おおっ、マジに、そういう展開に持っていくつもりですかっ。素晴らしい、素晴らしすぎますっ。もう、今後の展開が、めちゃくちゃ楽しみですっ!!
夏休み。竜児、大河、みのりん、亜美、北村の五人は、亜美の別荘へ旅行に。互いに仲の進展を狙う竜児と大河はいろいろ画策するが、いったい、どうなる!? といった内容。や、相変わらず良くできたラブコメで、にやにやしまくり。小ネタのキレは今までと比べると減じている予感で、大笑いするような感じはなかったのだけど、むしろ、正当なラブコメとして、非常におもしろかったです。もうもう、多少の進展をみせ、そこから予想される今後の展開が、これまた非常に楽しみ。次巻はいつだーーーーっ!!
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[ とらドラ! ]
エメレンツィア〜〜〜。や、パーティーからのその後の展開は綺麗に仕上げていて、Good。ただ、あまあまラブラブな部分が少なかったせいか、ちょっと物足りなかった予感も。
南の島での初Hがおあずけになってしまった護と絢子は、帰国後も微妙にぎくしゃくした日々。一方、エメレンツィアの留学期間も残り僅かとなり、日本滞在中の最後のイベントになるであろう修学旅行がはじまる……。あとがきによると、残り 2冊でシリーズ完結ということもあるためか、ラストエピソードに向けて地固めといった印象の巻でした。エメレンツィアの話はいまさらな感じもあったのだけど、わりと綺麗にまとまっていて、満足。ただ、護と絢子の関係は、唐突感が強くいまいち納得できない上、やっぱりいちゃいちゃラブラブが弱くて、物足りないのがなぁ。そもそも、もうちょっと、仲に進展があっても良かったと思うんだけど(^^;。
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[ 護くんに女神の祝福を! ]
最高傑作級ぅーーーっっっ!! や、凄いところで次巻に引いてるので、実際の評価は、次巻次第だと思うのだけど、各シーンも、全体の構成も、これ以上なく素晴らしい。ああああ、めちゃくちゃ続きが読みてぇーーーっ!! ……それにしても、御坂はめちゃくちゃ可愛い。もうもう、転がりまくり。ごろごろごろごろ〜〜〜。
そゆわけで、御坂美琴は罰ゲームと称して上条当麻を呼び出す。一方、一方通行(アクセラレータ)と打ち止め(ラストオーダー)の二人は新しい住まいに移ることになるが……。もうもうもうもう、めちゃくちゃ素晴らしいですっ!! 素晴らしすぎますっ!! 『とある魔術の禁書目録』らしいラブコメのエッセンスと、そして熱い展開がきちんと描かれていて、これ以上なく素晴らしいです。キャラ的にも、とにかく、御坂が、そして御坂妹も非常においしくて、もうくらくら。そして、いよいよ始まった佳境とも言える展開が、うひ〜〜〜〜〜。
今までは「下手だけどおもしろい」というのが、『とある魔術の禁書目録』への評価だったのだけど、今回は、おもしろいだけでなく、構成面でもきちんと上手く仕立ててあって、ほんと信じられないくらい素晴らしいっ!! とにかく次巻が狂おしいほど待ち遠しいですっ!!
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[ とある魔術の禁書目録 ]
わりと綺麗な第一部完といった感じ。続編は売上の問題で微妙らしいのだけど、このイラストじゃ、売上が悪いのも仕方がないかな。まあ、ここで終わるのも綺麗なので、それはそれでいいかもしれず。
「赤月祭」編後編。仲間とともに演劇を作り上げようとするユウ、スタッフとして奔走する聖司、そんなユウと聖司を見守る陽子、芙深のために闘おうとする御厨、互いの想いに気づき始める藤堂とくおん、それぞれの想いを抱きながら「赤月祭」は進行していく……。いや、とにかく綺麗な青春グラフィティ。平坂読らしさは減じてる部分もあるんだけど、むしろいい感じに綺麗な青春モノとして纏まっていて Good。《ムーンチャイルド》の成り立ちの謎についても、ある程度明かしていて、ここで打ち切られてもいいように組み立てられているのは、ちょっと切ないかな。……内容は良いのだけど、なんというか、イラストがなぁ。もちっとマトモな絵師に、イラストを発注すればよかったのに。シリーズがここまで進んで今更だけど、編集者はきちんと仕事をしてるのか?
