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12月

12/12

雅子妃のお父さんは声が小さかった

チケットが当たって国連日本加盟40周年行事小沢征爾指揮ボストン響バイオリンソロ諏訪内晶子於カーネギーホールという超豪華コンサートに。
演目は BRUCH のバイオリンコンチェルト No.1 G minor(ソリスト諏訪内晶子)、 Tchaikovsky くるみ割り人形第2幕。
こないだボストンに行った時オザワはボストンの「顔」だった。あちこちで見た。アメリカでも巨匠なんだ。テレビで見るより頭が小さかった(大きいけど)。ボストン響は夜も別の公演があるので大変。アンコール演奏はしてくれなかった。
諏訪内晶子のバイオリンを初めて聞いたが、冴えた鋭角的な感じがいいと思った。しかし疑問が。この時のオーケストラの編成が小さかったことと、楽章間の間が全くなく連続して演奏されたこと。そういう曲なのか?知りたい。チャイコフスキーはとっても楽しかった。今週末のバレエ版が楽しみ(残念ながら演奏はボストン響ではない)。クリスマスは日本での第九みたいにどこもこの「The Nutcracker」一色。地元のバレエ団のチケットを買った後にキーロフバレエ団の公演を知ってがっかり。こっちにすればよかった!

タダだからなのか演奏中の咳や物音が多く、やっぱり日本人一般(招待客のほとんどは日本人)はクラシックコンサート慣れしてないと思った。チケットが高いのが悪い。演奏の途中で拍手も出てしまった。ボストン響の公演はカーネギーホールでも月一あるらしいので今度はお金を払って行こう。チケットは$20以下から高くて$50。アメリカでは日本で見られないミュージカルやオペラを見ようとしか思っていなかったが、オーケストラが楽しかったのですっかりマイ・ブームに。ベルリン・フィルやウィーン・フィルも来ないかなあ。日本では高くて聴けないから。

最初に挨拶した小和田国連大使の声は小さくて聞こえませんでした。

12/13
ここのところずっと戦っていたプロバイダとの抗争(帰ってきたあめりかプロバイダ事情)に終止符を打った。今まで利用していたプロバイダが別のに吸収され、日本語メールの読み書きが困難になってしまったので連日質問や回答の催促メールを書いていたのだ。
別のプロバイダに加入したので辞めることにしたが、アカウントのキャンセルは電話でなければ受け付けていない。英語で電話の2重苦で延々やり取りをしたが、理由を聞かれて改善策を提案されるなど簡単には辞めさせてくれなかった。それでも最後まで引き下がらなかったことでアメリカに勝った気がした。不毛です。
最近の経験で学んだこと。私が電話をかけるほとんどの場合私はお客さんである。お客さんである以上相手は私が理解するまで説明すべきである。私が努力すべきことは、わかるまで説明し続けてくれるように相手を仕向けることで、わからないために不必要に謝ったり、早くことを済ませるためにあいまいな返事をしたりすることではないということ。当たった相手は災難です。

12/15
地元のバレエ団の「くるみ割り人形」を観る。オーケストラが生じゃなかった!これはショック。会場はどうやら専門の theater ではない公民館みたいな場所で、二次大戦やベトナム戦争の地元の戦死者一覧と思われるプレートが壁一面に。ちょっと居たたまれない。マチネだったこともあってかファミリーな集いで居心地が悪い。が、公演が始まると楽しくて気にならなくなった。大勢出演している子供たちのうちには勘違いな子も混ざっていたが、いかにもバレエな雪の女王やこんぺいとうはちゃんとそれらしく、充分楽しい舞台だった。しかしこんぺいとうの騎士役は他のバレエ団からのゲストで一段違っていたので、メジャーなバレエ団の生オケ付きも観たくなった。今からキーロフのチケットが取れるだろうか?
帰りにWIZでCDを買い込む。2枚組みで$12とかだから安い。来年1月に行く予定のオペラとクリーヴランド・オーケストラの予習用に「La Boheme」とシューベルトの交響曲全集等。すっかりクラシック・ブーム。

夕食は Post Road 沿いの「吉田 Japanese Restaurant」で。Mako より安め。結構おいしい。品数も豊富。常に満席の Mako に比してガラガラなのは何故?

