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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2002年12月に読んだ本



集英社 コバルト文庫
さよなら月の船 /片山奈保子

後半は、もっと普通の日常で描写できなかったのかなー、と、多少残念にも思ったけれど、全体的には、やっぱり、傑作っ!! 恋愛的な要素よりも、あの年代特有のちょっとした悩みの方が中心なんだけど、もう、かなりいい感じで描写されてるの。加えて、竹岡美穂さんの挿絵も、相変わらず、素晴らしいし、や、久しぶりに、きちんとした少女小説を読んだよ〜。

内容は、かなり気弱な女子中学生 ゆず の 揺れる心を描いた、青春ストーリー。あとがきを読むと、今の女子中学生という設定では、こういう純な女の子を扱うのはさすがに無理だと思ったらしく、時代設定は、ほんの一昔前、ということらしい。……そうすると、これって、どういう読者層を狙ってるんだ? や、一昔前のべたな少女小説が好きだった人には、確かに、お勧めなんだけど、現役女子中高生には、ちと受けないんじゃ(^^;。<私的には、大満足なので、いいんだけど


角川書店 スニーカー文庫
天になき星々の群れ フリーダの世界 /長谷敏司

すばらしぃ〜〜〜っっっ!! や、スニーカー文庫では、ダントツに凄いですよ、この作者っっ!!

そゆわけで、デビュー作の『楽園』が、それなりに良かったので、買ったのだけど、や、この雰囲気というか、世界観が素晴らしい。あと、ストーリーへの吸引力が凄い。まあ、文章レベルは、まだまだこれからで、正直、ぜんぜんダメだと思うのだけど、とにかく、この作者のセンス、素晴らしすぎるよ〜〜。

そゆわけで、初期タイトルが『女子校スナイパー』だったという、暗殺を生業にしている少女が、偽装のために女子校に入学し、事件に巻き込まれるという話。テイストとしては、[WIN]『Phantom』な感じ。でも、キャラは魅力的なのだけど、萌え系の要素が、皆無なのが、残念。まあ、キャラの魅力も含めて、このセンスが絶妙なんだけれど。や、ほんと、良かった〜〜。

参考:既刊の感想 → 楽園


角川書店 スニーカー文庫
消閑の挑戦者 パーフェクト・キング /岩井恭平

うーん、おもしろいことは、おもしろいんだけど、あまりに、設定やストーリーが、突っ込みどころ満載というか、作り込みが甘すぎて、さすがにダメのダメダメ。や、仮にも、デビュー作なんだから、もっと時間をかけて、きちんと練ろうよ。編集サイドも、もうちょっと手直しさせてから、デビューさせようよ。下手というわけではないんだけど、正直、まだ、読者に提供するクオリティには達してないと思う。もったいない。

そゆわけで、角川学園小説大賞、優秀賞の新人作品。天才ゲームクリエーターの企画した 生命懸けのゲームに挑戦、という内容。なんというか、特に、このゲームの設定が酷くて、ルール自体に突っ込みどころが多いだけでなく、ストーリーや演出的な意図から見ても、失敗してる予感。いや、主人公とか、キャラは凄く良いんだけどなぁ〜〜。まあ、主人公以外は、やっぱり、作り込みが甘い感じがするけど。おもしろかっただけに、う〜、もったいないな〜。


新潮社 新潮文庫
不安な童話 /恩田陸

私的に、当たり外れの激しい恩田陸なんだけど、これは、わりと当たり。や、まったく先が読めない展開で、すごくおもしろかったよ〜〜。……ラストは、ちょっと、どうかとも思うのだけど。<まあ、ラストがいまいちなのは、恩田陸の特徴だしな。<をい(^^;

25年前に死んだ画家の死の謎を、前世ネタと絡めた作品。巻末の解説にもあるけど、ミステリーの骨格なんだけど、良い意味でも悪い意味でも、ミステリーの範疇から外れてるのが、良い感じ。このなんとも言えない、ちょっとだけホラーな感じの雰囲気も、絶妙だねぇ。あと、キャラ的には、主人公の万由子もなかなか良いけど、十詩子がくらくらだ〜〜。十詩子みたいな婚約者がいるなんて、うらやましいな〜(^^;。


メディアワークス 電撃文庫
月と貴女に花束を remains I /志村一矢

私がもっとも好きなシリーズ『月と貴女に花束を』の番外編兼続編の短編集。各短編の感想を簡単に↓。

銀の咆哮

静馬が主役の話、駄作。<をい や、ヒロインが出てこないしなぁん(^^;。

蒼の邂逅

鷹秋と燐と。『月と貴女に花束を』は、やっぱ、こうじゃないと〜〜。

雪の眠り

この前読んだ短編。やっぱ、こういうベタな感動系の話は上手いよね〜。

いつか、あの背中に

睦美と燐と。や、素晴らしい〜〜。このお兄ちゃんっ娘な、睦美が、もうもう、くらくらだ〜〜。展開はベタなんだけど、や、ほんと、すごく良いよ〜〜。<って、志村一矢の場合、ベタだからこそ、素晴らしいのだけど(^^;