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[ ソラにウサギがのぼるころ ]
『AIR』『CLANNAD』のシナリオライターとして有名な涼元悠一の書く伝奇モノ。そして、百合。なぜか女の子に人気のある女子高生・恵那は、ある日、立ち入り禁止の雑居ビルの屋上で、綺麗な外国の少女から突然キスされる……、という内容で、恵那をめぐる恋のバトルがなかなかおもしろいです。いや、幻想的な雰囲気をベースに、コミカルな味付けをしていて、Good。「3A ふれいや」ってなんだよ(笑)。……雰囲気優先で、ストーリー的にはぜんぜん動いてないというか、作者が遊びすぎでバランスはあんまり良くなかったりして、そこはどうかとも思うのだけど(^^;。
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[ ナハトイェーガー ]
のほほんとした神の代理戦争の2巻目。今回は、新キャラにドジっ娘巫女が登場、という話。ネタを満載した、いつも通りの神野オキナらしい内容で、それはそれで良かったのだけど、ただ、この作品で期待しているユウと霧人の初々しい恋愛ストーリーは、ちょっとボリュームが少なく、いまひとつ。新キャラの狭霧も、キャラは美味しいのだけど、ストーリー上はいてもいなくてもいいような、ちょっと微妙な立ち位置だしなぁ。
そいえば、1巻には巻数表示があるのに、2巻になったら巻数表示を消すのは、一体、どういうあざとい編集方針ですか(^^;。
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[ うらにわのかみさま ]
今回は、ギャグ中心のおバカな連作短編。……三雲岳斗のギャグ中心の作品は、高確率でいまいちなのだけど、やはり今回もいまいちでした。いや、極端に酷いとかつまらないわけではないんだけど、どうにもなー。
そゆわけで、石仮面の呪いで王様ゲームをやるハメになる「王様遊戯」、嵩月奏の巨乳の謎に迫る「コンプレックスπ」、謎だった第三生徒会会長が初登場する「おしえて生徒会長!」、嵩月奏と嬉し恥ずかし二人三脚な「ウィズ・ユー」の4編。まー、どれもギャグ中心で、いまいち。それでも、強いて言えば、「コンプレックスπ」がそれなりにおもしろかったかな。ただ、こういう、おっぱいおっぱいと言うネタは、ビジュアルがないとおもしろさ半減だと思うけど。……あとがきによると、“次の巻以降は、物語が大きく動いて怒涛の展開”ということなので、それに期待だなー。
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[ アスラクライン ]
中身があまりない上に、ピントがボケまくり。や、「口コミ」を中心に添えたパラダイムシフトについて書こうとしたものの、実際にはそんなに劇的なパラダイムシフトが起きてるわけではないためか、持論を補強するようなてきとーなネタもなく、ぐだぐだに終わってしまったのんね、という印象でした。……せめて、もっとネットを絡めた内容だったら面白かったのにぃ。
そゆわけで、購買行動の基本が、ブログや掲示板の「口コミ」を検索してから買うかどうかを決める時代、従来のマーケティング手法はもはや通用しない。この「口コミ」の時代を迎え、企業が取るべき戦略とは?という内容。結局、従業員を大事にする企業が生き残るという話で、期待していたブログとかSNSとかWeb2.0とかは、単に流行なので名前だけ出してみましたぐらいの勢い。象徴的なのが Google の扱いで、検索エンジンの企業というよりも、むしろ、従業員に優しい企業として出てくるのんな。や、ウェブ上の「口コミ」検索がキーになる話じゃなかったのかー。「口コミ」どうこうというよりも、筆者が理想とする企業像を語るという内容になっちゃってて、かなりガックリでした。
[ ウェブ新時代の「口コミ」戦略 ]
今回の短編集は、時系列的には、あの本編 5巻の事件が起こる前ということで、懐かしさと切なさと、あと、多少の違和感がごちゃまぜな感覚で読みました。本編がシリアスで重い展開に突入してるのに、まだ気楽だった頃のコミカルな作りの話だからなぁん。
で、今回の短編集でなにより面白かったのが、挿絵。<をい。いや、草河遊也の描く挿絵が、今回、やたら変なのが多くて大笑い。巻頭カラーや人物紹介の時点で、もう爆笑モノだからなぁー。……各短編の中では、ゼルマンの愛の奴隷・サユカをメインに描いた、第五話「ある吸血鬼の僕」がいちばん面白かったかしらん。サユカは眼鏡っ娘だしなっ!!