12/18
久々の晴れ。L.L. Beans で日本にクリスマスプレゼントを送ったら、モノ並みの送料を取られた。日本で送料無料の海外通販とかあったような気がするのであれはお得です。
送料を尋ねるのに電話をかけたが一向に繋がらず、繋がっても延々待たされた。今が多分クリスマスプレゼント注文の駆け込みピーク。アメリカのクリスマスカード、プレゼント熱はちょっとすごくて、購入・配送代行サービスなどがある理由がわかる。
メイン州の活きロブスター日本配送サービスというのを頼んでみた。まだ着いてないかな?好評だったら各地に送ってみよう。伊勢で伊勢えびを食べるよりずっと安い。

昨夜はダスティン・ホフマン主演の「トッツィー」を見たけれど、早口で何いってるか全然わかんなかった。ここまでわからないとショックだ。

12/19
また雨。連日家の修理で今日は玄関のドアと内ドアの鍵。一昨日地下室。先週煙突。玄関のドアはいつも体当たりしないと閉められないすごいやつだった。ドアではなく家が歪んでいるせいなら替えても直らない?
今月号の「marie claire」に雅子さんの記事が出ていた。題して「Unhappy Princesses」.各国の不幸せなプリンセスの筆頭を12単のカラーグラビアで飾っている。年が間違ってるぞー93年に結婚した時33歳になってる。これは今の歳では?子供がいない不幸という設定を盛り上げる演出か?しかし、うーん、前から思っていたことだが、欧米の雅子妃に関する報道には必ずハーバードやオクスフォードで教育歴の記述があって、それが人となりを推測する基準になっているような気がする。例えば東大卒ならわざわざ書かれないのでは?当たり前のことだが欧米では欧米が評価の中心だ。

ごちそう週間

12/24
異様に生暖かくてセーターが要らないくらい。
今日はクリスマス・イブと言っても書くことは食べ物のこと位しかなくて、 ちょう豪華自宅クリスマスディナーは
で超ごちそう!パエリアに2つ3つ乗ってるムール貝しか食べたことない人にこのナチュレを食べさせたい。日本でムール貝の地位は不当に低いのではないか。 BGMは当然「くるみ割り人形」。その後TVで「アマデウス」をやっていたので、おやすみBGMはモーツアルトのレクイエム。にわかモーツアルトブーム。子供の頃嫌々ピアノを習った人には共感してもらえるかと思うが、モーツアルトは退屈で嫌いだった。好きになったのは大人になって「魔笛」や「フィガロ」を聞くようになってから。これはモーツアルト作品紹介映画としてはとてもよく出来ていて(映画自体はなぜ評判がいいのが私にはわからない)、この映画がモーツアルト入門という人は幸運だ。
昔見た時は気にならなかった「ブーフィー」に聞こえる「ヴォルフィー」という「ヴォルフガング」の愛称にどうも馴染めなかった。ドイツ人ならこうは呼ばないんじゃないか?この映画はアメリカ製か?引き続きクラシックブーム。

大晦日の初詣みたいにイブの深夜はクリスマス礼拝で教会が賑わうものらしい。25日は祝日で休日だし、店も軒並み休業。

12/28
アメリカの年末は大掃除もしないしちょっと退屈。あまり年末の気分はない。昨日は年越し用にヤオハンでおもちやお酒を調達した。正月は1日しか休みじゃないし、日本の「お正月」の感覚はなさそうだ。

最近気に入ってるTV番組は「Wishbone」.タイトル・ロールの犬が主人公の子供向け番組。この犬がいい。方耳が茶色でもう片方が白い。片方の目の周りが茶色。可愛いだけじゃなくとってもお利口。演技が上手い。ストーリーも楽しくて、空想好きのウィッシュボーンが有名な世界各国の物語の主人公になって冒険する。「三銃士」のダルタニヤンや「ドン・キホーテ」サンチョ・パンサなど。他には必ず週間視聴率ベストテンに入る「ER」や「Seinfield」もたまに見る。そんなに面白くない。「Xena」(内容はこちら)は大抵みる。気に入っている。ついでに「Hercules」も見てしまうことがあるが(同じ局で続けて放送されるので)、こっちはそんなに面白くない。他には映りが悪くて困るが「Mystery!」という枠の「ポワロ」。お正月は大大好きな「シャーロック・ホームズ」をやるらしい。どちらもNHKで流していた英BBC(グラナダ放送だったか?)のもの。「Siskei & Ebrert」という辛口の新作映画レビュー番組も見る。
「The Home Shopping Network」というテレホン・ショッピングばっかりやってるチャンネルがあるが、クリスマスの2日間は missing children の番組をずっと流していた。ダイレクト・メールのはじっこにもよく「尋ね人」の写真がついているが、アメリカでは本当に行方不明者が多いらしい。子供だけでなく大人も混じっていた。人口比を考えても日本ではこれ程ではないだろう。空き地が多いからなのか?彼らは見つかるのだろうか?彼らの多くは見つからないのだろうか?