百連敗とイルカの夏

由花のその後。ストーリー自体は悪くはないのだけど、なんだか、はじめにストーリーがあって、そのストーリーのヒロインを、無理やり由花に置き換えただけ、という予感が。つまり、由花が、きちんとはまってない感じで、いまいち。

まあ、番外編&短編ということで、本編と比べると、やっぱり数段劣るか。しかし、あとがきによると、表紙が由花なのは、作者の要望とのことだけど、この『remains』って、どう読んでも、メインヒロインは燐なのに、なぜ、由花?

参考:既刊の感想 → 月と貴女に花束を


メディアワークス 電撃文庫
毛布おばけと金曜日の階段 /橋本 紡

橋本紡は、SF は止めて、こういう家族や友情、恋愛といった、ごく身の回りの題材を選んだほうが良いと思う。この作品は、いまいち華がないので、べた褒めはしないけど、でも、良かった。ぜひ、こういう系統の作品をメインで、書いていって欲しいと思う。

父の死によって心が壊れた姉と、その妹、さらに姉の恋人の 3人を中心とした、家族と恋愛の話。登場人物の年齢設定が、大学&高校生というわりには、かなり幼い気がするんだけど、それはそれ、毛布おばけの設定とか、もう、上手いよね〜〜。ぜひとも、きちっと、幸せになるまでを、書いて欲しい。


メディアワークス 電撃文庫
ユーフォリオン /高瀬美恵

おもしろかった。でも、なにか物足りない。……萌えがないのかっ!! <をい

いぢめられっ娘な女子中学生が、怪しい薬を配っている少女と出会い、事件に巻き込まれて、ばきゅーん、みたいな話。ストーリー的には おもしろいのだけど、萌えがないというか、そもそも、いまいちキャラが立ってないのよね。設定上では、それなりに個性的な面子なのに、わりとフツーにしか見えないし、感情的な部分も表面的にしか描けてない感じ。空音やミギワとか、もっと美味しそうなキャラなのにー、とか、キャラの内面をもっと上手く描けてたら、すごく感動的になっただろうなー、とか、いろいろと勿体無いんだよなん。


中央公論新社 C★NOVELS Fantasia
海賊王の帰還 暁の天使たち3 /茅田砂胡

だぁーーー、はやく続きが読みたいっっっっっ!!

や、仮にも、『デルフィニア戦記』&『スカーレット・ウィザード』を、無理やり統合した続編なのだから、このぐらいおもしろくなくっちゃいけないと思う。あと、私には、『デルフィニア戦記』側のキャラを描いてるより、『スカーレット・ウィザード』側のキャラをメインで描いてくれた方が、おもしろいのんな。とにかく、話もやっと動き始めてきて、すごくおもしろい。楽しみっ!!

……それにしても、タイトルその他からバレバレなので書いちゃうけど、ほんとに、帰ってきますか。まあ、確かに、『スカーレット・ウィザード』の他のキャラでは、あまりに役不足で華がないとは言え、あまりにあまりというか、ダンとかジェームスとか、今後、どうするんだ?

参考:既刊の感想 → 暁の天使たち


集英社 マーガレットコミックス
愛のために /河原和音

短編集。なんか、安直なネタの軽い作品が中心で、それなりにおもしろいんだけど、どうにも、私の求める河原和音じゃねー(^^;。まあ、たまには、こゆのも良いのだけど、でも、やっぱり、ラブコメじゃなくて、ラブストーリーが読みたかったな。……そんな感じで、各作品の感想を↓。

愛のために

カップルをまとめてばかりで、自分はなかなか恋人ができない主人公という、わ〜、めちゃくちゃパターンだ、ラブコメで楽し〜〜。って、でも、おもしろいんだけど、なんだか、物足りなかったり。

こんな私でよかったら

ナンパと賭けからはじまる恋愛という、わ〜、いかにも、小泉まりえさん辺りが書きそうな内容。素晴らしい〜〜(^^;。収録されてる 3本の中で、いちばんおもしろかった。めちゃくちゃ安直なパターンなストーリー展開なのだけど、やっぱ、王道は素晴らしいと言うか、めちゃくちゃいいよ、さいこ〜〜。

