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11月

11/1
隣人騒動は続く。
洗濯しようとして地下室降りたら、隣んち側からうち側の壁に穴が開けられている。人が通れる位の。
とてもいやな気持ち、、、、、、
なんかアメリカに来てから色々事件が起きて話題にはことかかないなあ。

11/4

彼女が地下室の壁に穴を開けた理由

ついに隣家引越し!大家さんから確認のFAXが。ごみ掃除と地下室の修理のついでに落ち葉掃除もしてくれるとのこと。とてもうれしい。落ち葉は今がピークでごみ袋がいくらあっても足りず、業者を頼もうかどうか思案していたところ。
隣家が地下室に穴を開けた理由が判明。うちの地下室にある共同の配電盤の蓋が開いていた。ここまでする程我々と口を利くのがいやだったらしい。
でも引っ越しちゃったらどうでもいい。夜中にお風呂に入ったりCDをかけたりして一軒家暮らしを楽しむ。

11/6

選挙があった

そういや昨日は"Election Day"。 大方の予想通り「It's still Bill」(Connecticut Post 一面見出し)。Dole はカリフォルニア遊説後支持率を下げ、しゃべる程人気を落とすと言われた("自分の足を自分で撃つ"との表現)。前回旋風を巻き起こした Perot も支持率低下。

誰の支持か何度か聞かれたが、正直なところここは外国だし、選挙権ないし、よく知らないし関心ない。と言っちゃ身も蓋もないんで、「根はコンサバだが若い方がいいし、日本の政治家は皆じじいで」とか答えてバカ丸出し。「対日政策が」とか言えばよかったか。Republican のがどんなか知らないが、Democrat の方がましそうな気はする。
テレビで対立候補の悪口コマーシャルをやるという話は本当で、選挙前実に頻繁に Dole の顔を見た。逆に宣伝になったりしないか?

この二つ以外に政党があるのかも知らないので Socialist Party はないのかと聞いたら、色々あるが金がなくてお話にならんと言っていた。ニューヨークのある Communist Party は、CIAから資金援助を受けているという。何なんだ?
日本人の大半は自由主義者なんであるけれども、こないだ社会主義政党が政権を取って、と言ったら、アメリカでもそういう反動に対する危機感があると言っていた。無関心層も増えているという。二大政党で政策に差がないのがいかん、ワシントンは正しかった(米初代大統領は、二大政党制はいかんと言ったらしい)、などと話す口調が熱っぽいので、アメリカ人ってやっぱ政治好きだなあと思った。彼らにしたら日本人が無関心なのが不思議だろう。それにしても今回の日本の選挙制度はむつかしくて理解出来ませんでした。日本にいたらわかったでしょうか?

11/7
昨夜大家さんから隣家の置き土産のごみを処分してくれるとの連絡があり、今日うちに帰ったらきれいになっていた。感激だ。

今日の帰りの電車で乗った車両はなぜか中国人率が異常に高く、私もそう思われたらしく話かけられる。

そういえば昨日 Fairfield 駅で日本人と思われる女性が乗って来た。服装も態度もどう見てもアメリカンであったが(車掌さんへの話し掛け方の陽気さ加減とか)、明快な British English アクセントであったのでこれは日本人に違いない。席が近ければ話し掛けたいような気がした。ニューヨークではどっちかというと避けて通るものを。

アメリカでの日本人同士の関係は微妙。ヤオハンで買い物をしていて、カートがぶつかったりしてもお互い何も言わなかったりする。これが普通のアメリカのスーパーだったら、絶対彼ら(我々)は謝ったり、事前にカートをどかしてくれるように頼んだりしているはずだ。しかしもし"Excuse me."と言ったら奇異な気がするし、日本語だと相手が日本人とは限らないのだから傲慢な気がする。などということがあるので無言なのだろうか?日本人ってやっぱりやな人たちだろうか、と思ったりもする。そういう風に意識する私がやな人なだけか?中国人達は団結してそうだ。