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華音も麻由も変わりすぎだろ(笑)。……ラストに向けて、やっとストーリーも大きく進展をみせ、非常に面白くなってきてますっ!! ただ、描写不足が目立つために、展開が不自然で作者の都合にしか見えなかったりする部分が多いのは、ちとどうしたものかと思うけれど。
そゆわけで、いやもう、買ってから1年近く放置してたよ(汗;。正直、ほとんどもう読むつもりはなくなってたのだけど、どうやら、きちんと7巻でシリーズが完結したという話を聞いたので。……いままで、ぜんぜん進まなかったストーリーが、やっと大きく動き始めてますよっ!! いやぁ、ストーリーが動き出すと、さすがきちんと面白いですっ!! やっぱり志村一矢の作風は好みなんだよなぁ〜〜。
まあ、動き出したのはいいけれど、描写が足りずイベントに唐突な部分が多い&作者の都合が見えすぎる、ってのが、ちょっとどうかと思うんだけど。あとはやっぱり、『月と貴女に花束を』と同じ世界というのは、かなり無理があるよなー。
[ 麒麟は一途に恋をする ]
なっ、なんだってーーっ!! うわぁ〜〜、うわぁ〜〜〜。うはははははっ。……や、ネタバレになるので、あまり内容には触れないけど、つまり、帯にあるように、“Gシリーズの転換点”というような内容。まさか今頃、そんなネタを持ってきて、そんな展開になるなんてっ!!
そゆわけで、変な首吊り自殺が発生っ!! 首吊り自殺はさておき<をい、瀬在丸紅子も登場人物欄に名を連ねるようになり、真賀田四季と過去シリーズの影が色濃くなってくる、といった内容。しかし、こー、完全に、萌絵と犀川の話になっちゃいましたねー。もはや、このシリーズのメインキャラであったはずの加部谷、海月、山吹の立場はいったい(^^;。私は、萌絵が出てればいいので、わりと満足なのだけど。<をい
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[ Gシリーズ ]
だははははっ、ライダぁぁぁーーーーーっ!! いやぁ、最後には、おそらく切なく哀しい結末が待ち受けてるんだろうけど、この1巻については、ライダーとそのマスターのキャラの組み合わせが楽しく、そのためもあって、豪快なストーリーに仕上がっています。めちゃくちゃ面白いっ!! 書き手が虚淵玄になっても、違和感なく『Fate』らしい雰囲気のままで、ホントいいねぇ。
そゆわけで、『Fate/stay night』の舞台から10年前、一世代前の聖杯戦争を描いたのが本作。衛宮士郎の養父でイリヤの父でもある衛宮切嗣、遠坂凛の父である遠坂時臣、そして、『Fate/stay night』でもおなじみの言峰綺礼に、セイバー、ギルガメッシュといった辺りが死闘を繰り広げますっ!! まずはキャラの顔見せ&序盤戦といった感じなのだけど、それぞれの聖杯戦争に対する想いを描くことで切なさを煽りつつ、そして、熱い闘いに突入、セイバー危機一髪っ!! といった展開で、とにかく面白かったです。……3巻までは執筆済み、2巻は3月発刊予定ということで、続きがとっても待ち遠しいです。
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既刊の感想 → Fate/stay night、Fate/hollow ataraxia
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[ Fate/Zero ]
それぞれに想いを抱きつつ、絶望的な戦力差のまま最終決戦へ。もう、ラスト直前ということで、容赦なくえげつないイベントの数々っ!! 素晴らしいっ!! ……でも、全体的には、ダメダメ(^^;。