チョコレート・ステータス

河原和音には珍しく、男視点な作品。……ダメダメ。や、男性心理が、ぜんぜん表現できてねー。


講談社 講談社ノベルス
海賊島事件 the man in pirate's island /上遠野浩平 

さすが、上遠野浩平。特にラストが、くらくら。おもしろかった〜〜。

事件シリーズの最新刊。上遠野浩平の作品の中では、このシリーズは好きじゃなくて、評価もかなり低く見てるのだけど、これに限っては、ほんと、すごくおもしろかった。やっぱり、ED の出番が少ないからかしらん(^^;。むしろ、リスカッセと風の騎士の出番が多くて、この二人は、なかなかいいわ〜〜。三世も良い性格だよなぁ〜〜。あと、海賊の話をはじめとして、構成的な側面も、なかなかよくって、おもしろかった。ほんと、良かったよ〜〜。……願わくば、次巻も、リスカッセが活躍する話をっ!!

参考:既刊の感想 → 事件シリーズ


エンターブレイン ファミ通文庫
あだたら卓球場決闘ラブソング /野村美月

うわ〜、電車の中で、にやけまくりで、もう、かなり変な人化。ただただただただ、ほんとに、素晴らしい〜〜。傑作っ、もうもう、ひたすら最高〜〜っ!!

そゆわけで、卓球場シリーズの第三巻。今までは、別にヒロインがいて、朝香の第三者的な視点で、物語が進行する、というスタイルを取っていたわけですが、今回は、朝香が、まさに中心になってるの。今までも、十分、傑作クラスでしたが、もはや、レベルが違いますっ!! もう、このラブラブさ加減が、とにかく、さいこー。すばらしー。「眼鏡ってマニア受けするのよ」「個人的に眼鏡かけてる子、嫌いじゃないんだ」とか、もうもう、ああぁぁ、傑作、大傑作っ!! もう、良い感じの少女小説だよ〜〜。<って、野村美月って、わりとテイスト的には、少女小説だと思う。<逆に、萌えを理解してないのが、弱点なんだけど(^^;

や〜、ほんと、大満足だったよ〜〜。まあ、恋愛色の弱くなる後半戦は、ちと物足りなくもあるのだけどね。

参考:既刊の感想 → 卓球場シリーズ


集英社 スーパーダッシュ文庫
R.O.D −第七巻− /倉田英之

物語が佳境な段階で、わざわざこういう外伝が挿入された場合、たいていつまらない場合が多いと思うのだけど、や、これは、良かった。やっぱし、読子とねねねの組み合わせは、最強だよな。この二人の日常が描かれてるだけで、おもしろいのは、当然だよ。このキャラたちのやり取りは、たまらない〜〜。

読子とねねねの話の他に、王炎の話も収録されてるけど、そちらも、それなりに、おもしろかった。って、でも、せっかく、病弱系の妹が登場してるのに、あくまで、ストーリー的にしか使ってないのは、ちと残念だけど。

参考:既刊の感想 → R.O.D


朝日ソノラマ ソノラマ文庫
永久帰還装置 /神林長平

良かった。読み終えて、ため息が出るくらいに。特に、前半から中盤へかけての精神戦とか、エピローグとか。やっぱ、恋愛モノは良いよなー。<って、恋愛モノとしては、あまりに都合が良すぎるというか、雰囲気だけでなにも描けてない感じなので、かなりダメな気もするけど(^^;

そもそも、恋愛パートに限らず、あまりに、作者に都合が良すぎる展開で、好き勝手やりすぎてる印象。なんというか、作品としてのクオリティは無視して、とことん、自分の書きたいことを書いてる感じで、ファンなら絶賛なんだろうケド、私的には、ちょっと微妙。いや、良い作品だとは、思うんだけど(^^;。

一応、内容を書いとくと、自称、別世界から来た正義の刑事が、女性情報部員とラブラブになる話。あー、そうだ、謎刑事とケイの描写は良かったんだけど、犯人がまるで手抜き同然な感じでしか描けてない予感で、そこら辺もちと不満だった。や、ずっと二人で、取調べをしてるだけなら、もっと私的評価が高かったかも。


集英社 コバルト文庫
マリア様がみてる 子羊たちの休暇 /今野緒雪

読後感は良いし、魅力的なシーンもいくつもあるし、ストーリーは丁寧で、決して悪くないのだけど、私的には、いまひとつパワーが弱い、ちと盛り上がりに欠ける感じが。まあ、シリーズの中の位置づけとしては、タイトル同様、一回休みといった巻だから、仕方ないかしらん。って、『レイニーブルー』→『パラソルをさして』が凄かったので、そう感じるのかも(^^;。……それにしても、そろそろ、黄薔薇方面を描くのかなぁー、とか、瞳子に踏み込むかなー、と思ったのだけど、そゆのもなくて、残念無念。

参考:既刊の感想 → マリア様がみてる


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