アメリカの日本人ソサエティーの付き合いってのはどんなんでしょう?この辺にないのは(あるのを知らないだけかも)寂しいような気楽なような。

11/7

能がクロサワに与えた影響

アメリカ人相手に能の話を一席ぶっていたら2時間経ってしまった。
彼は黒沢ファンで、クロサワは能に影響を受けていないか、というところから始まった。
幽玄」という言葉の説明をしようとしたのだが、これは何とも難しかった。ghosts, carm, quiet, dark, fearfull, something spilitual というような言葉を並べてみたが、うちに帰って辞書を引いたら「奥深く味わい深いこと」だと。ちょっと違ったか?しかしアメリカ人にこう言ったら何の意味も成さないと思うが?

他に「起承転結」の説明とか、能の主人公はほとんどが幽霊で、身の上話をするうちに興奮して歌ったり踊ったりし、そうすると気が済むので終いには大人しくなって帰っていく。幽霊は歌い踊る間に観客にも取り付いているので、幽霊が浄化されると観客も気が晴れてすっきりする。などと話したら、ギリシャ悲劇の場合(彼は大学でギリシャ文学を専攻) chatarsis は観客に、能の場合は舞台の主人公と観客の両方に訪れるのか、それはとても興味深いことよ、とか感心していた。ちょっとひどい説明だっただろうか?こんなもんか?

好きなクロサワ映画、シェークスピアやギリシャ悲劇との比較、アメリカ映画にクロサワが与えた影響、その他能から影響を受けている日本の映画監督、オズはストーリーは能っぽくないが、人の配置が能っぽい、とかそういう話をしてとても面白かったのだが、もう少し英語がましにしゃべれないことには。対日理解を悪化させてしまいそうだ。

11/15
今日は宗教の勧誘を受けてしまった。
キリスト教系なことは確かだが、何となく先鋭的な響きがする会の名前。後学のために覚えておけばよかったか。ごく普通の(?)教会になら一度行ってみたいと思っていたのだが。
私は日本から来たブディストで、ブッダを信じている、という突っ込まれたらおしまいなことを言ったらあっさり引き下がってくれて、いつから住んでいるかとかこれからすごい寒い(今週既に氷点下)から気を付けてとか世間話をして帰っていった。
教区に日本人も何人かいるというのだが本当か?
などと関心を持って、ここで隙を見せてはいけない。私はある夏の暑い日某キリスト教系宗教団体の勧誘員に帰宅時を襲われ、ぼーっと立っているうちに冊子を手渡され、以来毎週訪ねて来てくれてしまった前科がある。
ここはひとつ理論武装をしなくては。日本人特有のこの宗教に対する曖昧なスタンスでは誘惑されてしまう。仏教徒は一体何を信じているんだ?『鉄鼠の檻』(講談社ノベルス京極夏彦著)でも読んで復習するか。単に英語がわかんないふり(ふりじゃないって)をすればOKか?いっそどっかの会に入ってディープなアメリカを体験してみるか?

京極夏彦の新刊紀伊国屋に入ってるかなあ。

11/18
ニューヨークで日本巡りをする。
『めんちゃんこ亭』で昼食。たまご麺でさえなければ好きになれると思う。旭屋で予約していたスピッツ『インディゴ地平線』を買って、紀伊国屋で雑誌の立ち読みや文庫本を物色。京極の新刊『絡新婦の理』は旭屋に平積みと見えて実はぶ厚い一冊のみ、紀伊国屋にはなし。友人が送ってくれると言っていたのを期待して買わず。
日本巡りをしていると話すのも日本語、会うのも日本人で、そもそもニューヨーク5番街付近に日本人は多く「ここは銀座」と思い込んでもしばらく自分を騙せる。という気分がホームシックというやつか。
夕食に『本むら庵』に行くと開店まで1時間はあり、寒いし疲れたので食べずに帰る。

11/20
雪が降ってる! 昨日はまだ雨だった。どうりで寒いはずだった。しかし一瞬で降り止んだ模様。

11/21

プリンスは本当にいたのか?