いや、もはや継ぎ接ぎなだらけで説得力のない設定なのと、ぜんぜん描写が足りず、展開が作者の都合のように見えてしまって、加えて、肝心の“想い”がさっぱり感じられないのがなー。志村一矢らしくストーリーの要求に従ってきちんとえげつないイベントを入れることができるのは凄いし、たまに良いシーンもあるんだけど、でも、ストーリーが最低限理解できる程度のプロット然とした描写なのはなー。まー、とにもかくにも、残り一冊ということで、次回、最終巻に期待です。
[ 麒麟は一途に恋をする ]
タイトルの勝利だよなぁ。中身はフツーに、19歳の東大生(しかも女の子っ!!)が、自分の人生を振り返るというモノ。桜蔭首席卒業、東大理IIIといっても、19歳相応のほほえましい人生論が役に立つわけもなく、どうせなら、もっと禁断の女子校ライフとかにページを割いても良かったんじゃないかなー。とりあえず、桜蔭の女の子にはヲタも多いらしいゾっ!!<をい
そゆわけで、「私はこうして東大に合格しました」という合格体験記。類似の体験記にないこの本の売りは、「高校の授業だけで、塾にも予備校にも行ってません」ということなのだけど、今の受験生は現役でも塾や予備校に通うことがデフォなのかー。や、共通一次世代の私の頃には、現役高校生で塾や予備校に通うのは、そう多くはなかったと記憶してるのだけど。
で、東大合格の勝利の鍵は、中高一貫校によるカリキュラムということらしい。名門私立高校ならば、カリキュラムの出来が良く、それだけで問題ない(公立だとカリキュラムの柔軟性が低くNGらしい)。で、偏差値70オーバーの名門桜蔭に入るため、小学生の頃には親に言われるままに「四谷大塚」に通って、……って、結局、どこかで塾に行かないとダメなのねん(^^;。
結局、「親の言うまま桜蔭に入り、その後は学校のカリキュラムに従ったら、努力も苦労もなしに東大に入れました」という話になっちゃってて、東大志望の受験生やその親御さんは、これを読んでもどうしようもないぞ、と思ったり。勉強時間もあまり多くなく、もともとすごく頭が良い子なのよね。や、「先生の話を聞いていれば覚えられるので、ほとんどノートはとっていなかった」という話は、いったいどこの高畑くんですか。……しかし、これだけ挫折のないエリート一直線な道を歩んで来たにもかかわらず、それでいて、“ハングリー精神”とか“雑草魂”とか言うのは、さすがにちょっと違うだろー。
[ 東大脳の作り方 ]
ニートでヘタレな王弁くんが、美少女仙人な僕僕先生に引き回される、という話。いったい、どこのライトノベルですか(^^;。
そゆわけで、第18回 日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作。“僕僕先生がたいへんかわいらしいのでライトノベル読みの人も読めばいいのに”というだけのことはあり、非常にライトノベルっぽい内容の話です。……うわぁ〜〜、僕僕先生に好意を持ちつつも、ひたすらヘタレな王弁くんと、王弁の気持ちを知っててからかいながら、たまにデレな感情を表に出す僕僕先生の関係が、なんとも絶妙。まあ、可愛いと噂の僕僕先生は、確かにツンデレで悪くはないけど、正直、好みではないのでアレなのだけど(^^;。
ストーリーはと言うと、中国の故事を絡めた奇想天外なファンタジー。ただ、あまり読者を見ずに好き勝手書いてる風な読みにくさがあって、その点は残念でした。や、「そのシーンを入れたかったのはわかるけど、話の流れからして無理あるだろっ!!」みたいな。あと、いまいち突き抜けてない中途半端さを感じる部分が多く、ラストも物足りなさを感じさせつつ終了。王弁くんと僕僕先生の関係は面白いんだけど、あとは世界観の醸成が上手いぐらい……、という感じの作品だったり。マジにキャラでぐいぐい押す、完全にキャラクター小説な作りだわ(笑)。
[ 僕僕先生 ]
うわぁ〜〜、綺麗、感動、素晴らしいっ!! 新人作品としては、非常に良く出来た内容に仕上がっています。オススメっ!!
