽく仕上げようとしてるために、結果として、出来の悪いキャラクター小説にしかなってないのがなー。人を助ける救難隊としての自分と国防のためには殺人も厭わない自衛隊としての自分、というテーマは、真摯にもっと深く描けるテーマだと思うので、それだけに非常に残念。もったいない。
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だははははははっ。なんですか、このあざとすぎる展開の数々はっ!! そうかっ、これって、「シリアスも度を越えるとギャグになる」というのを狙った作品だと思うのだけど、とにかく爆笑、大爆笑。ほんとに面白い〜〜。
そゆわけで、表紙が眼鏡。<をい。や、「自分が生きているせいで滅んでゆく世界」という、一見するとシリアスっぽくも見えるのだけど、ネタの仕込み方や演出手法をきちんと読むと、どうみてもギャグ作品なのよね。なかなかニクイ作りでほんとに楽しい。狙いまくった展開の数々がとにかく爆笑で、その笑いの中に、きちんと切なさも演出しているところがナイスっ!! ほんとにもう、残り322日って、どうするつもりだよっ(笑)。
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既刊の感想 → 殺×愛
あああぁ、ほんとに巧いや、片山憲太郎っ!! 相変わらず、嫌な内容で好きなタイプの話ではないのだけど、読んでてほんとに面白い。素晴らしいっ!!
そゆわけで、不良くずれの柔沢ジュウとその奴隷の堕花雨。今回は、無差別イジメを繰り返す謎の集団と対決する、という話。相変わらず、ジメジメとした嫌な内容なのだけど、キャラの立て方や演出が、非常に巧くて面白いですなっ!! 光といい円といい、ほんとに魅力的なキャラに見せてるよなぁ。ただその分、雨の出番が少ないのが残念無念。あと紅香もどこ行ったっ!!
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既刊の感想 → 電波的な彼女
竹本泉を忘れるな(爆笑)。……や、全6篇を収録する SF短編集。いろいろと元ネタというか予備知識がないと楽しめない予感なのはアレだけど、まー普通に面白かったです。私的には「奥歯のスイッチを入れろ」がいちばん好みかしら。
で、簡単に各短編のコメントを↓。
奥歯のスイッチを入れろ
加速装置をつけたサイボーグ戦士の話。なんと言っても加速中の描写が秀逸。
バイオシップ・ハンター
トカゲ型宇宙人との異文化コミュニケーション。オーソドックスな内容でふつーに面白かった。
メデューサの呪文
言葉の力を描いた話。これもなかなかお気に入り。
まだ見ぬ冬の悲しみも
タイムマシンもの。もちっと人間関係を主軸に置いた方が面白かったんじゃないかのー。
シュレディンガーのチョコパフェ
SFとしては正直いまいちだと思ったのだけど、ネタだけで大笑い。
闇からの衝動
C・L・ムーアの作品はたぶん読んだことがないので、にんとも。
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いまいち、というか、すみません、好みにあいませんでした。や、夢枕獏のキマイラ吼シリーズみたいな濃厚な内容を期待したのだけど<をい、そこら辺、ちと物足りなかった予感。あと、こういう重めの方向性を狙うなら、イラストはいらないんじゃないかなー。
「第12回電撃小説大賞 金賞」。異形のものに取り付かれ、人の世から離れていかざるをえなくなる 4人の哀しい話。多少不自然さが残る文章なのだけど基本的にはきちんとした筆力だと感じました。ただ、電撃らしいライトノベルとは一線を画してる作風で、やっぱり、好みじゃないのよね(^^;。重く哀しい方向性を狙うなら、もちっと深く濃厚な描写が欲しかったところ。いまいち人物が描ききれてない印象だったり。あと、やっぱりイラストはいらないと思うんだけどなー。
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おもしろい。そして、イラストもさいこーーっ!! や、クールな小学生シノちゃんがとにかく良い。ストーリーも新人さんにしては、なかなか読ませる内容。これで鴻池先輩とラブバトルでも繰り広げてくれたら言うことなしだったのだけど、ちとラブが弱いのが残念無念なんだよなー。
そゆわけで、「クールな小学生シノちゃんと、大学生の僕との純愛系ミステリー」。って、どこが、純愛系ミステリーだよっ、帯び書いた奴出て来い(苦笑)。……とにかく、キャラとその描写、雰囲気が秀逸な作品。イラストも内容に良く合っていて Good。いやほんと、小学生のシノちゃんがひたすら良いですな。鴻池先輩もなかなか。まあ、「永遠の生」と「命の軽さ」というテーマの部分は正直微妙だったりはするのだけど、ほんとにおもしろかったっ!! 今後に期待です。
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あう〜、巫女巫女萌え萌え小説じゃないのか〜〜。いや、表紙その他から、てっきり萌え系の話かと思ったら、萌えからはかなり遠い、むしろ物悲しい物語。出来は悪くはないと思うのだけど、好みかどうかといえば、ちと微妙なんだよなぁ。
