3/3
帰ろうとして外に出たら大雪でびっくりした。傘がない。「Help!」と叫びながら物乞いしてる人がいた。確かに今夜は深刻だ。
くしゃみをした人に「(God) Bless you!」と言うのはなぜ?急に冷え込んだためか今日はそういう体調で、知ってる人からも知らない人からも何度も言われた。これは「えんがちょ!」のタイミングで直後に必ず言わなくてはならない言葉らしい。
3/6
松たか子似のヨシコさんはアメリカ人。アメリカ人と結婚してニューヨークに住んでいる。すごいなあ、とても真似出来ない。そういえば私も若い頃イギリス人と結婚してイギリスに住むと言ってたんだっけ。今や考えられない。
子供の頃にいつも夢の中にいるように感じていた。現実に現実感がなかった。ところがイギリスに短期滞在したところ「これが Real Life だ!」と思った。毎日が新しい体験、緊張感の連続、自分一人で行動し、全ての行動に責任を取ること。そういう生活が本来の人生だと思ったらしい。イギリスには本当の生活がある。ではイギリスに住もう、という発想。今やこの歳になると毎日同じで結構。イギリスにいたところで、半年もいれば日々新鮮ではなくなっていただろう。
ところでグリーン・カード(米市民権)の申請中は国外に出られないそうだ。何年も日本に里帰り出来ないとは辛い。抽選に応募するのはよそう(締切過ぎてたかな)。
3/7
さて、そのウィーン・フィルを見た。
曲目はベートーヴェン交響曲6番「田園」5番「運命」。メジャー過ぎて並みの楽団には出来ないプログラムでは?
チケット代はアメリカの楽団の約倍。日本で観る半額位?
obstructed view(視界が限られる)との注意書き付き席だったが、うーん、OKOK、許容範囲。大きい人用?の普通の椅子席(ハネ上げ式ではない)に遮られて舞台の1/4程が見えない。欠点は指揮者の入りが見えないので気づくと既に台に上がっていること。
演奏は、うーん、木管とヴァイオリンのテンポが?今度はコントラバスが?いや、相手は天下のウィーン・フィル。おかしいとしたら私の耳か頭。CDを聴きつつ後で考えるとそういう演奏だったのだと思いました。
5番の第二楽章以降は素晴らしかったと思います。ボストン響は音質やリズムのエッジが割合はっきりしているように思うのですね、ウィーン・フィルはそれに比べて Jazzy な音と思いました。素人耳の感想。
そして何とアンコール演奏付き。お得!残念ながら曲名はわからず。ご存知の方教えて下さい。
一生のうちに再び生で聴く機会はあるのでしょうか?
さて、来月はボストン響と再会だ!
余談:カールというお菓子がある。アメリカで「カール」は固有名詞でなくあの種類のスナックの名前。それにつけてもおやつは「カール」とどんな関係かは不明。
3/13
顔一面にしっしんが出来た。すごい顔でこれでは人様に顔向け出来ない。まだアメリカで一度も病院に行ってないが、遂に行く機会が出来たか?
通販で注文したものが届かない。カスタマー・サポートに電話したら、2月中に発送済みとのこと。郵便事故か、盗難か。
アメリカでは「書留」でない限り、郵便も宅配も荷物を家の前に置いていく。日本では昼間家にいることはないので、配送所に取りに行ったり、実家を送り先にしたり宅配の受取りには苦労したものだったので、一抹の不安は感じつつもこの置いていく方式を気に入っていた。しかし案の定、こういう事故があるものなのだ。
輸送経路調査後キャンセル処理をしてくれるとのことだが、こういう犯罪ってないのだろうか?簡単にキャンセル出来てしまうとしたら「届いてない」と言い張ってタダで商品をもらってしまおうとするやからが出ないか?まだ処理は済んでいないので何とも言えないが。
手続きが大変だったらどうしよう?何事もない時はいいのだが、こういうイレギュラーな事態に英語で対応するのが最も気が重いことの一つ。
3/15
一ヶ月遅れで文芸春秋を読んだ。芥川賞受賞2作掲載三月特別号。うーーーーーん、何と言うか、やな気分で腕にもぶつぶつが出てしまいました。
アメリカに来てから「にわか国粋主義者病」症状の一つで空前の日本の名作文学復刻ブームが訪れ、漱石や谷崎を読んでは「やっぱ日本文学が最高!」と涙にむせぶ日々を送ってきた。そこへこれらを読むと、うーん、どうせこの手の不快な気分になるなら大江健三郎や中上健次を読みたい。芥川賞は新人賞なわけだけれども、それでも感銘を受ける受賞作はかつてあったと思う。備忘録として記しておくと、受賞作は柳美里「家族シネマ」、辻仁成「海峡の光」の二作。二人も出す位なら年一にすればいいのに。
ところで文芸春秋に「シンポジウム松田聖子」なんてのまで載るとは知らなかった。おやじが興味がありそうなことを一通り取り上げる雑誌なのかな。
3/17
今日は St. Patric's Day だがこの人が誰かよくわからない。アイルランド関係者の祝日らしい。
3/19
どうした伊良部!浪人とは。この先どうなっちゃうんだ?ヤンキースに来たら見に行けると楽しみにしてたのに。
ヤンキースにとっても伊良部がいたらニューヨーク在住や観光中の日本人がいっぱい見に来てお得なはずだが。残念。
3/21-23
ペンシルバニア旅行記
3/30
また顔中にしっしんが。というところを見るとこれはアメリカ花粉症?
先週半ばから突然暖かくなったと思ったら今日はこの陽気。まだとっくりを着てる私の立場は?人々はすっかり半袖。アメリカ東海岸のイースターは春が来る日らしい。
というわけで今日はイースター(復活祭)。「たまご」はわかる気がするが「うさぎ」はなぜ?アメリカのこの日は「Thanks Giving」やクリスマスのような日。日本の正月のような日なので24時間営業のスーパーもどこも休業。一昨日は"Good Friday"という休日。イースター前の金曜がそうなるらしい。駅の窓口は閉まっていたが電車は平日ダイヤ。会社学校等休みのところもあるし休みでないところもあるしで、アメリカの祝祭日は実に難しい。
例によって我が家の行事は何もなし。ご近所は家族親戚友人一同が集い、陽気も手伝ってかガーデン・パーティーなど楽しむ気配。せめてケーキでも食べようとスーパーに行くが閉まっていた。値下げを見込んで今日まで待ったのが敗因。
3/31
前言撤回。今日は冬。明日も雪の予報。
グランド・セントラル駅の券売機で定期を買おうと思った。Fairfield で買うと小切手を書くのが面倒だ(アメリカでは定期が買えるほど現金を持ち歩く人はいない。物騒だからという以上にその必要がないからだろう)。ここなら銀行のATMカードが使えて口座引き落としなので便利。
一通り操作して「チケット発券中なので待て」と出たので待った。待った。最初の画面に戻った。チケットは出ない。隣の列のおねえさんが「そこは壊れてる」と教えてくれた。先に言ってよ。
あわてて最寄りの窓口に行くが動揺のあまり英語にならない。それでも解読(聞)して正しい窓口を教えてくれた。さて、そこの係員によれば券が出ないで途中で終わった場合料金はチャージされていないというのだが、
泣きながら表に出るとこれは雨?雪?
ずぶぬれになりながら銀行を見つけて「これで傘が買える」と外に出た瞬間閃光が。写真撮られた?と思ったら雷鳴が。人々の悲鳴やどよめきが。これは近い。マンハッタンの摩天楼の間を走る稲妻はファンタスティックな光景ではあった。