このホーム・ショッピング番組が立て板に水のようにしゃべるのに魅入られて漫然と見続けてしまう。相当安い。と思う。marvellous とか fabulous とか日本人の語彙にはあまりなさそうな言葉が次々出て来る。アメリカ人はだいたいおおげさで、これらの語や unbelievable や wonderful を日常的に使う。こちらも褒める時などこう言わなくちゃいけないのかと思うのだが、ちょっと使い慣れなくて言えない。

夕食は久々におでん。こんなものが何ともおいしい。和がらしを買い忘れて代わりにマスタードを。見た目はくりそつなのだが酸味が。痛恨の買い忘れがもう一品。七味もない。年越しそばをどうする?

12/29
ごちそう週間。
スーパーマーケットで活きロブスターを買ってみた。「チキン」と「セレクト」の2種類が売り場に。定かにはわからないが多分「チキン」が若くて小さいもの。思い切ってセレクトを。えび類はたいそう長寿と聞く。ロブスターは7歳以上のものでないと捕獲してはいけないらしい。今日食べたのは一体何歳?一人頭2パウンドのを1匹づつスチームに。先日ボストンで1.5パウンドのを二人で食べた時「こんな大きいのは生まれて初めて」と思ったんだよなあ。記録大幅更新。
「生きてる生きてる」など遊ぶと情が移るので気を付ける。「うまそうだ。これは食物だ」と考えるようにしなくてはいけない。先日日本の友人に送ったら2日間位ペットにして飼ってたらしい。しかししっかり食ったと言う。

熱くて掴めないのでまずは細い足から。カニ味。続いてつめ。一番先はふにゃふにゃしておいしくないので先に。付け根を後に。ここが一番好きかなあ。胴と頭をむしる。はさみで腹側を切って異常に腰がある胴部を殻からはがし、頭につっこんで「えびみそ」をつけて食べる。笑っちゃう。もっと早く買えばよかったなあ。「カニのから割り鋏」が見つからなかったのでいかにあのつめを割るかに悩んだ。結局「キッチンばさみ」を使って当たり(カニツメを割る筆者)。カニフォークは欲しい。

これが巨大ロブスターだ!

12/30
引き続きごちそう週間。
トマトとバジルのスパゲッティーニ。冷たいのもいいが、暖かいのも最高!8つ切りのトマトをたっぷり入れて。アメリカではイタリアの小ぶりで長めのプラム・トマトが安くどこででも買えるので生が使える。ナポリタンも和もののトマトとは別ものに仕上がる。何と言うか、このざらっとした舌触りのまったりとした感じが。

正月はまたロブスターで明日は年越しそばの予定。

昨夜から各放送局でオペラを放映。昨日はサンフランシスコ・オペラで「Turandot」、今日はメトロポリタン・オペラの「Cosi Fan Tutte」。年末年始は見たい番組が続々。でももっと見たいのは「SMAPxSMAP」の年末特番と正月の「僕が僕であるために」。キムタク写真集もちょっと欲しい。

12/31
昨夜寒いと思ったら今日は White New Year's Eve.

雪のためにテレビがよく見えない。TV週間なのに困ったなあ。風や雨の日も見られるチャンネルが激減してしまう。
Rosie O'Donnell のトークショーに「Xena: Warrior Princess」の Lucy Lauless が出ていた(Xenaはこんな感じ)。普通に細い人だった。普通に美人だ。歌も上手い。目が青くないぞ。「Xena」ファンクラブがあるらしい。早速入らなくては。

雪はまだ降り続く模様。


97年1月へつづく