[ とっぷ ]  [ 最新 ] [ GAME ] [ BOOK ] [ 前月 ] [ 次月 ]

好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2000年10月に読んだ本



徳間書店 徳間デュアル文庫
海底密室 /三雲岳斗

液体窒素を入れるあの容器って、デュワー瓶っていうのかー。院生の頃、毎日のように使ってたのに、知らんかった。<をい
↑って、絵が付いてるわけではないので、ぜんぜん別のものかも(^^;。

と、それはともかく、すごくつまらん。三雲岳斗から恋愛要素を排除するとこんなにつまらなくなるのか。って、いかにも、あたしらしい感想(^^;。いや、それらしいタイミングで、事件が起きて、伏線がでてきて、謎が解決していくだけという、すごく型どおりで単調なお話。トリックも、机上の空論みたいな感じで、いまひとつ納得いかないし、犯人にしても、「こいつだったのかー」みたいな驚きがないし。……いや、あたしが、ミステリー自体、あまし興味がないだけなのかもしれないけど。


集英社 集英社文庫
光の帝国 常野物語 /恩田陸

む、確かに、すげーおもしろい。あちこちで評価が高かったので買ってみたのでしが、なかなかの秀作。ただ、はちさん螢さん のように、最高傑作級(<ちげー(^^;)とまでは言わないけど。

人の間でひっそりと生きてる、不思議な能力をもった、常野一族をめぐるオムニバス。いや、オムニバスという形式をとりつつ、全体で、一つの物語のプロローグ的な役割を持たせているのだけれど。凄くきれいな構成。まあ、オムニバスなので、各話によって、好き嫌いがあって、例えば、「手紙」「光の帝国」辺りは好きじゃないけど、「二つの茶碗」「オセロ・ゲーム」「黒い塔」「国道を降りて…」なんて、すごく好き。いいよね、こゆの。


メディアワークス 電撃文庫
キノの旅II the Beautiful World /時雨沢恵一

ぐはっ、やられた。「優しい国」。あたし、こういうべたな話に弱すぎだよー。

基本的には 1冊目と 同じテイストのオムニバス。教訓めいた、童話のような、綺麗な話のまとまり。ただ、オムニバスというと、『光の帝国 /恩田陸』とか[WIN]『銀色』<をい と比較すると、ちと物足りない、もう一工夫欲しい、……と、思いながら、読み進めてたのだけど、「優しい国」で評価一変。余裕の八十九点、最高傑作ですよー、って感じだ(笑)。

ただ、「優しい国」を除くと、1冊目と比べても、いまいち印象は弱い。やぱし、キャラ萌えも恋愛もないからなー。<をい 黒星紅白さんのイラストとの組み合わせといい、センスは抜群に良いお話なんだけど、こう、今一つ、弱いんだよねぇ。


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
ザ・サードV 惑いの空の凶天使 /星野亮

む〜〜〜、あとがきが一番おもしろいとは、一体、どういうこっちゃ(^^;。

全体的なストーリー上では、中休み的な位置の巻ってこともあるんだろうけど、どうも中途半端で、いまいち。外伝にしちゃっても良かったから、今回、いっそ、ほのちゃん出さないほうが良かったんじゃないかしらん? “蒼い殺戮者”のネタがすごくもったいない。しずくもね。……浄眼機の描き方とかは、けっこう好きだったんだけどなぁ。

でも、これ、ホントに中休みなら良いんだけど、このまま、だらだらこんな感じで展開しそうな気がしないでもなくて、怖いんだよなぁ。うぅ、富士見では、いっちゃん好きなシリーズなので、ちと、いやん。ついでに、前巻 では、イラストめちゃくちゃくらくらだったのに、今回、ちと弱いしなぁ。


集英社 りぼんマスコットコミックス
菜の花線路のむこう /長谷川潤

久々のシリアス路線。久々に大満足。長谷川潤の初期作品が好きなら、“買い”でしょ。特に、表題の『菜の花線路のむこう』と4年越しに収録された『夕焼け・サイレンと』が、ぐぅ。初期作品の雰囲気とはまったく別物なのだけど、今、長谷川潤がシリアスを描くと、こうなるのか、と。シーンの見せ方とか、めちゃくちゃ巧くて、すごい。……って、まあ、やぱし、シリアスに徹し切れてない部分はあるのだけど。

↑って、『夕焼け・サイレンと』は雑誌掲載時に読んでたのだけど、その時の感想 は、いまいちだったらしい(汗;。……まあ、ほとんど内容を覚えてないくらい、印象弱かったからなぁ。

……それにしても、あとがきとかで、やたら、10周年、10周年と書くのやめちくれ(汗;。一応、デビュー直後から、追ってる作者さんなので、めちゃ痛いお。<というより、それが、大学時代の記憶として認識されてるので、痛いんだけど(^^;


朝日ソノラマ ソノラマ文庫
銀河博物誌1 ピニェルの振り子 /野尻抱介

性格悪いヒロインと、不幸にもそんなヒロインに一目惚れしてしまった主人公の話。辺境に住む少年が、都会から来た女の子に出会って惹かれていくのは、ありがちなパターンなのだけど、なんか読んでて、にやにやしまくり。おもしろい〜。……でも、電車の中だと、かなり変な人(汗;。