さっきTVに「元プリンス」が出ていた。the artist formally known as Prince のこと。
Oprah というおばさんが司会のバラエティー番組で歌ったりなんと対談したり。歌の踊りがマイケル・ジャクソン似。こういうロボットくさいんでなくもっとタメが入ったりくねくねしてたような気がするんだけど。新妻も一部一緒に出ており大変な甘々ぶり。「普通の男」になったプリンスなんて見たくなかったなあ。
インタビューはVTRでやたらソフトフォーカスかかっているし、歌う時は「生」ということになっているけれどもコマ落としで、普通の映像に戻ったらプリンスはいなくなっているし、歌が口パクなことは多分確かだけれどもそれだけでなく「そっくりさんじゃない?」とか「ハメコミ画像じゃない?」とかなぜか元プリンスが「そこ」にいることを疑わずにいられない映像だった。そういう演出?でもあのインタビューの様子では「非現実的な男」的演出は必要ないんでは。でも、やっぱり、いいわ、と思いました。
ちなみに奥さんは元プリンスを「プリンス」と呼んだことはなく「Hey!」とか呼びかけるのみだそうです。あんたは日本のお父さんか。

ところでマイケル・ジャクソンの子供を産んだ人というのはプレスリーの娘という人とは違う人なのでしょうか?情報が断片的にしか入らなくて。

11/24
WTAファイナルをテレビで見た。伊達公子は22日の準決勝で負けていた。ニューヨークだし、引退セレモニーがあるらしいからチケット取ろうかなあと思ううちにもう大会が始まっていた。日本の新聞のアメリカ版ではセレモニーの模様を大々的に取り上げていたが、普通のアメリカの報道機関では全米オープンでのエドバーグ(今期で引退)のようには話題にならなかった。勝ってたらなったかな?
Connecticut Post紙では"Hingis sends Date off to retirement"と小さい写真(顔が恐い)が出ているのみ。16歳のヒンギスは可愛い女の子だったような気がするのだが、グラフのようにしっかりした体つきになっていた。
国連の行事か何かで小沢征爾とボストン響のニューヨークでのコンサート招待券というのに応募してみたが、控えを取らなかったので日時もわからなくなってしまった。当たるわけないからいいか。当たらないかなあ。今週末は Thanks Giving でちょっとまとまったホリデー。ボストンへ小旅行の予定。

11/29-30

ボストンは寒かった

ボストンへ行ってきた。
11/28 は Thanks Giving で休日。たいていの会社や学校は29も休みにして連休。ボストンはいいとこだった。コネチカットよりこっちの方がいいぞう。ロブスターとクラムをおなかいっぱい食べる。ニューヨークの10倍はおいしい!生まれてこのかた食べた食べ物の中で一番おいしいかも?コーヒーもどこで飲んでもうまい(滞米生活で舌がくらんでいる可能性大)。Starbucks コーヒー(日本のドトールやアート・コーヒーのようなもの)の普及によるためか。

ボストンの街は伝統的な街並みと利便性が両立しているところがいい。適度なサイズもいい。ちょっと田舎っぽい都会なところもいい。
ボストン美術館を見物。ニューヨークのメトロポリタンと同様の品揃え(?)。飽きるほど絵画を見た後で印象派を見たら、これらが支持された訳がわかった気がした。その後で現代美術を見たら、こうなっちゃうのもやむなしと思った。
たまたまミュージアム・ショップのセールをやっていて、日本語の美術関係の本が$1.99均一で買い込む。中には奈良市から寄贈されたと見られる「奈良市史」が。売っていいのか?

隣町の Cambridge にある MIT と Harvard も見学。Yale と違ってちゃんとキャンパスや門が。Yale は街の建物と混ざっています。

それにしてもボストンは寒かった。うちに帰ったら暖かった。連日氷点下だけど。


12月へつづく