「第12回 電撃小説大賞 銀賞」。護国の要である“火目”を目指す三人の巫女の話。なんといっても、オーソドックスな展開をベースに、物悲しさを非常に上手く演出してるのが Good。これで、三人の心情や関係をもう一歩深く描いていれば素晴らしい作品になってただろうに、そこら辺はもったいないなぁ。あと、ラストは私的にはわりと好印象。……それにしても、橋本紡がコメントで“電撃らしくない作品”と書いてるけれど、どういう意味での発言なんだろうか? ストーリー展開や演出的には、むしろ電撃以外では出そうもない作品だと思うのだけどなー。
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うん、素晴らしい。いや、5巻ですでに蛇足感が強まっていて心配だったのだけど、退院後の二人の何気ない日常を描いてみるというのも、橋本紡の筆致であれば、確かにありかな。思いのほか蛇足感は感じず、今までの余韻に浸れる一冊でした。……これでとうとうシリーズ完結。ほんと、非常に満足なシリーズでした。
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既刊の感想 → 半分の月がのぼる空
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いまいち、というか、コレも好みじゃないんだよなー。「第12回 電撃小説大賞 銀賞」の新人作品で、中世ヨーロッパを舞台に、互いに裏を掻くような商人同士の争いを描いたファンタジー。とりあえず、この内容でこの表紙は違うだろー。あくまでストーリーがメインで、キャラについてもホロよりもロレンスの方が魅力的に描かれていた印象でした。……出来は悪くないと思うのだけど、やっぱり、好みじゃないんだよなー。
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ベタだ、ベタだ、ベタベタだっ!! 非常にベタな恋愛モノで素晴らしいぃぃ〜。さらについでに、日立三部作を目指すというだけあって、茨城県北っぽい雰囲気が良く出ているのもナイスっ!! ……作者の地元だといっても、なにも、こんな微妙な土地を舞台にしなくたっていいのに(^^;
そゆわけで、事故死した兄への拘りが捨てられない主人公とその兄の元カノとの恋愛ストーリー。とにかく、非常に王道的なまっとうなストーリーが、Good。バカで悩み傷つき成長するっちゅー、良質な青春ラブストーリーに仕上がってます。キャラたちも非常に良く可愛く描かれているし、片田舎な高校生活の雰囲気も良く出ていて、ほんと良かったぁ〜。……これは、同系統と言われている『描きかけのラブレター』も読まないといけないかしらん。
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とんぷう氏によるイラストは相変わらず素晴らしいのだけど、キャラクター小説的な内容にしては、キャラの描写が甘く行動に説得力がないというか、きちんとキャラが立ってないのがにんとも。……ていうか、キャラの描写に反して、即売会の描写はわりときちんとしてて、それ、力入れる部分を間違ってるとしか思えないのですけど(^^;。
そゆわけで、巨乳眼鏡でオタクなお姉さんと7歳年下サッカー少年とのすれ違いラブ。といっても、まあ、恋愛要素はぇちしーんのための理由付けのレベルを超えてなくて、むしろ、わりときちんと書かれてる即売会風景ににやにやして楽しむ、という作品な予感。ただ、せっかくの巨乳で眼鏡という設定が、あまり生かされてないというか、きちんと描かれてないのが残念無念。いやほんと、表紙をはじめとして、帆波ねえのイラストはいいんだけどなぁ。
2巻が酷かったことを忘れてて、つい買ってしまったのだけど、……この3巻は、めちゃおもしろかったっ!! きちんとツボを押えたラブコメで、さくさくテンポ良く読める点は、非常に Good。朱浬の扱いがなんとも卑怯で、さらに他のヒロインも期待通りの役割を果たしていて、ほんとに良く出来たラブコメでした。
そゆわけで、幽霊や悪魔が出てきて戦いを繰り広げたりするハーレム系ラブコメディ。帰宅したら朱浬が傷だらけで倒れていて……、というのがこの3巻。なんといっても、朱浬の扱いが、あざとくお約束で素晴らしい。加えて、他のヒロインもきちんと役割分担に沿った行動をしてて、ほんとに楽しいのよ。ただ、キャラ出しすぎで杏とか出番少なすぎっ!! とか、操緒の扱いはちと強引すぎない?とか思ったりもするけど、ま、いいか。……それにしても、今後どういう方向性で進めるつもりなんだろ、この作品。
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既刊の感想 → アスラクライン
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