第18回ファンタジア長編小説大賞<佳作>。赤・青・黄・緑・白の五色を基本とした召還魔法が広く使われる世界。エルファンド名詠学舎に通う少女イブマリーは、ある想いを胸に、五色のどれでもない「夜色」の詠唱を、たった一人で夢見ていた……。いやぁ、イブマリーとカインツの二人の想いが、非常に綺麗に紡がれていて、Good。一世代下になる、クルーエール、ネイルらの成長物語としても、良く出来ていて、とにかく“綺麗”。新人さんなので、話の組み立てに、多少の難はあるけれど、ストーリーとしてもきちんと盛り上がり、やはりなんといっても、綺麗な想いと、綺麗なラストが、ホントに素敵ですっ!! あと、竹岡美穂のイラストも相変わらず素晴らしいです。ちょっと内容とは違和感を感じなくもなかったりしたけど(^^;。
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[ 黄昏色の詠使い ]
いきなりのトンデモ設定と無理ある展開(T-T)。……それさえ気にしなければ、綺麗な最終巻なんだけどねぇ。いや、この最終巻の内容なら、せめてもう一冊ぐらいの分量はかけるべきだったと思うのだけど、もしや打ち切りに近いような状況だったのかしらん?
地震により目覚めた初代魔王エル。明かされる魔力の秘密。そして、初代魔王エルと皇帝サラの戦いがはじまる……。とにかく説得力のない説明と無理の多い展開が、あまりに酷くて絶望しそうになったけれど、エルvsサラの対決、そしてその後の攻防戦は、非常に面白かったです。いやもう、『抗いし者たちの系譜』らしく、きちんと策謀も絡めた熱い展開っ!! そして、綺麗な結末っ!! まあ、第一巻で終わってるような話を無理やり続けたようなシリーズだったわりには、総じて良かったかしらん。
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[ 抗いし者たちの系譜 ]
このタイトルで、まさか家族愛をメインに据えたシリアスな内容とはっ!! ……でも、それが仇になってる予感。シリアス色が強くなると粗が目立ってかなり酷いです。序盤に見せたバカなノリの方が、だんぜん面白かったと思うんだけどなー。
第18回ファンタジア長編小説大賞<準入選>。来間鉄斎は警視庁零課の刑事。異世界の勇者ジャバの宿るヘルメットを装着することで太陽戦士サンササンに変身、街の平和を守れっ!! というヒーローモノ。まあ、ヘルメットをかぶるだけで、変身はしないわけですが(^^;。……この内容で、変身ヒーローモノのオマージュでもパロディでもなく、いたって真面目な作りであることに、まずはビックリ。こういう真面目で熱い展開は悪くはないのだけど、こー、シリアスな内容のせいもあって、とにかく粗が目立つのがなー。中でも、キャラの心情描写が薄っぺらく、リアリティの置き方が変なので、キャラの行動に説得力の欠片もないのは、どうしたものか。ほんと、こういうキャラの思いや成長を描こうとした作品で、キャラが全く書けてないのは、致命的に酷い。本来美味しいはずの眼鏡ツンデレな麻琴なんて、あまりのペラペラなキャラの造形で、もはや鼻で笑うレベルでしかないぞ、こんちきしょうっ!!