伏線とかわかりやすいんですけど、にもかかわらず、予想をハズされる部分があって、ストーリー的にも、なかなか。ぐっとぐっと。


講談社 マガジンコミックス
ラブひな(9) /赤松健

やっぱ、『ラブひな』すげー好き。むちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、くぅ〜、めちゃくちゃおもしろい〜〜。受験編終わってどうなるのかと思ってたら、も〜、好き放題。やっぱ、ラブコメの基本といったら、どたばただよな、どつき漫才だよな。もはや、なるラブ♥とかいうレベルでなく、たまらなく、こういう話好き。

もう、あの素子編を見ろっ!! すげーたまらん。もう、ここまで、素晴らしい作品を、おりゃもう、後にも先にも見たことないよ。 傑作、ひたすら傑作。も〜、なんだこりゃ。ど〜しましょ。しかも、この素子編のあとに、あのしのむ編が来た日にゃもう、このセンスは、いったいぜんたい、ど〜いうことですか。はう〜〜。すばらしい。ぶらぼ〜〜。


富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング1 獅子序章−from the aspect of MIZU /秋田禎信

[文庫]『オーフェン』テイスト。というか、女性版オーフェン。<違うけど まだ、序章なので、どう転ぶかわからないけど、基本的に、こういうのは好き。……ただ、主人公が女性なのに、そういう意味での<どういう意味だ(^^; おもしろさはなし。いや、もっと若い女の子にして、あんなことやこんなことがないと、あんましおもしろくないでしょ。まあ、ここら辺は、いかにも秋田禎信ちゅー感じ。

それにしても、あとがきで、4ヶ月ペースで続編を出してくみたいなことを書いてるけど、『オーフェン』もそれなりのペースで出してるのに、大丈夫なのか。


メディアファクトリー MFコミックスフラッパーシリーズ
トランジスタにヴィーナス(1) /竹本泉

む、大人向け雑誌〜〜、しかも、むちゃくちゃ、暴走してる〜〜(笑)。……いや、あとがきにも書かれてるけど、昔だったら絶対書かなそうな漫画。確かに、竹本泉なんだけど、変な方向が、いつもと違って、すごく変。メイドの話以降、好き放題というか、おもしろいけど、すごく変だ〜〜。


集英社 ヤングジャンプ・コミック・ウルトラ
R.O.D(1) /倉田英之/山田秋太郎

明日、通勤途中に読もうと思ってたのだけど、思わず、読み終えてしまった。むちゃくちゃ、おもしろい〜〜
もともと、小説版の羽音たらくさんのイラストのイメージがあったので、あえて漫画版を買うのは控えてたのだけど、今になって考えると、バカみたい。いや、小説版とは、まったく別におもしろいのよ。とにかくアクション、格闘だよね。かっこいい〜〜。今度出るというアニメも、小説版でなく、漫画版を元にしてくれないかなぁ。こゆの好き〜〜。

って、ただ、読子の魅力は、小説版に比べて、かなり劣るのがにんとも。……というか、ノリと山田秋太郎さんの作風の問題なのだろうけど、眼鏡っ娘的魅力が、かなり弱いのよねん。眼鏡をかけてることに違和感はなく、ごく自然なのだけど、なんというか、奥底から滲み出すような魅力にかけるって感じ。……って、アクション過多で、天然的な描写が少ないからなぁ(^^;。


集英社スーパーダッシュ文庫
双色の瞳II ヘルズガルド戦史 /霜越かほる

なるほど、日本は、これほどあんぽんたんであったのか
いや、単純に面白いということだけではなく、いろいろと考えさせられる小説。しかし、大きなおっぱいの女の子に関しては、某赤松健氏も[漫画]『AIとま』の図書室のマドンナの回において「胸の大小が問題なのではなく、眼鏡の有無が重要である」と、暗に主張されてるように、さほど重要であるとは思えないのだがいかがなものか。……って、いうか、『双色の瞳』は小休止で、次は学園モノですと?がび〜ん。

とにかく、ほんと、霜越かほる、うまいや。“戦史”的なお話では、あたし的にダントツ。……まあ、恋愛的要素や萌え的な要素は、ぜんぜんないので、そこら辺は、ちと物足りないけど。


朝日ソノラマ ソノラマ文庫
南国戦隊シュレイオー /神野オキナ

同じ作者の[文庫]『闇色の戦天使』がそこそこおもしろかったので買ってみたのだけど、ぜんぜん違うー。今回、めちゃくちゃイロモノ。ソノラマ文庫で書くと、こんな軽いノリになるのかー。<『闇色の戦天使』はファミ通文庫だったのよ。なんか、イメージ逆

同人少年が女の子たちと一緒に巨大ロボットのパイロットになるという話。タイトル見ると戦隊モノみたいだけど、内容は、女の子いっぱいなロボットモノ。女の子も、お姫様とか獣娘とか猫耳とか好き放題だし、それ系のネタも随所にあって、うわ〜、元ネタわからんの、けっこうある〜。

当然のごとくラブラブもあって、なかなかにヒット。ただ、好き放題やってるだけで、内容がアレって話もあるし、それに、各キャラが騒ぎすぎてて、ヒロインが埋没しちまってるのが×。漫画だったら特に話の中心でなくても存在感持たせられるけど、小説だと、ちと工夫しないとつらいよなぁ。ゲームみたいにパラレルに出来るわけでもないし。……とりあえず、次巻に期待。って、次出るのか(^^;。


[ 前月 ] [ 次月 ]