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[ 太陽戦士サンササン ]
うわ〜、きちんと練られた構成で、かなり良い出来だと思いますっ!! ゴシックホラーな内容で、あまりライトノベルらしくない部分もあるのだけど、富士ミスなら、コレもありかなぁ。や、富士ミスのくせに、ラブがないのはどうかとも思うのだけど。
第6回富士見ヤングミステリー大賞<佳作>。陰鬱な雰囲気の洋館。棺を背負い出入りする墓守。人形に偏愛する主人。血染めの日傘を差した女の幽霊の噂。突然止めてしまったメイドたち。一人残ったメイドのシャーロットは、出入りを禁じられていた部屋のドアを、好奇心に負け開けてしまう……。いやぁ、ほんとに構成の出来が良くて素晴らしいです。綺麗に収束するラストはある意味感動っ!! さらに、ホラー特有の怖さもきちんと表現できていて、Good です。好みとはかなり違うけれど、富士ミスにも、たまにはこゆのもいいかしらん。
ただ、同意見多数な予感もするけど、この内容でこのイラストはどうよ。いや、この作品の雰囲気には、少なくともアニメ調の絵は合わないと思うんだけどなぁ。富士ミスなんだから、実写系のイラストにするなり、もっと冒険してもいいと思うんだけど。あと、文体も、もっと重いものにした方が、雰囲気にマッチすると思ったり。ここまで出来が良いなら、イラストにしろ文体にしろ、もっとゴシックホラーな雰囲気に徹した方が良かったんじゃないかしらん。
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[ ヴァーテックテイルズ ]
うわぁ〜、好きだなぁ。恋愛モノとして、非常に雰囲気が良いです。……ただ、描写が甘く、情報の提示の仕方も下手なので、出来はあまり良くはないのだけど。
ヤギ少女の千早先輩や幼なじみで着ぐるみな風子といった、ちょっと変わったキャラたちによる恋愛モノ。この2巻は、新キャラまひるの登場で、さらにハーレム化っ!! という感じかしらん。正直、出来は悪いんだけど、雰囲気が良くて好きだわ。終盤の生徒会室でのやりとりなんて、くらくらです。しかし、独特のまったりした雰囲気はいいんだけど、淡々としていていまひとつ盛り上がらない話なので、続きは大丈夫なのかしらん。1巻もそうだったけれど、ドラマの作り方が下手なのが、ちょっと不安です。
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[ 暗闇にヤギを探して ]
とりあえず、167ページのイラストが素晴らしいっ!! ということで。……お話の方は、今回は、夏で海水浴。相も変わらず、エロエロ話だったのだけど、凄かった前巻と比べてしまって、物足りなさを感じてしまう私は、ダメ人間ですか(汗;。まあ、ストーリーはともかく、謎の擬音をはじめとする文章だけでも、大笑いできる作品。なむこなむこってなんだよ(笑)。
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[ かのこん ]
女の子一人称のこっぱずかしい恋愛モノ。むちゃくちゃ好みだなぁ〜〜。
第8回えんため大賞優秀賞。『旧校舎』の付喪神と、12才のやんちゃな子供の恋愛モノ。女の子一人称のスタイルの効果もあって、非常に恥かしくピュアな雰囲気に仕上がってます。互いに気になる存在から、好意、初恋に変わっていく過程は、ほんと初々しいねぇ。……ただ、登場人物と関係ないところからストーリーが動いたりして、話の組み立てはいまひとつ上手くはないかしらん。あと、一冊でわりと綺麗に纏まってるので、続編とかはちょっといやんかも。
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[ 108年目の初恋。 ]